2021年12月開始?テーパリング実施で米株式市場はどうなる?

テーパリング

現地時間の先週水曜日、アメリカ連邦準備制度理事会(FRB)の幹部が年内のテーパリング実施を匂わす発言をし、話題になりました。早ければ年内にも実施されると噂されているアメリカのテーパリングですが、実施により米株式市場はどうなるのでしょうか。

そもそもテーパリングとは?

そもそもテーパリングとは何でしょうか。テーパリング(tapering)とは、中央銀行による量的緩和などの景気刺激策を「縮小」することです。アメリカ連邦準備制度理事会は、新型コロナウィルスのパンデミックにより疲弊したアメリカ経済を活性化するため、毎月1200億ドル(約13兆2000億円)分の国債などを買い上げ、バランスシートに積み増してきました。それにより、市場に大量のお金を供給してきたのですが、景気の回復とともにそろそろそれを「縮小」しようというのです。

アメリカ連邦準備制度理事会のパウエル議長は、早ければ来月11月の理事会会合でテーパリング実施を決定し、12月から実施するとしています。

テーパリング実施で米株式市場はどうなる?

では、テーパリングが実施されると米株式市場はどうなってしまうのでしょうか。それを予想するには前回のテーパリング実施で米株式市場がどうなったかを振り返ってみるのがいいでしょう。

アメリカで前回テーパリングが実施されたのは2014年1月から10月までです。テーパリングの実施による株式市場への影響については諸説飛び交う状況で、事前予想では長期金利が上昇する可能性が高く、株式市場からのマネー流出が進むことで株価が下落するという見方が一般的でした。

しかし、実際にふたを開けてみるとそうはならず、株価が大きく下落するということはありませんでした。むしろ、テーパリングが実施された2014年1年間で、ダウジョーンズ工業株平均は7.5%上昇しています。今回のテーパリングでも、米株式市場で株価が暴落するといったことにはならないと思われます。

新興国の市場には注意か?

一方、前回のテーパリングは、新興国の為替市場に大きな影響を与えました。特に「フラジャイル・ファイブ」(脆弱な5カ国)と呼ばれたブラジル、インド、インドネシア、トルコ、南アフリカは、2014年から2015年までに急激な通貨安に見舞われました。アメリカの金利が上がったことでキャピタルフライト(資本逃避)が起きたためで、今回も同様のことが起きる可能性があります。

個人的には、アメリカのテーパリング実施により、一番影響を受けるのは新興国の為替市場と株式市場ではないかと考えています。実際のところ、世界の主要新興国の為替相場は、軒並みじりじりと値を下げています。米株式市場への影響よりも、新興国市場の崩壊による世界経済の混乱の方が、発生する可能性が高いかもしれません。

(参照サイト)
https://www.cnbc.com/2021/09/23/heres-what-will-happen-when-the-feds-tapering-starts-and-why-you-should-care.html
https://economictimes.indiatimes.com/markets/bonds/why-does-the-fed-need-to-taper-why-is-it-such-a-worry-for-markets/articleshow/85689762.cms

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