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業種:半導体
沿革・会社概要
米国・カリフォルニア州サンディエゴに本社を置く、通信・半導体関連メーカーです。1985年に、電気工学者のアーウィン・ジェイコブス氏とアンドリュー・ビタビ氏によって創業。1989年にはCDMAを使った無線通信を通信業界の主要な50社に対してデモンストレーションし、歴史的な成功を収めました。
また、モバイル端末向けチップセットの設計も手掛け、5Gネットワーク・テクノロジーでも市場のリーダー的地位を有しています。同時に、世界最大のワイヤレスチップベンダーであり、高性能モバイルを製造するほぼ全ての企業に最先端のプロセッサーを供給しています。
セグメント情報
◎Qualcomm Code Division Multiple Access Technologies事業
売上(百万USD)
FY21 27,019
FY20 16,493
FY19 14,639
FY18 17,282
FY17 16,479
FY16 15,409
CDMA(コード分割多重アクセス)やOFDMA技術(直交周波数多元接続)などのQCT技術をベースにしたチップやシステムソフトウェアを開発・提供する事業です。この技術は、モバイル機器、無線ネットワーク、ブロードバンドゲートウェイ機器、民生用電子機器、IoTや車載情報システム、全地球測位システムなどに使用されています。
◎Qualcomm Technology Licensing事業
売上(百万USD)
FY21 6,320
FY20 5,028
FY19 4,591
FY18 5,163
FY17 6,445
FY16 7,664
特定のワイヤレス製品の製造・販売に不可欠または有用な特許権など、同社の知的財産の一部を使用するためのライセンスを付与する事業です。大手無線機器メーカーやインフラストラクチャメーカーを含む、数百社のライセンシーにライセンスを供与しています。
モバイル業界の企業は、CDMAまたはOFDMAベースの技術を使用する必要があるため、同社の特許を使用するためのライセンスを必要とします。チップセットに組み込まれた特許技術のほかに、ワイヤレスデバイスやネットワークインフラ機器を含むワイヤレスシステム全体の幅広い技術をカバーしています。
◎Reconciling Items事業
売上(百万USD)
FY21 182
FY20 1,974
FY19 4,891
FY18 187
FY17 -746
FY16 434
調整項目です。
◎Qualcomm Strategic Initiatives事業
売上(百万USD)
リライト2111
FY20 36
FY19 152
FY18 100
FY17 113
FY16 47
同社の技術の新たな機会の拡大や開拓、新製品やサービスの設計や導入の支援に重点を置いて、戦略的な投資をおこなう部門です。
直近決算情報
《FY21Q2(1~3月)3月4日発表》
《FY21Q4(7~9月)11月4日発表》
売上:93億3600万USD(約1兆624億円) 前年同期比11.9%増
純利益:27億9800万USD(約3184億円) 前年同期比-5.5%増
ROE:112.8%
ROA:23.5%
PER:21.0倍
PBR:18.6倍
時価総額:184,733百万USD
(※PER、PBR、時価総額は11月15日株価より算出)
2021年第4四半期決算の売上高は前年同期比43%増で、予想の88億6000万ドルを上回る93億2000万ドルとなりました。21年度の半導体部門売上高は270億ドル。主力のスマホ向けモデムチップの販売が依然として大部分を占めたものの、高周波チップ、自動車向けチップ、IoT向けチップなどの売上高は10億ドルを上回り、半導体部門の売上高全体の38%を占めています。
併せて発表した2022年第1四半期の利益と売上高見通しは、携帯電話や自動車などに利用される半導体需要の急増を背景に、市場予想を上回っています。サプライチェーンの制約でアップルなどのスマートフォンメーカーが利益率の高い最上位機種の生産に注力。そのため、同市場向けを強みとする同社に有利に働いたことが要因となっています。また、独自に開発した半導体が使用していた中国のファーウェイがスマホ市場から撤退したことも、利益の上昇の一因となりました。
今後の展望
2020年9月、NVIDIAの最新GPUである「GeForce RTX 30」シリーズ、インテルが「第11世代Coreプロセッサー」を正式発表しました。また、同社もミドルクラス・スマートフォン用のチップセットである「Snapdragon 4シリーズ」の5G対応や、PC向けのチップセットである「Snapdragon 8cx 2Genシリーズ」を発表しています。
同社の最新GPUの特徴は、「PCの強化」の方向にあります。以前からマイクロソフトなどと協力し、Snapdragonシリーズで「通信に強いPC」を開発すべく試みてきた「Snapdragon 8cx」の第2世代として性能を強化しています。アモン社長は新商品について、「インテルの第10世代 Core i5よりも18%パフォーマンスが良くなり、50%バッテリー動作時間が長くなっている」と、その価値をアピールしました。
まとめ:半導体に関連した技術に今後も注目
半導体需要が引き続き増加すれば、クアルコムの株価も上がる可能性があります。
EVやIoTなど、今後生活の中でますます重要になる技術には半導体も欠かせません。そのため、クアルコムの株価と同時に半導体業界の流れもしっかりチェックしておきましょう。
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《参考》
https://strainer.jp/companies/9076
https://www.watch.impress.co.jp/docs/series/nishida/1275277.html
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN2903X0Z20C21A4000000/
https://jp.reuters.com/article/qualcomm-results-idJPKBN2HO2JK



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