2015年9月の国連サミットで、参加国全会一致で採択された持続可能な開発目標のSDGs。採択から6年が過ぎた今、すっかり当たり前のように使われていますが、投資の世界でもSDGsをテーマにしたETFが組成、運用されています。本記事では、SDGs関連銘柄で構成されたETFの「iシェアーズMSCIグローバル・インパクトETF」をご紹介します。
iシェアーズMSCIグローバル・インパクトETFとは
iシェアーズMSCIグローバル・インパクトETF(iShares MSCI Global Impact ETF)は、2016年4月20日に資産運用会社ブラックロックが組成したETF(上場投資信託)です。基本的にSDGs関連銘柄で構成され、SDGsの理念に沿う世界の企業の株価を指数化したMSCI社のMSCI ACWIサステナブル・インパクト・インデックスをベンチマークにして運用されています。
なお、ブラックロックは、同ETFの投資目的を「国連のSDGsが定義する世界的なソーシャルと環境へのチャレンジを解決する製品やサービスから売上をあげている、ポジティブ・インパクトな企業で構成されるインデックスへの投資結果を獲得すること」と定義しています。
具体的な構成銘柄は?
では、実際に具体的な構成銘柄を見てみましょう。本記事執筆時点(2021年11月30日)、iシェアーズMSCIグローバル・インパクトETFは144銘柄に投資しています。以下に投資ウェイトが多い銘柄トップ10を挙げます。
1.ウェスト・フレーザーティンバー(素材)
2.JR東日本(鉄道)
3.キンバリークラーク(一般消費財)
4.ヴェスタス・ウィンドシステム(工業)
5.WHグループ(一般消費財)
6.ユミコア(素材)
7.アムジェン(製薬)
8.イーライリリー(製薬)
9.ジョンソン・マセー(素材)
10. ノボ・ノルディスク(製薬)
なお、11位にはJR東海がランクインしています。また、第一三共、TOTO、東洋水産、日清製粉グループ、テルモ、塩野義製薬、エーザイ、日清食品、中外製薬、小野製薬、協和キリンといった多くの日本企業にも投資しています。
投資先の産業セクターでは、ヘルスケア(製薬を含む)が最も多く、ファンド全体の20.83%となっています。以下、生活必需品(20.54%)、工業(18.15%)、素材(14.53%)、不動産(9.82%)、ユティリティ(5.77%)、一般消費財(4.67%)、IT(3.11%)、通信(1.56%)となっています。ITなどのハイテクセクターにはあまり投資していないようです。
気になるパフォーマンスは?
気になるiシェアーズMSCIグローバル・インパクトETFのパフォーマンスですが、2021年9月30日時点の1年のトータルリターン20.66%、3年19.67%、5年16.04%となっています。また、本記事執筆時点、iシェアーズMSCIグローバル・インパクトETFはNASDAQで92.18ドルで取引されています。
まとめ:企業のSDGsの取り組みにも注目
企業がどのようなSDGsの取り組みを行っているのかといった点は、投資家の判断材料としても重要性が高まっています。
現在は企業の公式Webサイトなどで取り組みを紹介しているケースも多くなり、今後「iシェアーズMSCIグローバル・インパクトETF」のようにSDGsに関連した金融商品数もさらに増えるかもしれません。
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(参照サイト)
https://www.ishares.com/us/products/283378/ishares-msci-global-impact-etf-fund



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