日本株の投資経験があっても、米国株の取引きには日本株とは違う点が多くあります。そこで、米国株を取引をする前に、事前に知っておきたい違いを把握しておきましょう。初回で紹介するのは、取引を始める前に最低限で知っておきたい取引時間、購入株数、値幅制限、為替リスクの4つの違いです。
米国株の取引時間は?
米国株の取引時間は時差があるため、取引時間が異なります。そのほかにも、取引時間が変わるサマータイムやプレマーケットなど、日本株の取引とは違う点が多数あります。取引きを始める前に、日本での米国株の取引時間を把握しておきましょう。ただし、米国株は基本的に15分ディレイで表示されるため、デイトレなどには向いていません。
<通常>
米国時間:9時30分~16時
日本時間:23時30分~翌6時
<サマータイム(3月第2日曜日~11月第1日曜日)>
日本時間:22時30分~翌5時
ほかに、日本の株式市場には11時30分~12時30分の昼休みがありますが、米国市場にはありません。
また、日本にはPTSという時間外取引ができる私設マーケットがありますが、米国株にもブローカー同士の私設マーケットであるECN(電子証券取引ネットワーク)で行われるプレマーケットとアフターマーケット(Extended Hours Trading)があります。現地時間で8時~9時30分と16時~20時の時間外取引を合わせると、日本でアメリカ株を取引できるのは通常期で22時~翌10時、サマータイムで21時~翌9時の12時間です。
時間外取引は通常取引と比べて出来高が小さく、価格の変動が激しくなりやすいため、取引前にリスクに関する同意書を提出する必要があります。
米国株は1株からでも購入できる
日本株は現在、100株単位で取引をすることが基本となっています。LINE証券やSBI証券、マネックス証券など、1株単位で購入できるケースもありますが、すべて証券会社の独自の取り組みです。これに対し、米国株の場合はどの証券会社からでも1株から株式を購入することができるため、まずは少額から投資をはじめたいと思っても選べる銘柄がたくさんあります。
また、日本株の株価は1000~2000円程度の銘柄が多数となっており、数百円の銘柄は低位株といわれ、価格変動が大きくなる傾向があります。つまり、人気の高い銘柄を購入しようとすると最低投資価格が10~20万円と大きくなってしまいます。しかし、人気の高いアップルの株でも116.32ドル(2020年11月10日現在)と、1万円ちょっとから購入することができるのです。
このように1万円程度の資金で投資を始めることができるほか、10万円の資金をいろいろな銘柄に分散することも、下げた日に1株ずつ購入するなどの時間分散することが可能。日本株で同じことをしようと思えば、100万円程度の資金を用意する必要があるでしょう。
株価が急激に変動した時の値幅制限
日本株では、大きな株価の変動の過熱を抑える目的で株価ごとに設定金額が異なった値幅制限がされています。これに対し、米国株ではサーキットブレーカーという制度があります。1987年に起きた、ブラックマンデーといわれる大暴落をきっかけにニューヨーク証券取引所で取り入れられました。日本株では、これを参考に1994年に導入されました。
サーキットブレーカーとは、ある銘柄の株価が5分間で10%以上急落したら取引が5分間停止する仕組みです。また、NYダウ平均株価では、10%、20%、30%の暴落が起きた場合に全銘柄の取引がそれぞれ30、60分、120分停止されます。
日本株とは値幅制限が発動する条件や内容が違うため、米国株を売買する際にはその内容をしっかりと把握しておく必要があります。
株売却益を侵食する、為替変動リスク
米国株を購入するときには、証券会社によるものの、円建てと外貨建てを選ぶことができます。円建て決済では、日本円の余力ですぐに米国株を売買できますが、売却時に「為替変動リスク」を意識しなければいけません。米国株を買って利益確定をするまでの間に為替が大きく変動すると、せっかく株価が上昇してもその利益が減ってしまうことにもなりかねません。日本から米国株を購入するにあたって、為替のどんな点に注意をする必要があるか確認しておきましょう。
円安:1株100ドル×105円=10,500円
円高:1株100ドル×100円=10,000円
上記のように株価が変わらなくても、ドル円が円高になると利益が減少してしまいます。逆に円安になれば利益が増加することになるのです。ドル円は通常であれば、1日で1円も変動することはありませんが、世界情勢などの突発的なニュースで急激に変動することがあります。利益を確定するタイミングでは、株価だけでなく為替の変動にも十分な注意を向けることが必要です。
外貨建ては決済株の売却時ではなく、好きなタイミングで円からドルに変換してから米国株を売買します。そのため、株式の売買時には為替の変動に振り回されることがなく、長期投資に向いています。将来的に米国株を売買する資金を用意するなら、円高を狙ってドルを用意しておくのがおすすめです。
《参考URL》
https://cc.kabu-lab.jp/column/article/083.html
https://netmoney.zuuonline.com/archives/955
https://nextfunds.jp/semi/article39.html
https://www.smbcnikko.co.jp/terms/japan/sa/J0645.html
まとめ:米国株と日本株の違いを把握しておこう

米国株と日本株では細かい部分が異なるため、違いを把握してないと最悪な場合損失に繋がります。
違いといっても売買方法で大きな差はありません。
だから身構えるほどでもないでしょう。
とはいえ、米国株と日本株では違いがあるためどうしても取引しにくいと感じる人もいるはずです。
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