投資に興味があるけど、何から始めたらいいかわからない。
このように悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
本記事では、投資初心者でも取り組みやすい海外ETF投資について解説しています。
投資のメリットやリスク、投資家にとって重要なポイントを詳しく解説しているため、初めての方でも理解しやすい内容となっています。
また、人気の高い海外ETFの紹介や、購入方法や注意点についても説明しているため、投資初心者の方には必見の記事となっています。
本記事を参考に、自分に合った投資商品を選び、長期的に資産形成を目指しましょう!
海外ETFとはどのようなもの?-知っておきたい基礎知識-
海外ETFとはどのようなものなのでしょうか?
海外ETFには、大きくわけて3つの特徴があります。
この章では、海外ETFについての概要や特徴について解説していきます。
海外ETFの概要や特徴をしっかり理解し、適切な判断で投資をできるようにしましょう。
海外ETFとは
海外ETFとは、海外の企業や市場に投資するための投資信託の一種です。
ETFとは、株式や債券などの複数の資産を一つのポートフォリオとしてまとめたもので、投資信託とも呼ばれます。
海外ETFでは、アメリカや欧州、アジアなど、世界中の市場の、自分が興味を持つ市場や企業に簡単に投資することができます。
そのため、海外ETFに投資することで、日本の市場に偏らずに、世界中の市場の成長に参加することが可能となり、リスク分散にもつながります。
海外ETFの特徴
海外ETFには、3つの特徴があります。ここでは、どのような特徴があるのかを見ていきます。
まず、海外ETFは、自分で海外の企業や市場に投資することができます。
その際、自分で銘柄を選ぶ必要はなく、複数の銘柄をまとめて投資してくれるので、手軽に海外に投資できます。
また、海外ETFには、リスク分散につながるという特徴もあります。
一つの企業や国の株式に投資するよりも、複数の国や地域に投資する方が、リスクを分散させることができます。
さらに、海外ETFには、為替リスクがあるという特徴もあります。
日本円と異なる通貨で投資することになるため、為替レートの変動によって投資額が増減する可能性があります。
海外ETFのメリットとデメリット
海外ETFのメリット
海外ETFには、4つのメリットがあります。
まず、海外ETFは、世界中の企業に投資できるため、日本だけでなく、世界中の成長分野や有望な企業にも投資できます。
そのため、リターンが大きくなる可能性があります。
また、海外ETFは、リスク分散にもつながります。
一つの国や地域に投資するよりも、複数の国や地域に分散投資することで、リスクを分散することができます。
そのため、海外ETFに投資をすることで、リスクを減らすことができるというメリットがあります。
さらに、海外ETFは、為替リスクを有しているため、日本円の価値が変動するリスクがありますが、その分、通貨の変動によるリターンの増減があるため、為替差益を狙うこともできます。
そして、海外ETFは、手数料が比較的安価であることが多く、証券会社で簡単に購入することができます。
手軽に海外に投資することができるというのは大きなメリットとなります。
海外ETFのデメリット
海外ETFには、以下のようなデメリットがあります。
まず、海外ETFには為替リスクがあります。
日本円と異なる通貨で投資することになるため、為替レートの変動によって投資額が増減するかもしれません。
そのため、海外ETFに投資をするのであれば、為替リスクに対する理解が必要です。
また、海外ETFには、投資先の国や地域の政治や経済状況、法規制などのリスクがあります。
一つの国や地域に投資する場合、その国や地域のリスクに対して、自己責任で対処しなければなりません。
そのため、様々な知識が必要となります。
さらに、海外ETFには、手数料が発生する場合があるため、投資額によっては、手数料の割合が大きくなる場合があります。
また、ETFの価格が株価に連動するため、株式相場が下落するとETFの価格も下落する可能性があります。
ETFにも株式投資に関連するリスクがあることも理解しましょう。
海外ETFの選び方
海外ETFの選び方には、以下の4種類があります。
・投資対象地域の選択
・ETFの種類の選択
・経費効率の高いETFの選択
・個人の投資目的に合ったETFの選択
以下でそれぞれを詳しく解説していきます。
投資対象地域の選択
海外ETFを選ぶ際には、投資対象の地域を選ぶことが重要です。
世界中にはさまざまな国や地域があり、それぞれの地域には独自の経済や政治状況があります。
投資家は自分のリスク許容度や投資目的に合わせて、投資対象地域を選ぶ必要があります。
例えば、アジア地域に投資したい場合は、中国や韓国、台湾、シンガポールなどのETFがあります。
欧州に投資したい場合は、ドイツ、フランス、スイス、英国などのETFがあります。
アメリカに投資したい場合は、米国全体や州ごとに分けたETFがあります。
さらに、投資商品の中には、全世界を対象としているものもあります。
自分が投資する地域の経済成長率や政治的リスク、金融市場の発展状況などを調べ、自分に合ったETFを選ぶことが大切です。
ETFの種類の選択
海外ETFには、株式ETFや債券ETF、商品ETFなど、さまざまな種類があります。
投資家は自分が投資したい資産クラスに合わせて、ETFの種類を選ぶ必要があります。
株式ETFは、株式市場の指数に連動しているため、株式市場全体の動きに応じて上下します。
一方、債券ETFは、債券市場に連動しているため、安定した収益が期待できます。
現物ETFは、金や原油、穀物などの商品に投資することができ、インフレに備えたポートフォリオ構築に役立ちます。
ETFの中には、インデックスファンド型やアクティブファンド型など、運用方法によっても種類が分かれています。
インデックスファンド型は、市場平均に沿って投資を行うため、運用コストが低く、長期的な投資に向いています。
一方、アクティブファンド型は、運用チームが株式や債券の選定を行い、市場平均を上回るリターンを狙える可能性があります。
ここまで紹介したように、ETFと言っても様々な種類のETFがあります。
投資家は、自分が投資したい資産クラスや運用方法に合わせて、ETFの種類を選択することが大切です。
また、ETFの種類によっては、運用コストや税金の扱いが異なるため、それらの点も注意して選ぶ必要があります。
経費効率の高いETFの選択
ETFの運用コストは、投資家にとって非常に重要なポイントです。
ETFの運用コストは、管理費用率(TER)と呼ばれるもので表されます。
TERは、ETFの総資産額に対して、年間何%の費用がかかるかを示しています。
経費効率の高いETFは、長期的に見た場合、より高いリターンを生み出しやすいです。
そのため、投資家はETFのTERを比較し、経費効率の高いETFを選ぶことが大切です。
また、ETFの売買手数料や為替手数料も、投資家にとって負担となるため、注意が必要です。
個人の投資目的に合ったETFの選択
個人の投資目的に合ったETFを選ぶことは非常に重要です。
投資家は、自分がどのようなリスク許容度や投資目的を持っているかを考え、それに合ったETFを選ぶ必要があります。
若い投資家は、長期的な資産形成を目的として、株式ETFなどのリスクが高いETFに投資することができます。
一方、年金受給や子どもの教育費の準備など、短期的な目的を持つ投資家は、安定的な収益が期待できる債券ETFなどのリスクが低いETFに投資することが適しています。
自分がどの程度の期間を想定して投資をしているのか、どれくらいのリスクを許容できるのかによって、投資するETFを決めるようにしましょう。
海外ETFの購入方法
海外ETFを購入する方法はいくつかありますが、代表的な方法は金融機関や証券会社を通じて購入する方法です。
以下にその詳細を説明します。
金融機関を利用する方法
金融機関を利用する場合には、海外ETFを扱っている証券会社に口座を開設することで、ETFを購入することができます。
金融機関は、投資家の情報収集や投資アドバイスを提供することができるため、投資初心者にとっては安心して利用できる方法です。
また、証券会社によっては、口座開設や取引手数料が無料のキャンペーンを実施している場合もあるので、自分が特に取引できないかどうか確認してみましょう。
オンライン証券会社を利用する方法
オンライン証券会社を利用する場合には、自宅からインターネット経由で取引することができます。
手数料が比較的安く、操作も簡単なため、投資初心者でも利用しやすい方法です。
また、オンライン証券会社では、24時間取引が可能であるため、自分の都合に合わせて投資ができる点が魅力的です。
ただし、投資アドバイスなどのサポートは限られているため、自己責任で投資を行う必要があります。
海外ETFを取り扱っている証券会社の比較
海外ETFを取り扱っている証券会社は多くありますが、それぞれ手数料や取り扱っているETFの種類、口座開設に必要な条件などが異なります。
そのため、投資家は自分の投資スタイルや目的に合った証券会社を選ぶことが重要です。
証券会社の選び方としては、手数料が安いかどうかが最も重要なポイントです。
口座開設の手続きが簡単かどうかや、オンライン取引ができるかどうかなども重要となります。
海外ETFの種類や投資対象地域が多いかどうか、信頼性や安全性なども確認するようにしましょう。
海外ETFの注意点
海外ETFに投資する場合は、以下3つの点に注意しましょう。
・為替リスクに注意する
・トランプ政権の影響に注意する
・証拠金維持率に注意する
以下では、それぞれについて詳しく説明します。
為替リスクに注意する
海外ETFを購入する場合、為替リスクにも注意が必要です。
為替レートの変動が投資額に影響するため、円高・円安の影響を受けることがあります。
例えば、円高の場合には、海外ETFの投資元本が減少してしまう可能性があります。
そのため、自分自身がどのような為替リスクを負えるのかをよく考え、適切な投資を行う必要があります。
トランプ政権の影響に注意する
アメリカに投資する場合、トランプ政権の動向にも注意が必要です。
トランプ政権は、アメリカの政策を大きく変える可能性があるため、株価や経済に影響を及ぼすことがあります。
これらの要因で大きな損失を出さないように、投資先の政治情勢をよく調べ、トランプ政権の動向を見極めた上で、投資を行うようにしましょう。
証拠金維持率に注意する
海外ETFの取引には、証拠金維持率という制度があります。
証拠金維持率とは、証拠金が一定の水準を下回ると、証券会社から追加の証拠金を要求される制度のことです。
もし証拠金維持率を下回る場合には、急激なマーケットの変動によって損失を出す可能性が高くなります。
そのため、証拠金維持率をよく理解し、投資額に余裕を持たせることが大切です。
おすすめの海外ETF銘柄はどれ?-注目株のETF15選-
米国ETFのおすすめ銘柄5選
米国ETFでおすすめの銘柄は以下の5つです。
銘柄 | バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI) | バンガード・S&P 500 ETF(VOO) | インベスコQQQ 信託シリーズ1(QQQ) | SPDR S&P 500 ETF(SPY) | バンガード・米国高配当株式ETF(VYM) |
運用会社 | Vanguard社 | Vanguard社 | Invesco社 | ステート・ストリート社 | Vanguard社 |
ベンチマーク | CRSP US Total Stock Market | S&P 500 | NASDAQ 100 | S&P 500 | FTSE High Dividend Yield |
配当利回り | 1.62% | 1.63% | 0.70% | 1.60% | 3.16% |
経費率 | 0.03% | 0.03% | 0.20% | 0.09% | 0.06% |
これらの銘柄はベンチマークも異なるようにそれぞれの特徴があります。
自分の投資目的を明確にして、どの銘柄に投資すべきなのかをしっかり考えるようにしましょう。
ヨーロッパETFのおすすめ銘柄5選
ヨーロッパETFでおすすめの銘柄は以下の5つです。
銘柄 | バンガード・FTSE・ヨーロッパETF(VGK) | iシェアーズ ヨーロッパ ETF(IEV) | ウィズダムツリー 欧州小型株配当ファンド(DFE) | ウィズダムツリー 欧州株クオリティ配当成長ファンド(EUDG) | iシェアーズ 米ドルヘッジ MSCI ユーロゾーン ETF(HEZU) |
運用会社 | Vanguard社 | BlackRock社 | WisdomTree Asset Management社 | WisdomTree Asset Management社 | BlackRock社 |
ベンチマーク | FTSE欧州先進国オールキャップ・インデックス | S&P Europe 350 Index | WisdomTree ヨーロッパ・スモールキャップ・ディビデンド・インデックス | ウィズダムツリー欧州株クオリティ配当成長インデックス | MSCI EMU インデックス |
経費率 | 0.11% | 0.58% | 0.58% | 0.58% | 0.03% |
ここで紹介したETFはすべてヨーロッパの指数にインデックスしたものですが、それぞれ異なる比重で運用されています。
それぞれの国の情勢なども含めて、どのETFに投資をするのがいいのかを考えるようにしましょう。
アジアETFのおすすめ銘柄5選
最後に、アジアETFでおすすめの5銘柄を紹介します。
銘柄 | パワーシェアーズ FTSE RAFI アジア太平洋(日本を除く) ポートフォリオ (PAF) | db x トラッカーズ MSCIパシフィック(除く日本)インデックス ETF (03043) | iシェアーズ DJ アジア/パシフィック好配当株式 (IAPD) | バンガード・パシフィック ETF (VPL) | iシェアーズ MSCI パシフィック(除く日本)ETF (EPP) |
運用会社 | インベスコ・パワーシェアーズ・キャピタル・マネジメント | ドイツ銀行グループ | ブラックロック | バンガード・グループ | ブラックロック |
ベンチマーク | FTSE RAFI アジア太平洋先進国指数 | MSCI パシフィック 除く日本 トータルリターン・ネット・インデックス | DJ アジア/パシフィック 好配当株式指数 | FTSE Developed アジア・パシフィック | MSCI パシフィック 除く日本 |
経費率 | 0.8% | 0.45% | 0.59% | 0.08% | 0.48% |
アジアETFもヨーロッパETFと同様に、それぞれ異なる比重で運用されています。
それぞれの国の情勢や成長性を考えたうえで投資するようにしましょう。
海外ETF投資の注意点と始め方
海外ETF投資を始める際には、注意点があります。
何も知識を得ずに投資をして失敗しないために、どのような注意点があるのか、どのように投資を始めればいいのかを説明していきます。
海外ETF投資の注意点
まず、為替リスクに注意するようにしましょう。
為替リスクとは、投資した資産が保有通貨の価値変動により、投資元本と異なる利益を生むリスクのことです。
海外ETFは外国の株式や債券に投資するため、日本円と外国通貨の為替変動によって投資元本や収益が変動することがあります。
為替リスクを抑えるためには、円建て海外ETFや外国為替ヘッジがかけられたETFなどを選ぶとよいでしょう。
また、トランプ政権の影響にも注意が必要です。
アメリカ合衆国大統領が変わった場合、政策や経済環境が変化することがあります。
トランプ政権は、アメリカファーストを掲げ、保護主義的な政策を取ることが多かったため、海外ETF投資に影響を与えることがありました。
そのため、政治や経済環境に注目し、最新の情報を把握することが大切です。
加えて、証拠金維持率にも注意が必要です。
証拠金維持率とは、投資家が証券会社に預け入れた証拠金の一定の割合を保有することで、取引を継続できるようにする制度のことです。
しかし、投資商品によっては証拠金維持率が高く、証拠金が足りなくなると追加証拠金を入れなければならない場合があります。
そのため、自分の投資スタイルや証拠金の状況に合わせて、証拠金維持率の低いETFを選ぶことが大切です。
海外ETF投資の始め方
海外ETFへの投資を始める方法には、大きく分けて以下の2つがあります。
・国内の証券会社を通じて投資する方法
国内の証券会社を通じて、海外ETFに投資することができます。
日本の証券会社では、楽天証券やSBI証券などが海外ETFを取り扱っています。
口座開設が必要ですが、手続き自体は比較的簡単です。
・海外の証券会社を通じて投資する方法
海外の証券会社を通じて、海外ETFに投資することもできます。
ただし、口座開設などの手続きが日本語で行われるわけではないため、英語に対応できる必要があります。
また、日本と異なる法律や税制度に関する知識が必要になります。
まとめ:投資の目的やリスク許容度に合わせたバランスのとれたポートフォリオを作ることが重要!
投資はリターンを得るための手段ですが、投資にはリスクが伴います。
投資家は自分の目的やリスク許容度に合わせてバランスのとれたポートフォリオを作ることが重要です。
何を目的として、どの程度のリスクを許容できるかを明確にして、その目的に合わせて様々な資産クラスに分散投資し、リスクを分散させるようにしましょう。
本記事では、15個のおすすめETFを紹介してきました。
これらを参考に最も自分に適した投資ができるようにしましょう。
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