
https://www.shopify.in
業種:ソフトウェア
Shopifyの沿革・会社概要
Shopify【SHOP】カナダ・オンタリオ州に本社をおく、ECプラットフォーム企業です。中小規模の事業者を中心とした、マルチチャネル店舗を展開するためのeコマース・サイト構築用プラットフォームを運営しています。ネット通販のノウハウが乏しい企業に通販サイトの作成や商品の在庫管理、決済、配送までを担う独自のシステムを提供し、世界約175ヵ国で毎日100万以上のネットショップが利用されています。
日本での実績 | ゴーゴーカレー、BASE FOOD、土屋鞄製作所、 TOKYO BIKE、TABIOなど |
海外での実績 | P&G、ネスレ、レッドブル、カイリーコスメティクスなど |
Shopifyのセグメント情報
◎Single segment(単一事業)
売上(百万USD) 営業利益(百万USD)
FY20 2,929 320
FY19 1,578 -125
FY18 1,073 -65
FY17 673 -40
FY16 389 -35
FY15 205 -19
FY14 105 -22
単一セグメントですが、その詳細は売上はプラットフォーム利用料である「Subscription solutions」と決済手数料を含む「Merchant solutions」という2つの部門で構成されています。
Subscription solutions部門は、ウェブサイト、実店舗、ポップアップ店舗、キオスク、ソーシャルメディアネットワーク(フェイスブック)やアマゾンといったeコマースをプラットフォームで展開するための、さまざまなサービスを提供しています。そしてもうひとつのMerchant solutions部門では、決済代行、配送とフルフィルメント、運転資金の確保など、eコマースを展開するために必要な付帯的サービスを提供しています。
Shopifyの直近決算情報
《FY20Q4(10~12月)2月18日発表》
売上:9億7800万USD(約1043億円) 前年同期比93.6%増
純利益:1億2400万USD(約132億円) 前年同期比15987.0%増
ROE:6.8%
ROA:5.7%
PER:494.6倍
PBR:24.5倍
時価総額:158,758百万USD
(※PER、PBR、時価総額は2月26日株価より算出)
2020年通期の売上高は、前年の86%増でした。10~12月の直近四半期では94%増となっており、新型コロナウイルス感染症の影響を受け実店舗の消費が減少した代わりにEC利用店舗が拡大したため通販サイト構築の需要が急増し、大幅な成長を見せています。当然、ECの取扱高も大きく伸びており、流通取引総額(GMV)は前年同期99%増です。
また、純利益は1億2390万ドルで、前年同期の80万ドルから692%と大幅に増加しています。エイミー・シェパロ最高財務責任者(CFO)は決算説明で、「早期からオンライン消費に投資したことで、パンデミック(世界的大流行)下で企業が必要とする機能を速やかに提供できた」と語っています。しかし、今回の決算発表では具体的な将来の業績予想は示さなかったため、同社の株価は決算発表後に約9%下落しています。
Shopifyの今後の展望
2020年のEC売上高シェアは、39.0%のアマゾンに続く2位で8.6%となってます。決算発表に伴うプレスリリースでは、2021年の集中投資分野として、フルフィルメントのネットワークの強化・最適化、購買者向けアプリ「ショップ(Shop)」の機能充実、国際展開の強化、
実店舗とオンライン販売を統合する「Shopify POS」システムの導入範囲拡大、大企業向けプラン「Shopify Plus」の拡充などを上げています。
マーチャントは世界中で増加を続けており、売上高もそれに応じて増える見込みではあるものの、売上高成長率は近年と同水準が想定されます。そのため、新型コロナウイルス感染症による新規出店数とそれにともなう収益は、2020年の増加分を下回ることが予想されます。
《参考》
https://strainer.jp/companies/6095
https://www.businessinsider.jp/post-229914
https://netshop.impress.co.jp/node/8267
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN17DQ70X10C21A2000000/
https://ecnomikata.com/support_company/437/
この記事へのコメントはありません。