円安、インフレあるいは景気低迷などといった単語を最近よく耳にします。コロナ後の米国金利政策で「円安」は予想はできていたものの、ロシア・ウクライナ戦争の影響によって、さらに悪化が進んでいるからでしょうか。
今年2022年、年初時1ドル=102円台から、現在(6月3日地点)は1ドル=129円台まで急速に落ち込みました。約20年ぶりの円安水準となります。
今回はこの円安局面が継続する中、どのように投資と向き合っていけば良いのかを解説していきます。
円安局面継続
米ドル円安を引き起こす大きな原因とは米国がインフレ抑制目的の金利を上げる政策を開始する中、日本では超低金利政策を継続姿勢をとり、米日間の金利差が拡大してるからです。
また特定の企業にとってはある程度の円安は好影響をもたらします。また政府にとっても国債金利(政府借入コスト)の上昇をもたらしますのでなかなか難しい選択となります。ですが日銀が利上げをしない限りはこの円安圧力は今後もしばらく継続する可能性が高いと言えるでしょう。
なお、投資にはさまざまなリスクが存在します。米国株投資の3大リスクについては、以下の記事で解説しています。

円安に備える
そもそも「為替相場」とは読みにくいもので、プロの予想でもあまり当たることはないと言われています。
一般的には様々な国でおこる色々な政治的要素などにより影響を受けますが、一概には当てはまらず、為替への影響は限りなく存在しており、為替予想とはほとんど「神業」とも言えます。
政治的要素で影響を受けているものを挙げるとすれば、米国FOMC議会の金融緩和により金利上昇が決定された時点で3週間後に円は109円台から114円台へと4%下落しました。3月以降は急速に下落し4月20日には1ドル=129円台を記録しました。
またウクライナ紛争などの影響があり、資源や食糧価格なども上昇、そして円安がさらに国内の物価上昇へと影響をもたらします。米国では金利政策を段階的に進行している状態ですので、今後も利上げの加速が予定されています。
どちらにせよ為替を当てることは非常に難しいので、円安が長期化することやインフレに「備える」ことが投資家にとって重要なポイントとなります。
円安の利点に目を向ける
米ドルが円安になるともちろん米ドルに投資をしている投資家はドル安分だけ日本円に換金する際に得をします。
また円安は海外を対象とした投資ファンドが最も恩恵を受けますので、これから投資を検討されている方は米ドルが円安の今が米国株投資を始めるチャンスだと言えます。
だたし米国株価は現在多くの銘柄が低迷しており、その影響ももちろん受けます。下落率が為替差益より大きくなった場合は投資損失となりますので、円安時にいったん売却を考える場合は注意が必要です。
株式の売却で注意すること
投資信託で米国株投資を利用している場合は、その基準価格や日本円での価格表示にはそれぞれの銘柄により採用するデータの日付が違うことを認識しておく必要があります。
また複数国に投資をしている場合はそれぞれの国に対して円安となっているかの情報も必要です。
株式の売却を考えている場合はいつのデータの価格であるのかを確認し、タイムラグがあることを認識しておきましょう。
長期積み立て投資は継続
近年は長期積み立て投資を始めた人が増加していますが、その中には米ドルで投資をしている場合に、今の円安時に値上がりしたため、利益を確定したいと考えている方も多いと思います。
しかし長期積み立て投資のメリットは長期で投資をすることでリスクコントロールができ、値動きに左右されないことです。
株価が動くことで一喜一憂する必要はなく、「ほったらかし」で定期的に市場に連動した銘柄を買い付けすることで複利の効果を狙います。またそれを長期運用することで利益の平均化ができます。
短期投資と比較して大きな損失を被ることがなく、まとまった資金を貯蓄できる仕組みになっているのです。
株式相場は常に変動しています。現在は極端な円安状態で「利益を確定しておきたい!」という感情が出てきますが、短期投資法とは区別し、長期で積立投資を継続するようにしましょう。
まとめ:長期目線で投資しよう

短期的に儲かっていても、長期でみればもっと利益を取れることもあります。
むしろ長期投資しておくことで損するリスクを減らし、大きな資産を作れる可能性が高まるでしょう。
円安で売却もよいですが、海外投資ファンドも影響を受けるため投資を始めるには最適でよく検討するべきです。
とはいえ為替の予想は難しく今後伸びる銘柄を選び投資するのも簡単ではありません。
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