楽天証券のつみたてNISA〜銘柄選びのポイントやおすすめ商品などをご紹介!〜

投資と聞くと、難しそうなイメージを持つかもしれませんが、最近では簡単かつ効率的に資産運用ができる手段として、「つみたてNISA」が注目されています。

そのなかでも、楽天証券のつみたてNISAをご存知でしょうか?

楽天証券のつみたてNISAは、手間なく自動で積立投資ができ、さらに税金の優遇が受けられるという、初心者には特に魅力的な投資制度です。

しかし、どんなメリットがあるのか、どのように利用するのか、手続きは難しいのか、投資のリスクはどれほどなのか等、多くの疑問があることでしょう。

本記事では、初心者の方でも理解しやすいように「楽天証券のつみたてNISA」について詳しく解説します。

目次

楽天証券のつみたてNISAで選びたい銘柄の紹介

出典 https://www.rakuten-sec.co.jp/web/lp/nisa_debut_2/?sclid=a_GO_brand_nisa_debut2&gclid=EAIaIQobChMIq8KA1PfL_wIVMc0WBR2FHgeAEAAYASAAEgK3HPD_BwE

つみたてNISAは税額控除期間の長さもあり、投資初心者や長期投資を狙う人なら是非とも活用したい制度です。

特に大手である楽天証券は楽天ポイントも使える上、選べる商材も多いことから、活用する方も多いかと思います。

今回は楽天証券でおすすめ銘柄やつみたてNISAを利用する場合の選ぶポイントをご紹介します。

つみたてNISAとは? – 基本的な概念とそのメリット

まずはつみたてNISAについて簡単にご紹介します。

つみたてNISAとは、株式の売買や配当金・分配金など投資から得た利益について通常は20%かかる税金が最長20年間ゼロになる、長期投資に向く制度です。

投資枠は年間40万円と通常のNISAに比べて少なく、かつ商材も月毎に積み立てる一部の投資信託のみに限られるデメリットもありますが、その分商品を選びやすいため、投資初心者が定期預金と同様の感覚で積み立てし、配当金や分配金を長期間に渡って受け取るのにおすすめの制度でもあります。

なお2024年よりNISAは新たな形に移行し投資枠は年間360万円・非課税期間は無期限に拡大されますが、投資枠の3分の1にあたる120万円については現在のつみたてNISAに近い条件を満たした積立型の商材となります。

上記の理由もあり、2024年以降の投資計画を立てるために学んでおいて損はない制度です。

楽天証券で選べるつみたてNISA対象銘柄の概要

出典 https://unsplash.com/ja/%E5%86%99%E7%9C%9F/HASoyURgPMY?utm_source=unsplash&utm_medium=referral&utm_content=creditShareLink

楽天証券で数千もの投資信託の種類を選ぶことができますが、そのうちつみたてNISAに対応しているのは192種類(2023年6月9日時点)です。

つみたてNISAは国内の証券会社が運用する銘柄に限られるものの、投資対象を考慮することにより海外を含めて幅広く投資することが可能です。

ここでは国内・海外両方の市場における株式・債券・ETFそれぞれの代表的な銘柄をご紹介します。

国内株式型投資信託の銘柄

国内株式型投資信託でNISAに対応している銘柄は、日経平均株価やTOPIXなどの基準に連動する銘柄が多いです。

国内株は海外株に比べて株価が伸びにくいのが難点ですが、経済ニュースでよく報道される身近さから安定感を求める投資家からの信頼は今でも厚いです。

楽天証券で購入できる人気銘柄としては、日経平均株価に投資する「野村インデックスファンド・JPX日経400」や「iFree JPX日経400」、TOPIXに連動する「ニッセイ日本株ファンド」などがあります。

特にニッセイアセットマネジメントが運用するファンドについては購入・換金手数料のないものもあるため、比較的短期で売買する可能性を考慮する場合におすすめです。

国内債券型投資信託の銘柄

株価下落時に価値が上昇する傾向にある債券は株式投資のリスクヘッジとして購入されることも多く、また償還なども考慮すると長期投資に向く商材でもあります。

そのため、つみたてNISAの仕組みを用いた債券型の投資信託を購入するメリットは大きいと言えます。

ただし、楽天証券で購入できるつみたてNISA対応の国内債券型投資信託の数は多くはなく、国内外の株式の指数など別の商材と組み合わせた銘柄がほとんどとなります。そんな中でも「DCニッセイワールドセレクトファンド(債券重視型)」は全ポートフォリオに占める国内債券の割合が40%と比較的高く、国内債権を重視して安定した投資を進める人から人気を集める銘柄となっています。

海外株式型投資信託の銘柄

急速な経済成長を遂げる新興国や、ITやバイオなどの新産業が次々と生まれる米国の株式は、長期的な株価の値上がりも期待されています。

先ほど述べたように、つみたてNISAは数年〜十数年単位の長期投資に向く仕組みのため、海外株を対象とする投資信託との相性は非常に良いと言えます。

そのため楽天証券でも海外株式型の投資信託の人気は高く、中でも「eMAXIS Slim 米国株式 (S&P500)」は全ての投資信託の中でも1位の買付額となっています。このほか楽天グループが運用する「楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天・VTI)」や「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」といったファンドの人気も高いです。

海外債券型投資信託の銘柄

前述したように債券は株価下落時のリスクヘッジとして購入されることが多いですが、購入する手間は株式より高く、特に日本国内ではなく海外債券となるとさらにハードルは上がり、一回購入するごとに数十万円近い金額がかかることも珍しくありません。

そのため、海外債券の購入を検討する場合、投資信託で購入するメリットがかなりある商材と言えるでしょう。

ただし楽天証券で購入できる海外債券型投資信託は、多くが国内外の株式もあわせて購入する形のものとなります。そんな中でも前述した「DCニッセイワールドセレクトファンド(債券重視型)」や「三井住友・DC年金バランス30(債券重点型)」などいくつかの種類があり、人気を集めています。

ETFの銘柄

ETFについてはつみたてNISAに指定されている商材はあるものの、現時点(2023年6月17日現在)で残念ながら8種類しか存在しません。

主な商材としては海外株では「上場インデックスファンド米国株式(S&P500)」、国内株では「ダイワ上場投信―日経225」などがあり、いずれも証券市場に上場しているため購入事態は比較的行いやすいです。

ただつみたてNISAの場合は購入手数料がゼロであることから、投資信託に比べて売買手数料が安いというETFの強みは活かしにくいです。そのためETFについてはつみたてNISAにあまり向いているとは言えません。

ただ国内株では「iFree JPX日経400インデックス」、海外株では「楽天・全米株式インデックス・ファンド(VTI連動)」など、前述した株式型投資信託の商品にはETFと連動したものも多く、この商品を通じて間接的に購入することが可能です。これらの商材は運用手数料も安いことから人気があり、ETFを用いてつみたてNISAを行いたい方におすすめします。

楽天証券でつみたてNISAの銘柄を選ぶ際のポイント

出典 https://unsplash.com/ja/%E5%86%99%E7%9C%9F/pypeCEaJeZY

 

つみたてNISAは政府による厳しい基準を満たす必要があるため、商品数自体がかなり限られたものになり、初心者の方にも購入しやすい商材が多いです。

ただそれでも銘柄事態は200近くあり、また実際の値上がりなども考えると商材を選ぶ際には戦略が必要となります。

こちらについて以下に詳しく説明します。

銘柄選びの基本戦略

数ある投資商品の中から、自分に合ったものを選ぶ際には、きちんとした戦略が必要です。楽天証券が扱っているつみたてNISAの場合銘柄は190件ほどに限られるものの、年間40万円という限られた枠を有効に活用したい場合は、銘柄選びの基本を抑える必要があります。

つみたてNISAに限らず、銘柄の選び方としてよく基本的と伝えられるのは以下の2つになります。

  1. リスク許容度:購入当初より価格が下がるかもしれないリスクをどこまで許せるか
  2. コストパフォーマンス:投資信託の運用費用である信託報酬を安く抑え、かつ今後の成長性に期待できるか

詳細は以下にお伝えします。

リスク許容度と資産配分

投資の場合は銀行預金とは違い、資産を預けて商品を買ったあと価値が変動します。そのため、元々の金額より上昇することもありますが、下落してしまうこともあります。

つみたてNISAの場合はもとより分散投資となる投資信託に限定されるため、普通株式などと比べるとリスクは低いものの、それでも変動リスクは避けることはできません。

リスクの大きさは購入している銘柄の資産配分によります。

一般的に国内市場や債権が中心の資産配分であれば下落リスクは低いものの価格が上昇する可能性は低いとされ、一方海外市場や株式が中心なら成長性が高く価格が上がりやすいものの、下落時には大きく下がることもあるとされています。

ご自身の資産状況を見て、どの程度の下落リスクまでなら許されるかを考慮した上で商品を選んでください。

コストパフォーマンスの視点から選ぶ

投資においてはコストの安さ、特に商品自体の価値とは関係ない税金や運用費用の安さは重要です。

つみたてNISAの場合は購入にかかる販売手数料、株式売買時や配当金・分配金にかかる税金は仕組み上ゼロとなりますが、投資信託を管理・運用する信託報酬(一般的には0.5~2%近くある)がかかるため、その安さが重要になります。

信託報酬は1日ごとにかかるものであるため、長期間銘柄を保持するつみたてNISAの場合はこの数値がどのくらい低いかが重要となります。

一般的に安いと言われるのは株価指数にあわせたインデックスファンドによるもので、実際に楽天証券で人気のある銘柄もほとんどがこの仕組みによるものです。

初心者向けの商材も多いため、はじめてつみたてNISAを使う方は是非ともチェックしてみてください。

楽天証券のつみたてNISAで注目の銘柄

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それでは上述した銘柄選びのポイントを踏まえ、楽天証券で購入できるつみたてNISAで注目される銘柄を、人気の高さ、業績の安定さ、コストパフォーマンスの面からご紹介します。

楽天証券でつみたてNISAを行う際のご参考にいただけますと幸いです。

なお、つみたてNISAで選べる銘柄は決して多くはないため、重なる銘柄も多くなることをご了承ください。

人気の高い銘柄の紹介

人気でみると長期での成長性が高い、海外株式型の投資信託がおすすめになります。

中でも、取り分け指標が経済ニュースで頻繁に取り上げられ値動きがわかりやすい、S&P500やダウ平均株価、ニューヨーク株式市場などの米国株の指標やETFに投資する銘柄の人気が取り分け高いです。

積立額で人気1位となっているのは多くの証券会社で人気を誇っている「eMAXIS Slim」シリーズの中で、米国S&P500に連動したETFに投資する「eMAXIS Slim 全米株式(S&P 500)」で、純資産総額において2兆円を突破している唯一の商材となっています。

「eMAXIS Slim」シリーズでは、世界中の株式に投資する「eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)」や先進国の株式に投資する「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」の人気も根強いです。

そのほか楽天グループが手がける「楽天・全米株式インデックス・ファンド」や「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」も人気の上位に入っています。

業績が安定している銘柄の紹介

つみたてNISAにおける業績の安定性は、銘柄の価値が上がり続けている、いわゆるコストに対する利益率が高いという意味で考えます。

この場合最も安定しているのは米国株式のS&P500やダウ平均株価、NASDAQ100などの株価指標に投資しているもので、先ほど「人気が高い」と述べた「eMAXIS Slim」シリーズや楽天グループが運用するの米国株式関連のものは、業績の安定性でもトップに入ってきます。

その他においては「iFreeレバレッジ NASDAQ100」も価値が伸び続けているという意味で業績が安定していると言えます。

新興市場である NASDAQの銘柄はITやバイオ、宇宙開発などの新技術の銘柄が集中し、次の数年〜十数年での値上がりが期待されます。

NASDAQ上場企業の中でも厳選された100社の株価指数であるNASDAQ100を基準に投資するこの銘柄は、分散投資によるリスクを軽減しつつ、将来の値上がりを期待して購入できるため、長期投資を狙うつみたてNISAにおいてはおすすめの銘柄の一つと言えます。

コストパフォーマンスが優れた銘柄の紹介

投資信託の運用手数料である信託報酬が安いのは、株価指数にあわせて投資を行うため、銘柄選びなどのファンド側の負担が少ないインデックスファンド型の投資信託になります。

前述した「eMAXIS Slim 全米株式(S&P500)」や「楽天・全米株式インデックス・ファンド(VTI連動)」もこれに当てはまり、人気の理由の一つとなっています。

「eMAXIS Slim」シリーズは業界最低水準の運用コストを目指す投資信託の商品として知られており、海外株中心のものだと値上がり期待も高いことからコストパフォーマンスの高さで多くの投資家から注目されています。

また「楽天・全米株式インデックス・ファンド」や「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」についても信託報酬が0.1%台と非常に低く、コストパフォーマンスに優れていると言えます。

楽天証券のつみたてNISAで銘柄を選んだ後の手続き

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ここまで楽天証券におけるつみたてNISAのおすすめ銘柄をご紹介しましたが、実際につみたてNISAの銘柄を選んで購入し、その後設定変更・売却などを行う場合はどのように行えばいいのでしょうか。

以下に詳しく説明いたします。

なおこちらの設定は楽天証券のPCサイトを用いた手続きであることに留意してください。

銘柄の購入方法

つみたてNISAでの銘柄購入の方法は以下の2パターンございます。

1つ目のパターンとしては、メニューの「NISA つみたてNISA」から「ファンドを探す」を選び、新たに購入する銘柄を選んで購入する方法です。

2つ目のパターンとしてはメニューから「投資信託」を選び、購入したい銘柄を選んだあと、「つみたてNISAで注文の方はこちら」を選んで購入するという方法になります。

はじめてつみたてNISAを利用される場合どちらを選んでも大丈夫ですが、既にNISA口座を利用していてつみたてNISAを利用したいという場合は、前者のメニューから「NISA つみたてNISA」から探すことはできないため注意が必要です。

銘柄の積み立て設定方法

楽天証券のつみたてNISAについては、サイトにログインしたのち、「投資信託」→「積立設定」から積立設定一覧画面を開くことで、銘柄ごとの設定変更ができます。

設定変更したい銘柄を選んで「変更」ボタンを押すことで、「積立注文(積立設定訂正/受付)」の画面が表示されるため以下の項目を変更することが可能です。

  • 設定指定日(楽天カードクレジット決済を除く)
  • 積立金額
  • ボーナス設定(楽天キャッシュ・楽天カードクレジット決済を除く)

その後「内容確認へ」ボタンを押し「積立注文(積立設定訂正/確認)」ページにて変更内容を確認後、取引暗証番号を入力し「設定する」ボタンを押すことで変更が反映されます。

銘柄の変更・売却方法

楽天証券でのつみたてNISAの銘柄の変更については、楽天証券のPCサイトにログインしたのち、「投資信託」から「積立設定」を選び、変更したい銘柄について解除ボタンを選択することで実施可能となります。

あとは購入時と同様でメニューの「NISA つみたてNISA」から「ファンドを探す」を選び、購入する銘柄を選んでください。

つみたてNISAの銘柄の売却についてはサイトログイン後、ページ上部のメニュー「NISA つみたてNISA」から、「保有商品を見る(売却)」を選択してください。

現時点で保有している商品の一覧が表示されるので、売却したい銘柄を選んで、左にある「売却」ボタンを選択することで、銘柄の売却を行うことができます。

売却の際には全部を売却するか、指定した金額または口数を選んで一部を売却する方法があります。

なお一部を売却する際には、購入した年月日が古く非課税期間が早く終了する順番から売却されるようになっているため、非課税期間が新しいものを売却して損をするということはございません。

まとめ:楽天証券のつみたてNISAは海外株式のインデックスファンド型の投資信託がおすすめ!

いかがでしたでしょうか。

楽天証券のつみたてNISAにおいては、信託報酬が安く値上がり期待の大きい海外株式のインデックスファンドに投資する投資信託がおすすめの商材になります。

特に多くの投資家からの指示を集める「eMAXIS Slim」シリーズや楽天グループが手がける銘柄は投資全体を見ても根強い人気を誇っており、つみたてNISA初心者にも自信を持っておすすめできる商品です。

興味がある方は是非ともチェックしてみてください。

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