インベスコDBアグリカルチャー・ファンドをご存じですか。インベスコDBアグリカルチャー・ファンド(Invesco DB Agriculture Fund)は、投資会社インベスコが組成・運用している農業コモディティへの投資に特化したETFです。アメリカではインフレが進行中ですが、インフレ時の代替投資先として農業コモディティは有望なものの一つとされています。インベスコDBアグリカルチャー・ファンドをご紹介します。
商品先物へ投資するETF
インベスコDBアグリカルチャー・ファンドのウェブサイトによると、インベスコDBアグリカルチャー・ファンドは「商品先物投資への簡単でコスト効率がよいアクセスを求める投資家のために設計されたファンド」です。世界的に取引されている農業コモディティの先物取引で構成されるルールベースのインデックスは、毎年11月にリバランス・再構築されています。
インベスコDBアグリカルチャー・ファンドのウェブサイトはまた、「このファンドは、極めてボラティリティの高い市場へ投資をする非常に投機的な性質を持つために、すべての投資家に適しているものではない」とシンプルに警告を発しています。
投資先のポートフォリオは?
実際にインベスコDBアグリカルチャー・ファンドは、三つのセクターへ投資しています。商品先物、スワップ、委託保証金です。商品先物では、本記事執筆時点(2022年2月15日)以下に投資しています(括弧の数字は構成比率、以下同じ)。
大豆(13.78%)
トウモロコシ(12.76%)
コーヒー(12.65%)
小麦(12.01%)
ウシ(11.81%)
ココア(11.31%)
砂糖(10.77%)
赤身豚肉(9.08%)
素ウシ(3.88%)
綿花(2.83%)
なお、現時点でスワップの投資先はありません。また、委託保証金では以下に投資しています。
インベスコ・政府・政府機関向けポートフォリオ(74.03%)
米国国債(18.84%)
インベスコ・財務省向け委託保証金ETF(7.51%)
気になるパフォーマンスは?
ところで、インベスコDBアグリカルチャー・ファンドのパフォーマンスはどうなっているのでしょうか。2007年1月の運用開始後2008年6月に42.65ドルに値上がりした直後に21.52ドルまで暴落しています。その後2011年2月に35.58ドルまで値を上げた後は右肩下がりで値を下げ続け、2020年7月に13.36ドルまで下落しています。その後右肩上がりの上昇に転じ、本記事執筆時点では21.02ドルまで値を戻しています。
長期的なパフォーマンスは決して良いとは言えず、インベスコ自らが警告しているように、非常にボラティリティが高いハイリスクなファンドであると言えるでしょう。一方で、農業コモディティはインフレ進行時に注目されるセクターであるのは間違いなく、インフレが今後さらに進行した場合、改めて注目される可能性が高いでしょう。その意味で、インベスコDBアグリカルチャー・ファンドが投資家の耳目を集めるのは、正にこれからなのかも知れません。
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まとめ:インベスコDBアグリカルチャー・ファンドをポートフォリオの一部に
今回は農業ETFのインベスコDBアグリカルチャー・ファンドを紹介しました。株式や債券に比べるとマイナーではありますが、面白い値動きをするので分散投資の観点からポートフォリオの一部に入れてみてはいかがでしょうか?
また、手軽に分散投資を行いたい場合はGOファンドの利用もおすすめです。GOファンドは安定しているので投資初心者の方でも安心して投資ができます。また運用担当者の顔を見ることができるのも安心感につながるでしょう。ネットで少額から投資できるので是非検討してみてはいかがでしょうか?
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