スター・ピーク・エナジー・トランジションというSPACについて

アメリカの株式市場でSPAC(特別買収目的会社)を使った上場が相次いでいます。SPACは通常、先にIPOして資金を調達、適当な未上場企業を買収合併します。そして、ほとんどのケースで買収した企業の社名に変更し、買収した企業の事業を行います。

いうなれば、買収合併する前のSPACは、別段何の事業も行っていない「開店休業中」の状態にあります。本記事では、その状態にあるSPACであるスター・ピーク・エナジー・トランジションをご紹介します。

スター・ピーク・エナジー・トランジションというSPAC

スター・ピーク・エナジー・トランジション【STPK】(Star Peak Energy Transition)は、マグネター・キャピタルなどのベンチャーキャピタルや、複数の個人投資家が共同出資して設立したSPAC(特別買収目的会社)です。昨年2020年に設立され、8月18日にニューヨーク証券取引所に上場しました。3500万株が売りに出され、1株10ドル(約1050円)のIPO価格で、3億5000万ドル(約367億7500万円)の資金を調達しています。なお、本記事執筆時点(2021年3月19日)での同社の時価総額は4億3750万ドル(約459億3750万円)で、直近の売上高ゼロ、経常収支ゼロとなっています。

スター・ピーク・エナジー・トランジションの投資先

IPOはしたものの、現在は売上ゼロの「開店休業中」のスター・ピーク・エナジー・トランジションですが、同社のウェブサイトで同社が投資先として興味がある分野を説明しています。それによると、「EV(電気自動車)」「EVインフラストラクチャー」「輸送および移動手段」「食品および農業」「再生可能エネルギー」「エネルギーストレージ(貯蔵)」「CO2捕獲」「バイオ燃料」「水素および燃料電池」「その他のエネジー・トランジション関連企業および技術」となっています。

大分対象範囲が広いと感じますが、要するに「グリーン関連でおもしろそうな企業」であれば、「とりあえず投資を検討しますよ」ということなのでしょう。

クリーンエネルギーストレージシステム開発企業のSTEM社と合併へ

ところで、スター・ピーク・エナジー・トランジションは昨年2020年12月、AIベースのクリーンエネルギーストレージシステムを開発している未上場企業のSTEM社を買収する意向であると発表し、株式市場関係者の注目を集めました。両社は現在、買収に向けての最終調整を行っており、間もなく合併が成立する見込みです。合併の成立により、開店休業中だったスター・ピーク・エナジー・トランジションは、見事SPACとしての役目を終えることになります。

合併後の新会社の時価総額は13億5000万ドル(約1417億5000万円)になると見込まれています。なお、合併後の社名はSTEM、ティッカーシンボルもSTEMになる予定です。

(参照サイト)
https://stpk.starpeakcorp.com/home/default.aspx

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