エレクトリック・ラストマイル・ソリューションズ|EV商用貨物車を開発

[ELMS/NASDAQ]Electric Last Mile Solutions, Inc.
https://www.electriclastmile.com業種:自動車・車両

目次

沿革・会社概要

エレクトリック・ラストマイル・ソリューションズ【ELSM】はデラウェア州デトロイトに拠点を置く、EV化された商用貨物車を開発するスタートアップ企業です。米国の企業向けに、商用電気自動車の開発・製造・販売をおこなっています。主に、配達等に利用される軽量級の電動トラック等を取り扱っており、効率的でコネクテッド、カスタマイズ可能なラストマイル・ソリューションに注力。

また、顧客の要望に応じた特注生産もおこないます。同社が製造するUrban Deliveryは、米国初のクラス1級の商用電気自動車となることが予想されています。同社では、EVをゼロから開発するのではなく、他メーカーから調達した車体プラットフォーム、バッテリー、モーターなどの主要部品を組み合わせるファブレス経営で、安価で信頼性の高い商用貨物車を目指しています。

セグメント情報

◎Single segment(単一事業)

同社は2021年後半に米国初のEV貨物バンとなる「ELMS EV URBAN DELIVERY(アーバンデリバリー)」を発売。アーバンデリバリーは、170立方フィートの貨物スペースを提供するクラス1商用車の電気貨物バンです。最大積載量が約1トンの商用バンで、42kWhのバッテリーを搭載して1回2時間の充電で最大150マイル(約240km)を走行することができる。また、電気商用貨物トラックであるアーバンユーティリティの開発もおこなっています。電気制御装置(ECU)が無線(OTA)の更新とデータ収集をサポートできるようになると予想されるハードウェアとソフトウェアのスタックを開発しています。

直近決算情報

《FY21Q3(7~9月)11月10日発表》
売上:14万USD(約1589万円) 前年同期比 -%
純利益:-1780万USD(約-20億円) 前年同期比 -% 
ROE:-%
ROA:-%
PER:-倍
PBR:-倍
時価総額:866百万USD
(※PER、PBR、時価総額は12月17日株価より算出)

2021年第3四半期の売上高は13万6000ドルで、最終損益は1780万ドルの赤字となりました。2021年の生産台数はこれまで目標としていた1000台に対して、300~500台になると下方修正しました。また、最近の輸送コストの高騰に対しては、年末以降には沈静化に向かうと見込んでおり、2022年の第1四半期には残りの注文分の納品をおこなう予定としています。

CEOのジェームス・テイラー氏によると、2000年代半ばにハマーSUVを生産していた工場を更新し、今秋にインディアナ州の工場で小型電気商用バンの生産を開始したといいます。2022年後半に、クラス中量級キャブフォワードEVトラック「アーバンユーティリティ」の生産をインディアナ州ミシャワカ工場で開始することを確認しています。

今後の展望

同社は商用車に専念しているため、電気バンを中国のChongqing Sokon Industry GroupStockがすでに生産している車両をベースに製造するなど、他のEV新興企業とは異なります。今年後半に発売が予定されているELMSアーバンデリバリーは、米国市場で入手可能な最初のクラス1商用電気自動車であり、インディアナ州ミシャウォーカにある同社の施設で生産される予定です。

ゼネラルモーターズの元幹部であったテイラー氏は、「必要な資本ははるかに少なくて済むため、損益分岐点がはるかに早く、当初発表した計画は非常に保守的なものでした。当社のリスクはEVの観点から、この分野の他の参入者よりもはるかに低くなっています」と話しています。一方でEV市場は、GMやフォードモーターなどの定評のある自動車メーカーとの競争も激化しています。最近では、トヨタ自動車がバッテリーEV戦略で、2030年までのBEVの生産台数を約200万台から約350万台に引き上げたことを発表してEV業界を震撼させました。今後も注意深く状況を監視していく必要があります。

まとめ:脱炭素化、脱ガソリン車の流れに乗っていけるか注目

この記事では、デラウェア州デトロイトに拠点を置くタートアップ企業エレクトリック・ラストマイル・ソリューションズ【ELSM】について詳しく解説しました。

商用電気自動車の開発、製造、販売を行うELSMは、脱炭素化、脱ガソリン車の流れの波に乗っていけるかが今後の成長の鍵となるでしょう。

また中国のChongqing Sokon Industry GroupStockや日本のトヨタ自動車などのライバル企業との競争の行方にも注目が必要です。

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《参考》
https://jp.reuters.com/companies/ELMS.O
https://ja.bitcoinethereumnews.com/economy/electric-last-mile-is-the-latest-speculative-ev-company-to-go-public/
https://www.marklines.com/ja/news/261404?&sitesearchKey=Electric+Last+Mile+Solutions
https://jp.investing.com/equities/forum-merger-iii
https://www.jnews.com/eco/2021/006.html

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