「米国株を買いたいけど何をどうすれば良いのか全く分からない」とお困りではありませんか。
マネー雑誌やSNS、YouTubeなどで米国株投資が話題になっています。身近な友人・知人から米国株を買った話を聞く機会も増えているのではないでしょうか。
そこで、自分も米国株を買いたいと思っても「米国株をどこから買うのか」、「注文する際のルール」、「利益がでた場合の税金」など普段、馴染みのないことを考えると、なかなか手をつけられないかもしれません。日本株やFX、暗号通貨などの取引経験がなければ、なおさら難しく感じるでしょう。しかし、順を追っていけば米国株を買うこと自体はそれほど難しくありません。
本記事では投資未経験者でも米国株を無理なくはじめる方法を解説します。この記事に紹介したステップ通りに進めれば、あなたも米国株をひとりで買えるようになります。
ステップ1:米国株を扱っている証券会社に口座を開設する
まず、米国株を買うなら米国株を取り扱っている証券会社の口座を開設しましょう。最寄りの銀行や郵便局でもプロのファンドマネージャーが代わりに米国株を運用する投資信託を買うことはできます。しかし、自分で米国のAppleやAmazonなどの個別株を買うなら証券会社に口座を開くのが一般的です。
ただ、一口に証券会社と言ってもオンラインで完結するネット証券、スマートフォンに特化した証券会社、オフィス街でよく見かける野村証券のような対面証券など、それぞれ特色があります。どのタイプの証券会社からも米国株は買えるのですが、自分に合ったタイプの証券会社の口座を開設しましょう。
ネット証券の特徴(自分で考えて取引したいなら!)
ネット証券とはオンラインのサービスをメインにしている証券会社のことです。オンラインの取引環境を提供することに特化しているため、営業マンが金融商品を提案してくることはありません。自分のパソコンやスマートフォンから自分で考えて直接、米国株を買うならネット証券を選びましょう。
また、ネット証券は一般的に取引手数料(株を売買するときに発生する仲介手数料)が安いため、手数料の節約にもおすすめです。それぞれのネット証券で取り扱っている米国株の種類は異なりますが、少ないところでも最低1000銘柄以上、多いところだと6000銘柄以上買えます。よほどのマイナーな銘柄や新しく上場された銘柄以外ならネット証券で買えると理解して良いでしょう。
米国株を扱っているネット証券で有名なのは以下の5つです。
・SBI証券(業界最大手のネット証券)
・楽天証券(楽天グループとの連携に強い)
・マネックス証券(日系のネット証券では取り扱い銘柄数が多い)
・サクソバンク証券(外資系で中上級者にもおすすめ。取り扱い銘柄数が多い)
・DMM証券(取引手数料0円。ただし取り扱い銘柄数は少なめ。円貨決済のみ対応で為替手数料はかかる)
この中から相性の良いネット証券を一つ選んで口座を開設しましょう。
スマホ特化証券の特徴(操作が簡単!)
ネット証券の管理画面・取引画面は投資をはじめたばかりの方から見ると複雑です。口座を開いても何をどこから触れば良いのか途方にくれてしまう人もいるのではないでしょうか。直感的に分かりやすく、しかも少額から米国株を買うなら近年、新しく登場したスマホに特化した証券会社がおすすめです。
米国株を扱っているスマホ特化証券は、PayPay証券です。株取引の細かいルールを知らなくても直感的に米国株をネットショッピングのような感覚で買えるのが特徴です。しかも24時間いつでも米国株を買えます。
ただし、スマホ特化証券(PayPay証券)は取り扱い銘柄数もネット証券に比べて少ないため本当に有名な企業の株しか買えません。直感的に取引できる代わりに、株を購入するコストは割高になる点と選べる銘柄に制限があることを踏まえた上でスマホ特化証券は利用すると良いでしょう。
対面証券の特徴(プロに相談できる!)
対面証券とは、野村証券や大和証券のようなオフィス街でよく見かける店舗のある証券会社です。
ネット証券やスマホ特化証券とは違い資格をもった営業マンに相談しながら株を購入できます。初心者で右も左も分からない人はプロに相談できることもあり、心強く感じるのではないでしょうか。特にパソコンやスマートフォンの取引に慣れない人でも営業マンに「この株を買いたい」と言えば注文まで全てお任せできます。
ただし、ネット証券やスマホ証券に比べて人件費などがかかる分、取引手数料はどうしても高くなってしまいます。また営業マンの中には、顧客にとって有利な金融商品よりも証券会社にとって利益になる金融商品を売ろうとするなど、担当の当たり外れもあります。取引手数料はそれなりにかかっても良いからプロと相談したいとい方におすすめです。
上級者向け海外の証券会社(初心者はやめた方が無難)
実は日本からでも一部の海外の証券会社では口座を開設できます。例えば取引手数料が0USDのFirstrade証券や日本にも法人があるインタラクティブ・ブローカーズ証券が有名です。取り扱い銘柄に制限がなく取引手数料も安いのですが、英語でやりとりしなければならない点や日本の税制上、不利な扱いになってしまう点で初心者には向いていません。ただ、在外邦人で日本の証券口座を持てない場合、海外の証券会社も選択肢に入ります。
ステップ2:米国株の売買する際のルールや仕組みについて知ろう!
米国株を売買する際には最低限のルールや仕組みを知っておく必要があります。指値・成行・逆指値などの株取引の基本と米国株特有のルールをおさえましょう。
指値・成行・逆指値など株の注文方法を理解する
株を市場から買う際には市場のルールで注文を出す必要があります。
指値は自分の希望する売買価格を決めて注文を出す方法です。たとえば米国株なら 30USDと注文を出せば、30USD以上の株価で取引が成立しません。つまり自分の想定以上の価格で買うのを防げるのが指値です。
成行は価格を指定しないで売買する注文方法です。指値よりも優先的に取引が成立します。「いくらでも良いからすぐに購入したい」というときにおすすめです。その代わり株価が激しく動いているときなど、予想外に高い株価で取引が成立してしまうこともあります。
逆指値は指値注文とは指定した条件より株価が上がったら買う、下がったら売るという注文です。よく使われるのが、たとえば株価が20USD以下になったら売るといった使い方です。特に米国株は日本時間の深夜に株価が
動きます。逆指値を設定しておけば寝ている間に急な暴落がきても自動的に売ってしまえます。
米国株取引には円貨決済・外貨決済がある
米国株を購入するには大きく分けて円貨決済と外貨決済(米ドル)の2種類があります。米国株は米ドルで取引されていますが、日本の証券会社では日本円で注文を出しても円をドルに両替して米国株を購入できるようになっています。これが円貨決済です。円貨決済は米ドルが手元にない投資家にとって便利な決済方法ですが、取引する度に買うとき、売るときに為替手数料がかかってしまいます。
一方、外貨決済は手元にある米ドルでそのまま米国株を購入する方法です。たとえば、まとまった資金を円高の
ときにまとめて米ドルにしてから、米ドル建てのまま取引することができます。外貨決済に対応している証券会社では好きなタイミングでまとまった日本円を米ドルに両替して、米国株を買う資金としてプールすることも可能です。
米国株のティッカー・コードに慣れよう
米国株は日本とは違いティッカー・コードと呼ばれる名前が付けられています。たとえばAmazonならAMZN、
AppleならAAPLという具合に取引される際の名前が決まっています。Appleの株を1株買う場合は、AAPLと
取引画面で検索して株価を見ながら指値や成行などの注文を出します。
アメリカ時間・アメリカのカレンダーを確認しよう
米国株は日本時間の23:30〜翌6:00(サマータイムは22:30〜翌5:00)に取引されます。日本が休日でも米国が平日なら株価は動きます。米国と日本では祝日なども異なるためアメリカのカレンダーを確認しておくと良いでしょう。
ステップ3:米国株を少しだけ買ってみよう!1株からでOK
口座を開設し、基本的なルールを覚えたらまずは1株から安い株を買ってみましょう。
米国株は1株からでも注文OK
日本株だと原則100株単位での購入ですが米国株は1株から購入できます。そのため、慣れるまで少額で良いので米国株を買って、売るところまでやってみると勝手や流れがつかめます。一番、よくないのは慣れていないのにいきなり大きな投資をしてしまうことです。注文の桁を間違えるなどミスをしてしまうと思わぬ損をしてしまうからです。
ネット証券やスマホ証券は習うより慣れ
ネット証券やスマホ証券は会社ごとに取引画面が異なります。そのため、自分の開いた口座を実際に触りながら
慣れていきましょう。実際に自分で画面を触ってみることで、どこにどんなページや機能があるのか分かってきます。
一度、買って売るところまで経験すれば自信がつきます
口座を開設して買ってから売るところまでを少額でいいので、一通りやってみることで米国株の買い方が分かります。何度か繰り返せば、米国株を買うのはそれほど難しいことではないと分かるはずです。買い方がわかったら、何をどう買うべきか、どんな投資戦略を採用するべきなのかを学習する段階に入りましょう。
確定申告が不安なら源泉徴収ありの特定口座を選びましょう
日本で米国株を買って売って利益が出たら原則、税金を納めなければいけません。しかし、投資をはじめたばかりの人にとって株投資の確定申告はとても煩雑で面倒です。確定申告が面倒、または不安に感じるなら源泉徴収ありの特定口座を選ぶことをおすすめします。源泉徴収ありの特定口座なら証券会社が自動的に確定申告に必要な税金の計算、納税をしてくれるため申告漏れや申告の煩雑さから解放されます。
ただ、源泉徴収なしの特定口座や一般口座の場合、売却益と配当収入の合算が20万円以内なら地方税や住民税の分は必要ですが、国に納める税金を払わなくてもよくなります。
米国株だけじゃない!インドの株や原油まで売買できるアメリカ市場
米国株が上場されているアメリカ市場は米国の優良企業以外にも、世界的なアメリカ以外の会社の株や原油や
穀物なども売買できる選択肢の多い市場です。世界的な政情不安や下げ相場であっても、アメリカの市場は選択肢が豊富なことも魅力です。
米国では中国やインドの株も買える!?
米国には中国を代表するEC企業のアリババやインドのIT企業インフォシスのような各国を代表する企業が上場されています。実はゲームで有名な任天堂の株もティッカー・コード「NTDOY」として上場されており、米国市場にアクセスするだけで、実は世界中の優良企業の銘柄を買えます。中国やインドの企業がアメリカで資金調達をするために、アメリカで上場するケースは珍しいことではありません。米国株と同じように世界を代表する各国の優良企業の株が買えるのも米国株の魅力です。
米国株が不調でも原油・金・穀物も買えるアメリカ市場
米国株が仮に不調でも米国には原油や金、穀物の値動きに連動したETF(上場投資信託)も上場されています。
ETFは米国株と同じように上場され米国株と同じように取引できます。そのため株が下がって原油が上がるときは、原油のETFを買うことで利益を出すことも可能です。
個別株投資が難しいと感じたら投資信託もおすすめ
最初は慣れないこともあるかもしれませんが、証券口座を開設して、基本的な売買のルールを覚えて、証券会社の説明通りに進めれば米国株を買うだけなら難しい話ではありません。しかし、個別株投資で資産をうまく運用するのは簡単ではありません。
アメリカの個別株を厳選して自分で選んで買うのは難しい
アメリカの個別株を厳選して適切なタイミングで買うのはプロでも難しいことです。割安な銘柄を買おうとすればアメリカの決算書を読む必要や、値動きを記録したチャート分析をしなければいけないこともあります。しかもプロと呼ばれる人達でも判断を誤ってしまいます。日々の仕事や生活などの限られた時間の中で異国の個別銘柄の分析や世界経済の動向を的確に判断するのは、簡単ではありません。
S&P500に連動した投資信託を買うのが投資初心者にはおすすめ
もし、米国の個別株を買うことに挑戦してみたけど上手くいかなかった、買えたけど上手く資産運用するのは
難しいと感じた方はS&P500に連動した投資信託を積立てで買うのもおすすめです。S&P500とはアメリカを
代表するインデックスのことです。インデックスというのは、日本の日経平均や日経225のような株式市場の動向を判断するための指標です。
S&P500は米国を代表する多くの銘柄で構成されています。個々の企業に流行り廃りはあっても米国の企業が全体で見ると成長すると考えるなら、丸ごとかってしまえばアメリカ経済の成長を享受できます。この方法ならば
個別株を一つ一つ吟味して選ぶ必要もなく、投資を始めたばかりの人でも無理なく取り組めます。
まとめ:米国株投資を始めるのは簡単
米国株の買い方を3つに分けて解説しました。
STEP1:米国株を取り扱っている証券口座を開設する
STEP2:米国株の取引ルールの概要を理解する
STEP3:実際に少額でもいいので米国株を買って売るところまでやってみる
確定申告が不安なら源泉徴収ありの特定口座を使って取引するのがおすすめです。米国市場には米国だけでなく世界を代表する企業が上場されており、原油や穀物まで取引できる可能性に満ちた市場で、上手く活用することで資産運用の選択肢が大きく広がるので、ぜひ挑戦してみてください。
とはいえ資産運用してもうまく利益が出せる自信がない人も多いでしょう。がんばってトレードしたけど、資金が増えるどころか減ることも普通です。
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