インフレの影響?米国銀行系銘柄の直近の業績は?

インフレの影響?米国銀行系銘柄の直近の業績は?

アメリカでインフレの懸念が高まっています。過去39年間で最大のインフレを記録する中、インフレの銀行系銘柄へ与える影響についてアナリストの意見が分かれています。インフレを抑制するための金利上昇により銀行の収益にプラスになるという見方もあれば、銀行の収益源である貸付金のバリューが相対的に低下し、バランスシートが悪化するという見方もあります。どちらにせよ、インフレ渦巻く中、アメリカの主要銀行の直近の業績はどうなっているのでしょうか。

目次

ウェルズ・ファーゴ【Wells Fargo and Company, NYSE: WFC】

ウェルズ・ファーゴの直近四半期決算(2021年第四四半期)によると、同期間中の売上高は208億5600万ドル(約2兆3984億円)で、前年同期比で12.8%の増加となりました。また、経常利益は57億5000万ドル(約6613億円)で、前年同期比で86%の増加となりました。

パンデミックのための貸倒引当金8億7500万ドル(約100億6250万円)をリリースしたことや、販売管理費が16億ドル(約1840億円)程度マイナスになったことが功を奏したようです。決算の数字を見る限りでは、ウェルズ・ファーゴはインフレによるマイナスの影響を、今のところは受けていないようです。

ゴールドマン・サックス【The Goldman Sachs Group, NYSE: GS】

ゴールドマン・サックスの直近四半期決算(2021年第四四半期)によると、同期間中の売上高は126億4000万ドル(約1兆4536億円)で、前年同期比で8%の増加となりました。経常利益は39億4000万ドル(約4531億円)で、前年同期比で12.6%のマイナスとなりました。販売管理費が前年同期比で23%の増加となり、結果として経常利益を押し下げる結果になりました。インフレの影響により、従業員が給料の値上げを申し出たことが関係していると見る向きもあります。

部門別では、投資銀行部門の売上高が前年同期比で45%の増加となっており、全体の売上高を牽引する形になっていますが、インフレがオペレーティングコストを押し上げているのが気になります。

JPモルガン・チェース【JP Morgan Chase and Company, NYSE: JPM】

JPモルガン・チェースの直近四半期決算(2021年第四四半期)によると、同期間中の売上高は292億5700万ドル(約3兆3645億円)で、前年同期比で0.2%のマイナスとなりました。経常利益は103億9900万ドル(約1兆1958億円)で、前年同期比で14.3%のマイナスとなりました。ゴールドマン・サックスと同様に、インフレの影響により従業員の給与を引き上げたことが直接販管費の増加につながりました。

現時点では、インフレの売上高への影響については限定的に見えますが、従業員の給与を値上げするなど、オペレーティングコストを圧迫する一定の影響が出始めているようです。3月にも実施されると見込まれている金利の引き上げとともに、インフレの長期的な影響についても注視してゆく必要がありそうです。

SBI証券なら業界最安水準の手数料!最低0ドル!

(参照サイト)
https://www08.wellsfargomedia.com/assets/pdf/about/investor-relations/earnings/fourth-quarter-2021-earnings.pdf
https://www.goldmansachs.com/media-relations/press-releases/current/pdfs/2021-q4-results.pdf
https://www.jpmorganchase.com/content/dam/jpmc/jpmorgan-chase-and-co/investor-relations/documents/quarterly-earnings/2021/4th-quarter/ae462261-4964-48c6-b947-4b69963d1143.pdf

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

米国株ナビでは、米国株の最新トレンドやおすすめ証券会社に関する情報を毎日発信しています。
https://twitter.com/home

コメント

コメントする

目次
閉じる