下落したパランティアの株価は果たして「妥当」なのか?

ビッグデータ解析・データマイニング企業のパランティアの株が下落しています。ゲームストップ騒動などにより荒れている米株式市場ですが、パランティア株の下落は、果たしてそれだけが理由なのでしょうか。パランティアという会社と、パランティアの株価について考察します。

パランティアという会社

パランティア・テクノロジーズ(Palantir Technologies)【PLTR】は、2003年にPayPal創業者ピーター・ティールらが設立したデータマイニング企業です。データマイニングとは、いわゆるビッグデータを対象に各種の分析を行い、未来予想などを行う技術のことです。なお、マイニングとは、金(ゴールド)などの資源を「採掘する」という意味です。パランティアは、顧客が有する様々なビッグデータを対象に各種のデータマイニングを行うソフトウェアを開発しています。

そのパランティアは、昨年2020年9月30日にニューヨーク証券取引所にIPOを果たしています。IPO直後はIPO価格を137%上回る高値で取引されましたが、その後急落し、12月までに22.51ドルへ値下がりしています。年を明けて値を取り戻し、本記事執筆時点では、同社の株は35.18ドルで取引されています。

パランティアの直近の決算は?

パランティアは、昨年11月にIPO後初となる決算を発表しています。それによると、同社の2020年度第三四半期決算の売上高は2億8940万ドル(約303億8700万円)で、対前年比で52%の増加となっています。一方、同期間中の営業収支は8億4780万ドル(890億1900万円)の赤字で、売上高を大きく上回る額となっています。

パランティアの時価総額は、現時点で682億ドル(7兆1610億円)の値を付けていますが、同社の万年赤字体質を理由に、その時価総額を「妥当」であるとは出来ないという声も少なからず聞こえます。あるアナリストは、パランティアは直近でわずか4700万ドル(約49億3500万円)のフリーキャッシュフローしか生み出しておらず、キャッシュフローベースでは、同社の株価はキャッシュポイントの1450倍の高値で取引されていると断じています。

パランティアの株はカジノか?

あるカラ売り業者は、昨年11月27日に発したツイートでパランティア株について、「株式の正当な売買ではなく、完全なカジノだ」と評し、パランティア株の売買がファンダメンタルズなどの実態に即して行われていない旨を示唆しています。別のアナリストは、パランティアのGAAP(米国一般会計基準)ベースでの営業収支が黒字転換するのは、早くても2024年度であるとしており、当面はキャッシュの食いつぶしが続くとしています。パランティアの現在の株価が「妥当」であるとするには、いくつもの疑問符を付けざるを得ないかも知れません。

(参照サイト)

https://www.fool.com/investing/2021/01/28/why-palantir-stock-just-crashed/
https://investors.palantir.com/news-details/2020/Palantir-Reports-Revenue-Growth-of-52-in-the-Third-Quarter-Raises-Full-Year-2020-Guidance/default.aspx

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