SPACって何?|SPACの基本とリスクを理解しよう

アメリカでSPACを使ったIPOが増えています。アメリカでは、昨年8月までに50社以上のSPACが設立され、総額で215億ドル(約1兆5750億円)もの資金が調達されています。SPACとは何か、どのように使われているのか、そのメリット・デメリットなどを解説します。

SPACとは何か

SPACとはSpecial Purpose Acquisition Companyの略で、日本語では「特別買収目的会社」と訳されます。「ブランクチェック会社」(白紙小切手会社)とも呼ばれ、IPOにより資金調達を行い、他社を買収することを目的とした会社です。SPAC自体は、設立時およびIPO時に何の事業も行っていません。

SPACの仕組みはシンプルです。スポンサーと呼ばれる投資家が出資してSPACを設立し、IPOして資金を調達します。SPACは調達した資金で他社(通常は未上場企業)を買収し、買収された会社が存続企業となり上場を続けます。ほとんどのケースで買収された会社の社名に変更し、事業を継続します。つまり、実質的には買収された会社がIPOしたのと同じ結果になります。

SPACのメリット・デメリット

SPACのメリットですが、通常のIPOに比べて簡単にIPOできる点が最大のメリットです。一般的なIPOでは、投資家向け説明会を開催したり、証券取引委員会へ提出する各種の書類を準備するなど煩雑な業務が必要です。SPACは基本的に何の事業も行っていないので、そうした業務を大幅に軽減できます。SPACを活用することで、被買収企業は通常のIPOより速く、より低コストで、より簡単にIPOできるのです。

一方デメリットですが、通常のIPOに比べ、投資家へのディスクロージャーが不十分になりがちになる点です。SPACによるIPOは「裏口上場」と呼ばれ、怪しげな会社が上場してしまう可能性が残されます。特に、投資家にとっては、SPACへの投資は「ブラインド投資」と呼ばれ、通常の投資のような株式のバリュエーションも不可能です。また、投資のリターンも、通常の企業への投資のように、すぐに獲得できない可能性があります。

それでも進むSPAC活用

それでも、アメリカの株式市場ではSPACの活用が進んでいます。2019年10月には宇宙旅行会社のヴァージン・ギャラクティック【SPCE】がSPACによりニューヨーク証券取引所にIPOを果たしています。また、昨年4月には、オンラインカジノ運営大手のドラフトキングス【DKNG】がSPACによりNASDAQにIPOを果たし、30億ドル(約3150億円)の時価総額を付けています。

証券取引委員会によるSPACを巡るルールも順次整備されてきており、特に投資家保護の環境は今後さらに強化されてゆくでしょう。アメリカ株式市場においては、今後しばらくはSPACがホットなキーワードになりそうです。

(参照サイト)

https://www.investopedia.com/terms/s/spac.asp
https://www.businessinsider.com/what-is-a-spac

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