新型コロナウイルス感染症が落ち着いた21年末には一時的に上がりかけた旅行関連銘柄ですが、オミクロン株の流行で再び敬遠される存在になってしまいました。しかし、新型コロナウイルス感染症のワクチン接種も進んでおり、3月には飲み薬が登場することへの期待も高まってきています。そこで今回は、株価が停滞しているいまのうちにこそ出遅れとなっている旅行関連銘柄 5選をご紹介します。
「TripAdvisor」を運営するトリップアドバイザー[TRIP/NASDAQ]
http://www.tripadvisor.com
メタサーチ旅行サイトを展開する世界的な大手企業です。旗艦ウェブサイトTripAdvisorを運営しており、およそ800万件の宿泊施設・レストラン・体験・飛行機・クルーズ船に対する9億8,800万のレビューや情報を掲載しています。また、空室状況の確認や予約は、Tripadvisorのトラベルパートナーが提供するサービスとなっています。2020年度の売上高の60%は、メタサーチプラットフォーム上の広告収入やInstant Bookingプラットフォームからの手数料収入などで構成されたホテル・メディア・プラットフォーム事業が占めています。そして、31%を占めるエクスペリエンス・ダイニング事業、ブランドウェブサイトを通じた販売などとなっています。
世界最大の民泊プラットフォームエアビーアンドビー[ABNB/NASDAQ]
https://www.airbnb.com
2008年にサービスを開始した、世界最大のオンライン代替宿泊旅行代理店です。ほかに、ブティックホテルや宿泊体験の予約サービスも手掛けています。2020年には、同社のプラットフォームを通じて560万のアクティブ宿泊施設リストを提供しました。400万に及ぶホストのリストは、現在では220カ国10万都市に広がっています。2020年の収益に占める割合は、北米地域が53%、欧州・中東・アフリカ地域が30%、アジア太平洋地域が10%、中南米が7%でし
た。収益はすべてオンライン予約の取引手数料から得ており、標準の料金体系では、部屋の貸主から予約料金の3%とゲスト手数料14~16%のそれぞれから手数料を徴収しています。同社の収益の先行指標としてプラットフォームでの予約料の総額である取扱総額に注目です。
老舗雑誌「トラベル+レジャー」発行のトラベル + レジャー[TNL/NYSE]
https://www.travelandleisureco.com
複数のリゾート、旅行クラブ、ライフスタイル旅行のブランドの会員制旅行・レジャー事業を展開する企業です。サブスクリプション型の旅行クラブや旅行計画のためのゲートウエイBookTandL.comなどのプラットフォーム運営のほか、ブランドライセンスの供与などをおこなっています。同社は、ウィンダム・デスティネーションズ社が米国で老舗の旅行雑誌「トラベル+レジャー」ブランドを1億ドルで買収して2021年1月に新たに発足しました。既存のメディア事業や会員制クラブ、タイムシェアに加えて、新体制下でオンライン予約サービスやサブスク型旅行事業などを展開しています。サブスク型のT+Lクラブ事業の会費は、月10ドル程度。サプライヤーの協力を得て、会員限定の特典やサービス、割引などを用意しています。トリップアドバイザー・プラスとの最大の違いは、コンテンツが、一般人からの投稿か、エキスパートによる編集記事かという点になっています。
旅行・娯楽情報を提供するウェブメディアを運営するトラベルズー[TZOO/NASDAQ]
https://www.travelzoo.com
自社のウェブサイト、トラベルズートップ20メールマガジン、ニュース速報電子メールアラートサービスなどを通じて旅行および娯楽情報を提供するメディア商取引企業です。カナダ事業と米国事業からなるトラベルズー北米部門と、フランス、ドイツ、スペイン、英国の事業からなるトラベルズー欧州部門、格安な航空運賃に関する情報をプレミアム会員に提供してサブスクリプション収入を得るJack’s Flight Club部門の3部門を通じて事業を運営しています。旅行、娯楽、ローカルの事業者などから寄せられた旅行商品などに関する情報をデジタルプラットフォームに掲載し、対価として支払われる広告料が主な収益源となっています。収益の大部分を北米市場が占めています。
ブッキング・ホールディングス[BKNG/NASDAQ]
ttps://www.bookingholdings.com
ホテル、代替宿泊施設、航空チケット、レンタカー、レストラン、クルーズ、体験やその他休暇用パッケージ旅行などの予約サービスをオンライン上で提供する、収益で世界最大規模のオンライン旅行会社です。ブッキング・ドットコム、アゴダ、オープンテーブル、Rentalcars.comといった予約サイトを運営しています。さらには、オンライン価格比較サービスを提供するカヤックやモモンドを買収することで、旅行メディアへとサービスを拡大しました。Booking Holdingsが仲介しない旅行関連の旅行予約手数料からは、代理店収入が得られます。また加盟店収入は、旅行関連の取引から得られるものです。旅行予約手数料、クレジットカード処理リベート、顧客処理手数料、および旅行関連保険収入などが含まれていす。ほとんどすべての加盟店収入は、旅行者が宿泊施設の予約やレンタカーの予約を行う取引から得ている。予約取扱手数料が約90%を占めています。
旅行業界の復活により好影響が期待される航空銘柄
また、旅行が復活することで活用率の大幅な回復が見込まれる航空会社のうち、代表的な銘柄を併せてチェックしておきましょう。
アメリカン航空グループ[AAL/NASDAQ]
http://www.aa.com
シャーロット、シカゴ、ダラス・フォートワース、ロサンゼルス、マイアミ、ニューヨーク、フィラデルフィア、フェニックス、ワシントンDCを主要なハブ空港とする、予定有償旅客マイルで世界最大規模の航空会社です。米国の従来からある航空会社のなかで最も新しい航空機を保有しています。
ユナイテッド・エアラインズ・ホールディングス[UAL/NASDAQ]
http://www.unitedcontinentalholdings.com
サンフランシスコ、シカゴ、ヒューストン、デンバー、ロサンゼルス、ニューヨーク/ニューアーク、ワシントンDCなどを拠点(ハブ)空港としている、定期便有償旅客マイルで世界第3位の航空会社です。競合大手と比較して、海外旅行に焦点を当てたハブ&スポーク型のネットワーク戦略をとっています。
デルタ・エアーラインズ[DAL/NYSE]
https://www.delta.com
アトランタに本拠を置く、世界最大級の航空会社です。世界50カ国以上300を超える都市にネットワークを有し、世界中から乗客を集約して各地への乗り継ぎをおこないます。特にアメリカン・エキスプレスへのマイレージ・プログラムの販売が大きな収益源となっています。
まとめ:オミクロン株の収束で旅行関連銘柄にも再注目
オミクロン株により個人の行動が制限され、旅行関連銘柄も打撃を受けました。しかし、最近ではワクチン接種が進むなどして徐々に人々の行動範囲も元に戻りつつあります。
今回紹介した出遅れている銘柄も、今後の情勢によっては株価が上昇する可能性があるため引き続きチェックしておきたいところです。
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《参考》
https://us.kabutan.jp/themes/%E6%97%85%E8%A1%8C
https://strainer.jp/companies/9574
https://strainer.jp/companies/12870
https://www.travelvoice.jp/20210609-148785
https://strainer.jp/companies/9567
https://strainer.jp/companies/9522



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