SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドとeMaxis slim米国株式S&P500を徹底比較し、解説していきます。まず両社の大きく違うところは、SBI証券のインデックスファンドはバンガード社が持つS&P500ETF(VOO)への投資をしており、一方eMAXIS slimはバンガード社などの米国の投資信託社を利用せず直接米国株へ投資をしています。
どちらもS&P500に連動することを目指すインデックスファンドですので組み込まれている企業や割合の誤差はありますが、ほぼ同じ動きをしているといえます。
S&P500とは米国株の上場している企業約500社の株価を元に算出される代表的な株式指標です。これに連動したインデックスファンドを取り扱う証券会社は日本に多く存在しますが、その中でも今回は人気のSBIアセットマネジメントが取り扱うインデックスファンドと三菱UFJ国債証券が取り扱うeMAXISの商品を純総資産・リターン・信託報酬・実質コストの4視点から比較して人気の理由やどちらが自分に向いているのかを見て行きましょう。(参照:vanguard)
純総資産
まずは純総資産の比較をしていきましょう。
・SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド 2019億円
・eMAXIS slim 米国株式(S&P500) 4202億円
純総資産とは証券会社の規模を表すものでどのくらいの資金が株式や債券の運用に当てられているかの時価総額を表します。この金額が多い程安定した運用が可能となりますが、資金の流出入やファンドに組み込まれている株価の変動などで、常に増えたり減ったりします。この2社での比較では、eMAXISの純総資産額が倍以上の金額になっていますが、純総資産で証券企業を見る場合、おおよそ50億円以上あれば安心して投資できるといえますので、ここでは両社とも問題はありません。
リターン
・SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド 6ヵ月ー33.27% 1年ー47.80%
・eMAXIS slim 米国株式(S&P500)
6ヶ月ー33.38% 1年ー48.04%
リターンとは株式の買った金額からどれだけの利益があるのかを率で表します。2社の比較ではeMAXISのリターンがわずかに大きいことがわかります。このリターンは証券会社によって異なる手数料によっても変わってきますので、リターン率とコストはしっかりと確認しておく必要があります。
信託報酬
固定されたパーセンテージで信託を保有している間に払い続ける手数料です。このコストは必ずかかるコストですので、長期保有を検討されている場合はこの手数料が低いものを選ぶことが重要になります。
・SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド 0.0938%
・eMAXIS slim 米国株式(S&P500) 0.0968%
eMAXISは最安値のコストで運用することを目指している商品ですが、株式投資の方法が異なるため、税金にコストがかかっています。税込み後の算出ではわずかにSBI証券が安くなっています。
実質コスト
実質コストとは取引する際に発生する様々な手数料のことです。このコストは「隠れコスト」とも呼ばれ、販売委託手数料やその他費用として表現されます。販売手数料、信託財産留保額は無料などと唱っているいる証券会社でもこの実質コストがかかる場合がありますので、長期投資の場合は信託報酬や取引手数料を抑えることは勿論ですが隠れコストも明確にしておくことが大切な鍵となりますので注意が必要です。
・SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド 0.1136%
・eMAXIS slim 米国株式(S&P500) 0.1421%
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