移動平均線とは?意味や投資における見方・使い方を初心者にも分かりやすく解説

移動平均線 アイキャッチ

米国株を含め投資で重要な要素の1つがテクニカル分析で、チャート上でさまざまな指標を見て状況を分析し、投資判断に役立てます。テクニカル分析で使う指標はさまざまですが、その中でも基本中の基本と言えるのが移動平均線です。

この記事では移動平均線の意味、投資での活用法について解説します。米国株投資でテクニカル分析について学びたい方はぜひ参考にしてください。

※本記事は投資関連の情報提供を目的としており、特定のサービス・金融商品への投資を勧誘するものではありません。また将来の値動きについて確約するものでもありません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断で行っていただきますようお願いします。

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目次

移動平均線とは代表的なテクニカル指標の1つ

移動平均線とは、ある期間における価格の平均値を計算し、線で表示する指標です。

たとえば5日線であれば、5日間の平均価格の推移を示すことになります。平均値を算出する日・時間などが移動していくため、移動平均線と呼ばれています。

移動平均線は株式だけでなく、外国為替(FX)・仮想通貨・先物などさまざまな投資・投機で利用されており、「ローソク足」と並んで基本中の基本とも言えるテクニカル指標です。

移動平均線を見ることで、短期での変動に目を奪われることなく、現在の相場のトレンドが上昇なのか下落なのかを判断することができます。たとえばある銘柄が短期的に下落したとしても、長期の移動平均線を見ると上昇トレンドであることはまったく珍しくありません。

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移動平均線の期間

移動平均線で用いられる日数や期間は、下記のものが中心です。

日単位:5日、15日、21日、25日、50日、75日、100日、200日
週単位:9週、13週、26週、52週
月単位:6ヵ月、12ヵ月、24ヵ月、36ヵ月、60ヵ月

これよりさらに短い1時間単位、10分単位の移動平均線もありますが、デイトレードやスキャルピングなどかなり短期のトレード向けです。米国株の初心者は中長期投資から始めることがおすすめですので、基本的に短期トレード向けの移動平均線を見る必要はありません。

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移動平均線の種類

移動平均線は、計算方法によって複数の種類があります。もっともメジャーなのは単純移動平均線(SMA)で、それぞれの価格を単純に平均して算出します。たとえば5日の移動平均線なら、直近5日間の終値をすべて足して5で割ることで求められます。

しかし単純移動平均線には、各期間の値に対する重み付けがすべて同じである、期間内のデータしか使っていない、といった問題点があります。そこで生まれたのが加重移動平均線(WMA)や指数移動平均線(EMA)です

詳しい計算方法は省略しますが、単純移動平均線のデメリットを解消するために生まれたテクニカル指標と覚えておいてください。ただし加重移動平均線(WMA)や指数移動平均線(EMA)も完璧ではありません。

どの移動平均線が自分の投資に合うかは、投資対象、投資スタンス、相場の状況によって違います。投資初心者の方は、まずは3つとも見てみることが大切です。

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移動平均線を取引で活用する方法

移動平均線を投資に活用する、有名な方法について解説します。ただしこのとおりにやれば必ず儲かるというわけではありません。あくまで1つのサインとして捉え、他のテクニカル指標や情報なども考慮して判断しましょう。

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ゴールデンクロス

短期と中長期の2本の移動平均線を表示させたときに、短期が上昇傾向に入って中長期のラインを下から上へ突き抜けることをゴールデンクロスと呼びます。ゴールデンクロスは買いシグナルの1つとみなされる現象です。

さらにクロスした後に短期・中長期の2本ともに上昇トレンドになった場合、より買いの勢いが強い傾向に入ったことを示唆しています。

デッドクロス

ゴールデンクロスとは逆に、短期の移動平均線が下落して、中期・長期の移動平均線を上から下へ突き抜けることをデッドクロスと呼び、売りシグナルとみなされます。相場で売りの勢いが増したことを示唆しています。

ゴールデンクロス・デッドクロスの注意点

ゴールデンクロス・デッドクロスともに、初心者でも直感的に理解しやすいですが、「ダマシ」も発生することに注意が必要です。ゴールデンクロスを形成したはずなのに、その後に短期移動平均線が伸びず、株価も下落になってしまうといった現象です。

短い時間軸の移動平均線を使った場合、ダマシが発生しやすい傾向があります。長期の時間軸を使えばダマシの発生は少なくなる一方、シグナルが表れるのが遅くなる欠点もあります。

またクロスを判断するときには、ローソク足との位置関係にも注目しましょう。あくまでも1つの目安ですが、ローソク足から遠く離れた位置で移動平均線がクロスしても、それはダマシである可能性が高いです。

グランビルの法則:8つの売買ポイント

外為どっとコム公式サイト

米国のアナリストである、グランビル氏が考案した売買理論です。移動平均線と価格の位置や傾きなどで、8つの売買ポイントがあるとしています。

▼買いサイン

条件
移動平均線が上向きまたは横ばいのとき、価格が移動平均線を上に突き抜けたタイミング
上昇トレンドの移動平均線を価格が下抜けた後、再度上に抜けたタイミング
株価が移動平均線の上にあり、株価が移動平均線に向かって下落してきたが、移動平均線と交差することなく再び上向きに転じたタイミング
株価が下落した後に反転で上昇し、移動平均線に近づく動きを見せたタイミング

▼売りサイン

条件
横ばいもしくは下向きに変わりつつある移動平均線を、株価が上から下に抜いたタイミング
下降中の移動平均線に向かって価格が上昇し、移動平均線を上回ったタイミング
下降中の移動平均線と株価が接近したタイミング
上昇中の移動平均線から、株価が上に大きく乖離したタイミング

買いサインの①と売りサインの①はトレンドの転換点で重要なターニングポイントですが、きれいな形になるとは限らず、判断が難しいケースがあります。買いポイントの②~④、売りポイントの②~④は数回にわたって現れることもあります。

ただし、上記8つの各ポイントが順番通りに現れることはありません。チャート上の動きにおいて、上記のどのポイントが表れるかはバラバラで、1つしか出ないこともあります。

どれがいくつ現れるかは予想できないため、どのサインが現れても判断ができるように、8つともしっかり覚えておくことが重要です。またグランビルの法則もあくまで1つの考え方なので、これだけで売買を判断するのではなく、他のテクニカル指標も確認しましょう。

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移動平均線のデメリット・注意点

移動平均線を使う際には、下記の点に注意しておきましょう。

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将来を予測するものではない

移動平均線を見ていると、何となく将来が予測できそうと感じるかもしれません。しかし実際にはその先で予測不可能な動きを示すことも多く、価格を100%予測できるわけではありません。あくまで相場の今の状況を判断するための材料の1つとして捉えましょう。

実際の価格よりも動きが遅くなる

移動平均線は一定期間の終値で計算されるため、価格よりも動きが遅くなります。目まぐるしく変化する相場において、スキャルピングなどでスピーディーに利益を出すにはあまり向いていないでしょう。

ただし米国株投資のスキャルピングやデイトレードは難易度が高く、初心者の方が実践できる投資方法ではありません。中長期での投資を念頭に、1ヵ月、6ヵ月、200日といった移動平均線を活用するのが良いでしょう。

突発的な事象には対応できない

相場では誰もが予想できない出来事が起こることがあります。2008年のリーマンショック、2020年の新型コロナショック、2022年のロシアのウクライナへの軍事侵攻などです。

これらの出来事は突発的であり、移動平均線となって現れる前に対処方法を考える必要があります。過去の移動平均線をいくら分析していても対処することはできません。

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移動平均線とともに見ておきたいトレンド系のテクニカル指標

移動平均線とともにおさえておきたい、基本的なテクニカル指標について解説します。移動平均線と同じく、「トレンド系」に分類される指標です。

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ローソク足

FXブロードネットの公式サイトより抜粋

ローソク足とは、始値・終値・高値・安値の4つの価格について、ボックスと線で表したものです。移動平均線と並び、基本中の基本とも言えるテクニカル指標です。

1日・1ヶ月・6ヵ月などの単位となる期間を決め、単位期間の開始のときの値段を「始値」、期間中で最も高い値段を「高値」、最も安い値段を「安値」、期間の最後の値段を「終値」とします。

始値が終値よりも高く、結果として価格が上昇した場合は陽線となり、逆に価格が下落した場合は陰線となります。上の図で左側が陽線、右側が陰線です。

移動平均線では各期間の平均値のみの把握に留まりますが、ローソク足も合わせてみることで、期間の間に価格がどのように動いたのか、結果としてどの程度上昇・下落したのかを把握することができます。

ローソク足の見方も色々とあり、ここでは割愛しますが、特定の形のローソク足が並ぶことでチャートパターンを判断する考え方もあります。興味のある方は学んでみると良いでしょう。

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トレンドライン

チャート上で株価と株価を結んでラインを作ることで、相場の方向性を確認する手法です。具体的には支持線(サポートライン)と抵抗線(レジスタンスライン)があります。

支持線とは下値と下値を結んだ線のことで、下値支持線と呼ばれることもあります。株価がこのラインの近くまで値下がりすると、下げ渋る傾向があると言われることが多いです。ただし支持線を突破した場合は、さらに下落が加速することもあります。

抵抗線(レジスタンスライン)は逆に上値と上値を結んだ線のことを意味し、上値抵抗線と呼ばれることもあります。一般的に株価が抵抗線に近づくと、跳ね返されて上昇しづらくなると解釈されます。抵抗線を突破すると、上昇がさらに勢いづくこともあります。

一目均衡表

一目均衡表は、ローソク足と5本の補助線によって相場を分析する手法で、日本人が開発したテクニカル指標としても知られています。ローソク足や移動平均線などを踏まえた手法で、トレンド系テクニカル指標の集大成とも言えるような内容です。

転換線、基準線、先行スパン1、先行スパン2、遅行スパンの5つの線、ローソク足の位置関係で買いシグナルを判断します。また「雲」と呼ばれる先行スパン1と先行スパン2の間の空間も重要です。買いシグナルとなるのは転換線が基準線を上に抜けたとき、遅行スパンがローソク足を上に抜けたとき、ローソク足が雲を上に抜けたときです。

一目均衡表は奥深い指標で、この他にもさまざまな見方・考え方があります。興味のある方はローソク足などとともに学んでみてはいかがでしょうか。

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オシレーター系のテクニカル指標も要チェック

トレンド系のテクニカル指標について解説しましたが、相場の方向性がつかめない、一定のゾーンで行ったり来たりを繰り返しているといったような状態のときもあります。このようなときはトレンド系のテクニカル指標の威力が落ちてしまいます。

そこで活用したのがオシレーター系のテクニカル指標で、RSI、ストキャスティクスなどがあります。オシレーター系とは簡単に言うと、「買われすぎ」か「売られすぎ」かを判断するのに使うテクニカル指標のことです。もみ合い状態が続いてトレンドが見えづらいときも、オシレーター系指標を使うことで相場の状況を判断する手がかりになります。

今回はそれぞれのオシレーター系指標については説明しませんが、興味のある方はぜひ調べてみてください。

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まとめ

移動平均線は、ある期間の平均値を計算してラインで表す指標です。中長期の投資の場合、日単位・週単位・月単位での移動平均線を中心に見ていくことになります。

移動平均線を使ったゴールデンクロスやデッドクロスなどの売買手法がありますが、ダマシも多いので注意しましょう。他のテクニカル指標や情報も確認して判断することが大切です。

投資ビギナーの方は移動平均線を手掛かりに、ローソク足や一目均衡表など、他のテクニカル指標についても学んでみてはいかがでしょうか。

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