ネット証券を使ってみると入出金システムの使いやすさは意外に気になるポイントになります。取引手数料や為替手数料・レートにあまり差がない、横並びの状況だと入手金の使い勝手もネット証券を選ぶ判断材料になる方もいるかもしれません。
極端に入金が面倒な例を挙げると外国籍のネット証券口座に日本から入金(送金)をするのは、とても手間がかかります。米国のネット証券や銀行口座に米ドルを送金する手続きが煩雑で、額が大きいと当局からお尋ねが来ることもあります。(海外送金に対する監視が厳しくなったため)
サクソバンク証券は外資系のネット証券ですが、日本法人のため入出金で心配はいりません。他のネット証券と同様、一般的な入出金システムを備えているので安心して取引できます。本記事ではサクソバンク証券の入金や出金でよくある疑問を解消します。
サクソバンク証券の入出金は日本円建てのみ
サクソバンク証券は外資系のネット証券ですが、入出金は日本円のみに対応しています。外国株に投資をしていると米ドルで投資して米ドルのまま外貨預金口座に出金したいと考える方もいるかもしれません。
しかし、サクソバンク証券は日本円で入金出金をするのが原則です。外資系だから米ドルをそのまま入金できるのではと勘違いしてしまいそうですが、できません。
外貨で出し入れするなら日系の大手ネット証券の
- SBI証券
- 楽天証券
- マネックス証券
この3社が対応しています。手持ちの外貨預金や米ドルをそのまま米国株投資に使いたい方、米国株投資で得た米ドルをそのまま出金したい方は日系のSBI証券、楽天証券、マネックス証券がおすすめです。
一方、特に外貨での入出金を考えていない方はサクソバンク証券でも問題はありません。
サクソバンク証券の初回入金は10万円から
サクソバンク証券の口座開設をする際に注意したいのが、初回の最低入金額が10万円以上に指定されていることです。10万円以下から資産運用やトレードを考えている方は10万円を貯めるか、最低入金額の設定がない一般的なネット証券を使うことをおすすめします。
ちなみに1万円程度から投資を体験してみたいという方は、サクソバンク証券よりもスマホに特化して初心者でも投資をはじめやすいPayPay証券などを検討した方が良いでしょう。
サクソバンク証券は扱っている取引対象もツールも中級者・上級者向けです。日系のネット証券やスマホ特化証券に比べると、サクソバンク証券は投資に親しみがある方や詳しい方の方が使いこなせるのではないでしょうか。
サクソバンク証券の2つの入金方法
サクソバンク証券には2つの入金方法があります。
入金反映 | 振込手数料 | |
クイック入金 | 即反映 | 無料 |
通常入金(銀行振込み) | 最短で当日〜翌営業日 | 振込手数料をユーザーが負担 |
この2つです。他のネット証券でもクイック入金と銀行振込みは一般的な入金方法のため、既に株投資をしている方なら馴染みがあるのではないでしょうか。2つの違いをそれぞれ見ていきます。
方法1:クイック入金
クイック入金は原則、即時に取引口座に入金が反映される入金方法です。サクソバンク証券と提携している金融機関に口座があり、ネットバンキングを利用している方が使えます。投資はタイミングが重要で時には1分1秒を争うこともあります。
例えばサクソバンク証券の強みであるCFD取引やFX取引では、証拠金を使った取引になります。CFDやFXで自分の抱えているポジションで含み損が一定以上に達すると追証という事態に陥ることがあります。
追証になって証拠金を期限以内に入れないと含み損のまま強制的にポジションを決裁されてしまいます。クイック入金ならば証拠金の追加に間に合っても、銀行振込みだと間に合わないこともあります。なるべくクイック入金は使えるようにした方が良いでしょう。また、振込手数料も無料です。
また、証拠金が関係ない米国株の現物取引でも、口座の資金が足りず目当ての銘柄を買えないこともあります。
クイック入金を使えば、銀行口座の預金をすぐに投資資金に振替えられるため、積極的に活用した方が良いでしょう。
方法2:通常入金(銀行振込み)
サクソバンク証券と提携している銀行口座がない場合は、一般的な銀行振込みによる通常入金をすることもできます。口座開設後に送られてくるサクソバンク証券の銀行口座に振り込む一般的な入金方法です。
ただし、クイック入金と異なり振込手数料は有料です。また入金が反映されるには、最短で当日〜翌営業日ほどかかります。
振込手数料もかかり、入金の反映にも時間がかかるため、クイック入金ができないときの代わりの手段と考えた方が良いでしょう。
サクソバンク証券のクイック入金に対応している銀行
サクソバンク証券のクイック入金に対応している銀行は2022年5月現在で7行あります。
サクソバンク証券の提携金融機関 | |
三菱UFJ銀行 | 住信SBIネット銀行 |
PayPay銀行 | みずほ銀行 |
三井住友銀行 | ゆうちょ銀行 |
楽天銀行 |
都内のメガバンク、ゆうちょ銀行がクイック入金に対応しています。またネット銀行であるPayPay銀行、楽天銀行、住信SBIネット銀行とも提携しているため、地方の方でもクイック入金を利用しやすくなっています。
クイック入金ができると振込手数料も無料、即入金が反映されるため、サクソバンク証券で取引するなら、提携の金融機関の口座を一つは開いておくとスムーズに取引できます。
サクソバンク証券の出金
出金に関しては即銀行口座に出金が反映されるクイック出金のような仕組みはありません。そのため、サクソバンク証券の預金を銀行口座に出金する予定がある場合、余裕をもったスケジュールで進めることをおすすめします。
午前9:30より前に出金依頼をした場合は最短で翌営業日、午前9:30以降に出金依頼をした場合は最短でも、翌々営業日の着金となります。
サクソバンク証券に自動入出金(スイープ機能)はない
ネット証券の中には自動スイープ機能と呼ばれる、銀行口座の資金をネット証券の株の買い付けにそのまま、
使える便利な機能を備えているところがあります。ただし、組み合わせが限られています。
銀行 | 証券 |
auじぶん銀行 | auカブコム証券 |
楽天銀行 | 楽天証券 |
住信SBIネット銀行 | SBI証券 |
GMOあおぞらネット銀行 | GMOクリック証券 |
残念ながらサクソバンク証券は自動入出金の機能はありません。しかし、他のネット証券でもグループ会社の
銀行としか自動入出金はできません。自動入出金にこだわるのであれば、上記の表に挙げた銀行とネット証券を
組み合わせる必要があります。
サクソバンク証券は自動入出金には対応していないものの、他のネット証券でも自動入出金ができる組み合わせは例外です。どうしても自動入出金がなければ困るという方以外は、そこまで気にしなくても良いでしょう。
まとめ
サクソバンク証券の入金について解説しました。ポイントは以下の通りです。
- 入出金は日本円のみ対応
- 入金方法にはクイック入金と通常入金がある
- クイック入金は即時入金が反映。通常入金は最短で反映に当日〜翌営業日ほどかかる
投資では1分1秒を争うときもあるため、できればクイック入金に対応している銀行のネットバンキングサービスとセットで使う方が急な相場の変動にも対応できるのでおすすめです。
投資で利益を得るためには証券会社も重要ですがファンド選びも重要です。投資において分散投資は重要ですが、分散投資でおすすめなのがGOファンドです。GOファンドは安定感があるだけでなくパフォーマンスも良いファンドになります。運用担当者の顔を見ることができ、少ない金額からネットで購入できるGOファンドを検討してみてはいかがでしょうか?
大事なお金を運用するからには安心できるファンドを選びたいものです。



コメント