「ガイダンス」をご存じですか?ガイダンスは、投資家が投資先を検討する際に注目すべき重要な情報のひとつです。ガイダンスとは何か、なぜ重要なのか、ガイダンスの見つけ方などについて、その基本を解説します。
「ガイダンス」とは?
ガイダンス(Guidance)正式名称「アーニングス・ガイダンス」(Earnings guidance)または「カンパニー・ガイダンス」(Company guidance)は、企業が自ら予想する自社の近未来についての業績予想です。
通常は当年度通年または次期四半期の売上高、費用、営業収支、経常収支、EBITDA(利子・税・減価償却前利益)EPS(一株あたり利益)などの予想値が掲載されています。
また、自社の事業を取り巻く環境、事業にプラス・マイナスになる要因、各種のリスクなどについての情報も掲載されます。
ガイダンスはなぜ重要なのか?
さて、ガイダンスはなぜ重要なのでしょうか。ところで、ガイダンスの作成や発表は法律で義務付けられていません。特に上場企業に対しても、米国連邦政府はガイダンスの作成を義務化していません。
実際に、ガイダンスをまったく作成していないアメリカの上場企業が少なくありません。
法律で義務化されていないガイダンスを、わざわざ作成して発表する理由は何でしょうか。それは、ガイダンスを作成することで、自社の未来像を株主と共有でき、株主に会社の方向性を示すことが可能になるからです。
ガイダンスを作成している企業は、していない企業よりも、風通しがよく株主とのコミュニケーションを重視している企業であると総じて言えるでしょう。
また、ガイダンスには事業全体の直近の未来像が示されるので、特に短期で売買している投資家にとっては、投資判断を助ける多くの重要な情報が含まれています。
ガイダンスは、ショートタームの投資家にとっては、宝の山になる可能性を秘めています。
ガイダンスの見つけ方
では、ガイダンスをどうやって見つければいいでしょうか。ガイダンスの多くは四半期報告書に付随して発表されますので、企業ウェブサイトのIRセクションなどで見つけることができるでしょう。
また、ガイダンスはプレスリリースとして発表されることも多いので、検索エンジンで「guidance」「earnings guidance」「company guidance」「financial outlook」などのワードで検索すると見つけられるでしょう。
ニュースサイトなどにCEOやCFOのガイダンスのコメントが掲載されることもありますので、同じキーワードでニュース検索してみてもいいでしょう。
ガイダンスを探すのが面倒な場合は、Motley Fool Premiumなどの専用サイトを使うと手っ取り速いかもしれません。費用はかかりますが、検索エンジンで探すよりも効率がいいでしょう。
(参照サイト)
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