テンバガー銘柄について詳細解説|株価が10倍になるって本当?

テンバガー銘柄をご存知ですか?テンバガー銘柄(Ten bagger stock)とは、著名投資家のピーター・リンチ氏が著作「ピーター・リンチの株で勝つ:アマの知恵でプロを出し抜け」の中で名付けたとされるもので、買値の10倍以上に株価が値上がりした銘柄のことです。

野球が大好きなリンチ氏が、野球のベース(アメリカでは野球のベースを「バッグ」と呼びます)から名付けたとされていますが、具体的にテンバガー銘柄にはどのような銘柄があるのでしょうか。

目次

テスラ(Tesla, NASDAQ: TSLA)

まずはEVメーカーのテスラです。テスラがNASDAQにIPOしたのは2010年6月29日で、1株17ドルで始まり23.89ドルでその日の取引を終えています。なお、事前予想のプライスレンジは14ドルから16ドルでした。IPO以来ずっと赤字経営を続けていたにもかかわらず、テスラの株は値上がりを続け、IPOから四年後の2014年9月には291ドルの値を付け、早くもテンバガーを達成しています。IPO価格の17ドルで買えた人にとっては、テンバガーどころかセブンティーンバガーとなっています。

なお、本記事執筆時点(2021年12月30日、以下同じ)では、テスラの株は1086.19ドルで取引されており、IPO価格からの値上がり率は6289%となっています。

ネットフリックス(Netflix Inc, NASDAQ: NFLX)

次はストリーミング配信プラットフォーム大手のネットフリックスです。ネットフリックスがNASDAQに上場したのは2002年5月23日で、IPO価格15ドル、終値16.75ドルでした。その後2回の株式分割を行い、IPOから10年以上に渡って数ドルから10ドル程度のレンジで上下する期間が長らく続きました。しかし、2011年にDVDレンタル主体のビジネスモデルをストリーミング配信事業へ転換し、サービス提供地域をアメリカ国外へ拡大することで会員数が増え始め、同時に株価も右肩上がりで値上がり始めました。

2017年8月には150ドルを突破し、晴れてテンバガー銘柄となりました。なお、本記事執筆時点では、ネットフリックスの株は610.54ドルで取引されており、IPO価格からの値上がり率は3970%となっています。

Amazon(Amazon.com Inc, NASDAQ: AMZN)

EC大手Amazonも代表的なテンバガー銘柄です。AmazonがNASDAQにIPOしたのは1997年5月15日で、IPO価格18ドル、株式分割による調整価格は1.5ドルです。仮にIPO価格で買えた人にとっては、IPOの4年後の2011年4月に180ドルを突破していますので、早くもテンバガー達成です。そのまた4年後の2015年3月には360ドルを突破していますので、トゥエンティバガーも達成です。その後現時点までに株価は右肩上がりで値上がりを続け、今も衰えを見せていません。

なお、本記事執筆時点では、Amazonの株は3384.02ドルで取引されており、IPO価格からの値上がり率は、なんと驚きの18700%となっています。テンバガーどころか、187バガーという途方もない銘柄なのです。

まとめ:テンバガー銘柄の共通点はビジネスモデルや技術の革新

この記事では、実際に株価が10倍になったテンバガー銘柄として、テスラ、ネットフリックス、Amazonを例に挙げて詳しく解説しました。今回紹介した3つのテンバガー銘柄は、新しいビジネスモデルや技術革新によって急激な成長を遂げた企業であるという共通点があります。

したがって今後どのようなビジネスモデルが生まれるのか、技術革新が発生しうるのかの予測を立てることが今後のテンバガー株を見つけるためのヒントとなるでしょう。

(参照サイト)
https://www.cnbc.com/2020/06/29/tesla-stock-up-4125percent-since-ipo-ten-years-ago.html
https://www.nasdaq.com/articles/if-you-invested-%241000-in-netflixs-ipo-this-is-how-much-money-youd-have-now-2020-12-18

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