ウォーレン・バフェットはApple信者|Apple株の何がいいのか

ウォーレン・バフェットは、持株会社バークシャー・ハサウェイを通じてAppleへ巨額の投資を行っています。バークシャー・ハサウェイが保有するAppleの株式数は245,155,566株、時価総額89,432,750,000ドル(約9兆3870億円)、ポートフォリオ全体におけるシェア44.18%となっています。

バークシャー・ハサウェイの総資産の半分近い資金をAppleに投じている計算ですが、ウォーレン・バフェットはAppleに対し、なぜこれほど巨額の投資を行っているのでしょうか。バフェットがApple株大好きな理由について説明します。

ITセクターにほとんど投資してこなかったバフェット

ウォーレン・バフェットは、「業界のことを全く知らない」という理由から、例外を除いてITセクターにほとんど投資してこなかったことで知られています。その唯一の例外がIBMです。バフェットは、2011年にIBMの株式640万株を一株170ドルで購入、100億ドル(約1兆500億円)もの巨額の投資を行いました。しかし、IBMの株価は鳴かず飛ばずで、業を煮やしたバフェットは2018年までに保有するIBMのすべての株式を売却しました。それと入れ替わるようにしてバフェットのポートフォリオに入ってきたのがAppleです。

2016年5月に始めてAppleへ投資

日本でいうガラケーを愛用し、iPhoneすら持っていなかったバフェットにAppleへ投資するようアドバイスしたのはバークシャー・ハサウェイの株主でメリーランド大学教授のデイビッド・キャス氏だとされています。Appleをもっと詳しく調べるようアドバイスされたバフェットは、バークシャー・ハサウェイの幹部らとAppleの財務分析を行い、Appleが潤沢なキャッシュを持つ優良企業であることを知りました。

また、株価も市場から比較的低く評価されていると判断したバフェットは、2016年5月にAppleの株1000万株を取得し、初めて同社の株主になります。その後の2年間で1億6530万株に、2020年6月30日までに2億4515万株に買い増し、現時点でAppleの発行済み株式の5.7%を保有する大口株主になっています。

バフェットがApple株大好きな理由

では、バフェットはなぜこれほどApple株が好きなのでしょうか。バフェットがその理由として第一に挙げるのがAppleの稼ぐ力です。バフェットによると、Appleは930億ドル(9兆7650億円)もの巨額の負債を抱えているものの、年間に560億ドル(5兆8800億円)もの収益を上げており、「負債をわずか二年で返済出来る」としています。

また、Appleがコンスーマーグッズの会社であることも理由のひとつです。バフェットは、コカ・コーラ、プロクターアンドギャンブル、ジョンソンエンドジョンソンといったコンスーマーグッズを扱う会社へ好んで投資してきており、Appleのビジネスと親和性があります。「自分が知らない、理解できない業界には投資しない」バフェットは、比較的わかりやすいAppleのビジネスを肌感覚で理解できているのでしょう。バフェットは実際に「私はAppleを投資先であるとは考えていない。(保険業と鉄道業に続く)バークシャー・ハサウェイの第三のビジネスだと考えている」と発言しています。

さらに、Appleが時価総額2兆ドル(約210兆円)という世界最大の企業であることも理由です。バークシャー・ハサウェイの運用資産は2024億ドル(約21兆2520億円)もあり、相応の規模の企業に投資する必要があります。Appleのような大企業は、大規模な投資を行う必要がある投資企業にとっては格好の投資先なのです。

Appleの堅牢なファンダメンタルズもバフェットのお気に入りでしょう。投資を実行する前に入念な財務分析を行うことで知られるバフェットの目には、Appleのファンダメンタルズは極めて良好に映っていることでしょう。「ファンダメンタルズが強固であれば、その会社の株は売らない」と公言しているバフェットは、Appleにおいてその言葉を実行しています。

バフェットとAppleの今後

Appleのティム・クックCEOからiPhoneをプレゼントされ、長年愛用してきたガラケーからついに切り替えたというバフェット。同氏とAppleとの関係は、今後どうなってゆくのでしょうか。

Appleへの投資をバークシャー・ハサウェイの第三のビジネスだと断言し、Appleのビジネスを「自分が知る限り世界最高のビジネス」であると賞賛するバフェットは、2018年にIBM株を手放したように、Appleの株を手放すことは当面なさそうです。それどころか、専門家の中には新型コロナウィルスの影響により株価が下落したAppleの株を、バフェットが買い増す可能性があると指摘する人もいます。

ウォーレン・バフェットが、長らくアメリカのアイコンブランドとして君臨してきたコカ・コーラへ長期投資を行ってきているように、新たなアメリカのアイコンブランドとなりつつあるAppleにも、同様の長期投資を行う可能性が高いと予想されます。2016年5月から始まったAppleとウォーレン・バフェットとの良好な関係は、今や共同パートナーといってもいい関係になっています。Appleの大口投資家としてのウォーレン・バフェットと、ITエコシステムのリーディングカンパニーとしてのApple。両者は今後も両輪の関係を維持しながら、Appleの時価総額をさらに拡大させてゆくことになるでしょう。

(参照サイト)

https://www.cnbc.com/2018/05/04/warren-buffett-says-berkshire-hathaway-has-sold-completely-out-of-ibm.html

https://www.forbes.com/sites/investor/2020/02/04/buffett-loves-apple-berkshire-hathaway/?sh=1a448bb255b9

https://www.cnbc.com/2020/02/24/warren-buffett-says-apple-is-probably-the-best-business-i-know-in-the-world.html

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