idecoのおすすめ銘柄10本!失敗しない選び方のポイントは?

idecoのおすすめ銘柄は、低コストで投資対象が分散されている点がポイントです。

まずは元本が変動するタイプかどうかを確認し、投資する国や地域、株式や債券などの運用商品のタイプを理解することで、リスクを減らしながら銘柄選びをすることができます。

本記事を通じてidecoのおすすめ銘柄について具体的なポイントを押さえ、自分に合った運用スタイルを見つけましょう。

この記事でわかること
  • idecoのおすすめ銘柄と選びの方のポイント
  • idecoのメリットとおすすめしないと言われる理由
  • idecoを始めるための4ステップ
  • idecoがおすすめできるのはこんな人
  • idecoに最適な証券会社
目次

ideco運用におすすめの銘柄10選-長期運用がおすすめな銘柄はどれ?

idecoのおすすめ銘柄10本と信託報酬、リターンは以下の通りです。
※トータルリターンは2023年1月8日現在

ファンド名信託報酬(税込)/年間トータルリターン1年トータルリターン3年トータルリターン5年
eMaxis Slim 米国株式(S&P500)0.0968%以内5.14%18.28
eMaxis Slim 先進国株式インデックス0.1023%以内4.88%16.11%12.44%
eMaxis Slim 先進国債券インデックス0.154%以内0.56%3.01%2.23%
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)0.1144%-4.26%10.87%
<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド0.1023%以内4.75%16.05%12.37%
<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド0.154%以内2.52%8.14%6.14%
SBI・全世界株式インデックス・ファンド0.1102%程度4.03%13.96%
楽天・全米株式インデックス・ファンド0.162%-6.61%13.09%11.46%
ひふみ年金0.836%-9.03%4.50%2.61%
あおぞらDC定期・預入期間1年
・利率0.01%(2022年12月時点)

eMaxis Slim 米国株式(S&P500):米国の影響力ある企業にまとめて投資できる

ファンド名eMaxis Slim 米国株式(S&P500)
地域・分類米国株式
ベンチマークS&P500
信託報酬(税込)0.0968%以内
運用会社三菱UFJ国際投信

本ファンドの特徴やおすすめポイントは以下の通りです。

  • 米国の代表的な株価指数「S&P500」に連動
  • 信託報酬が低く低コストで運用可能
  • 米国企業にまとめて投資したい人におすすめ

銘柄には米国を代表する企業が多数組み込まれています。

eMaxis Slim 米国株式(S&P500)の特徴

出典:三菱UFJ国際信託 eMaxis Slim 米国株式(S&P500)

eMaxis Slim 米国株式(S&P500)は、S&P500に連動する運用成果を目指す投資信託です。

米国には世界に影響を与える大企業が多数存在しており、米国株式へ投資することで正解的な株式市場に連動した運用結果を得ることができます。

米国株式は日本の株式と比べると値動きが力強い点が特徴です。もし一時的に価格が下落することがあったとしても、再び回復する力もあるので始めてidecoの銘柄を選ぶ際もおすすめできる銘柄です。

もし米国株式だけでは不安があるという場合、全世界や債券に投資する銘柄も含めることでリスク分散できます。

基準価額はおおむね右肩上がりですが、2021年後半から値動きが大きくなっている点には注意が必要でしょう。

eMaxis Slim 先進国株式インデックス:米国に偏らないリスク分散した投資が可能

ファンド名eMaxis Slim 先進国株式インデックス
地域・分類国際株式・グローバル(日本除く)
ベンチマークMSCIコクサイ・インデックス(円換算ベース)
信託報酬(税込)0.1023%以内
運用会社三菱UFJ国際投信

本ファンドの特徴やおすすめポイントは以下の通りです。

  • 低コストで投資地域のリスク分散が可能
  • 投資対象が米国企業だけでは不安な場合におすすめ
  • リスク分散とコスト面から投資初心者でも選びやすい

リスクとコストを抑えながら運用したい人におすすめできる銘柄です。

eMaxis Slim 先進国株式インデックスの特徴

出典:三菱UFJ国際信託 eMaxis Slim 先進国株式インデックス

eMaxis Slim 先進国株式インデックスは、米国株式を中心としながら先進国株式に投資する投資信託です。

米国株式に興味はあるが、米国だけに投資地域が偏ってしまうのは不安という場合におすすめできるideco銘柄です。

これまでの基準価額の推移を見てみると、「eMaxis Slim 米国株式(S&P500)」とほぼ同じ動きをしています。これは組み入れられている銘柄のうち、約70%が米国株式であることが理由と考えられます。

米国の株価が下落すればこのファンドも下落する可能性が高いですが、投資地域の割合を調整することでリスクが分散される仕組みです。現在米国株式が中心である理由は、それだけ米国株式の動きが堅調であるからでしょう。

eMaxis Slim 先進国債券インデックス:株式より低リスクで安定した運用が可能

ファンド名eMaxis Slim 先進国債券インデックス
地域・分類国際債券・グローバル(日本除く)
ベンチマークFTSE世界国債インデックス(日本除く)
信託報酬(税込)0.154%以内
運用会社三菱UFJ国際投信

本ファンドの特徴やおすすめポイントは以下の通りです。

  • 株式よりも低リスクな債券に投資
  • 世界への投資でリスク分散が可能
  • 株式が中心の投資信託だけではリスクが不安な人におすすめ

eMaxis Slim 先進国債券インデックスの特徴

出典:三菱UFJ国際信託 eMaxis Slim 先進国債券インデックス

運用商品の中でも、債券は株式と比べて安全性が高いとされています。

米国株式や先進国株式をポートフォリオへ組み入れたものの、リスク分散のために株式以外へも投資したい人へおすすめのideco銘柄です。

債券の格付けは「AAA格」および「AA格」が約80%を占めており、安全性に配慮されています。また、国別の割合では米国が半数を占めていることから、米国は世界経済をけん引する信用度の高い国家であるという見方ができます。

基準価額の推移は株式ほど大きくありません。株式ほどリターンは大きくありませんが、その分安全性は株式より高く、株式中心の投資信託とのバランスを見ながらリスクを減らすために組み入れることは有効でしょう。

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー):低コストかつ全世界へリスク分散できる

ファンド名eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
地域・分類先進国・新興国株式
ベンチマークMSCIコクサイ・インデックス、MSCIエマージング・マーケット・インデックス、MSCIジャパン・インデックス
信託報酬(税込)0.1144%
運用会社三菱UFJ国際投信

本ファンドの特徴やおすすめポイントは以下の通りです。

  • 新興国も含めた全世界への投資が可能
  • 投資地域のリスク分散をしたい人におすすめ
  • 低コストでの運用が可能

新興国株式も含まれている点が特徴の投資信託です。

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の特徴

出典:三菱UFJ国際信託 eMaxis Slim 全世界株式(オール・カントリー)

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は、米国を中心とした先進国株式、国内株式、新興国株式で構成されてる投資信託です。

新興国株式は値動きが激しそうで不安を感じる人もいるかもしれませんが、資産構成に占める割合は先進国株式が約80%、国内株式が約5%、新興国株式が約10%と多くが先進国株式で構成されています。

したがって、急激な値動きは避けつつ投資地域を広げてリスク分散したい人におすすめできるideco銘柄です。

基準価額の推移をみると米国株式が中心に組み入れられていることから、おおむね右肩上がりの堅調な動きとなっています。新興国は政治や経済面などで不安定な要素もありますが、今後の成長で基準価額が上昇するかもしれません。

<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド:購入時手数料・換金時手数料・信託財産留保額がゼロ

ファンド名<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
地域・分類国際株式・グローバル(日本除く)
ベンチマークMSCI コクサイ インデックス
信託報酬(税込)0.1023%以内
運用会社ニッセイアセットマネジメント

本ファンドの特徴やおすすめポイントは以下の通りです。

  • 購入時と換金時の手数料が無料
  • 信託財産留保額も無料なので低コストでの運用が可能
  • 世界へ投資することでリスク分散が可能

低コストで世界の株式へ分散投資できる点が特徴です。

<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドの特徴

出典:ニッセイアセットマネジメント株式会社 ニッセイ外国株式インデックスファンド

購入・換金の手数料がかからないという低コストが強みであるため、コスト面を重視する人におすすめできるideco銘柄です。

中長期の運用においては小さなコストが次第に大きな金額となる可能性があるため、コスト面で優れていると言えるでしょう。

投資地域では米国が約70%を占めており、これはその他の外国株式・世界株式へ投資する投資信託と共通の特徴です。既に紹介した「eMaxis Slim 先進国株式インデックス」と選択に悩む人もいるかもしれませんが、この投資信託の方が金融セクターの組み入れ割合が大きくなっています。

基準価額はおおむね右肩上がりで推移しており、今後も米国の株式市場の動向に左右される可能性が高いでしょう。

<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド:日経平均株価に連動して安定・低コストな運用が可能

ファンド名<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド
地域・分類国内大型グロース
ベンチマーク日経平均トータルリターン・インデックス
信託報酬(税込)0.154%以内
運用会社ニッセイアセットマネジメント

本ファンドの特徴やおすすめポイントは以下の通りです。

  • 日本の馴染みある企業が組み込まれている
  • 外国株式への投資は不安な人におすすめ
  • 低コストでの運用が可能

海外情勢に詳しくない、日本の株式へ投資したいという人におすすめです。

<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンドの特徴

出典:ニッセイアセットマネジメント株式会社 ニッセイ日経平均インデックスファンド

「<購入・換金手数料なし>シリーズ」のうち、国内株式へ投資する投資信託です。

日経平均株価と連動した動きでリターンを狙う投資信託ですが、基準価額の騰落率を見ると、3年で日経平均株価を約6%上回っています。

大きくリターンを狙うタイプの投資信託ではありませんが、購入・換金時の手数料が無料であることから低コストで運用可能と中長期の運用における重要な点をしっかりと押さえています。

米国株式や米国株式を中心とした世界へ投資するタイプの投資信託と比較すると、値動きの大きさは落ち着いていますが、値下がり時のリスクが小さい可能性が高いとも言えます

まずは投資信託の中でも安全性の高いものを選びたいという人におすすめなideco銘柄です。

SBI・全世界株式インデックス・ファンド:中小型株にも投資してリスク分散が可能

ファンド名SBI・全世界株式インデックス・ファンド
地域・分類国際株式・グローバル(日本含む)
ベンチマークFTSEグローバル・オールキャップ・インデックス
信託報酬(税込)0.1102%程度
運用会社SBIアセットマネジメント

本ファンドの特徴やおすすめポイントは以下の通りです。

  • 中小型株も含まれるのでリスク分散できる
  • 低コストでの運用が可能
  • 投資地域や投資対象を広く分散したい人におすすめ

大型株だけではないため、よりリスク分散できるのが特徴です。

SBI・全世界株式インデックス・ファンドの特徴

出典:SBI証券 SBI-SBI・全世界株式インデックス・ファンド

SBI・全世界株式インデックス・ファンドは全世界株式へ投資する投資信託の中でも、信託報酬が低く設定されています。

組み入れ地域は米国が約60%を占め、続いて日本が約6%、英国が約4%と米国株式中心である点は他の米国株式や世界株式へ投資する投資信託と似ています。

低コストと投資地域のリスク分散を両立したい人におすすめできる銘柄です。

また、本ファンドは「ファミリーファンド方式」で運用されています。これは、複数の投資信託の資金をまとめてマザーファンドに投資し、マザーファンドが株式や債券などの資産に割り振って投資するものです。

少し難しい点ですが、理解することでより深くファンドの特徴を知ることができます。

楽天・全米株式インデックス・ファンド:中小型株も含めた米国企業へ分散投資が可能

ファンド名楽天・全米株式インデックス・ファンド
地域・分類米国株式
ベンチマークCRSP USトータル・マーケット・インデックス
信託報酬(税込)0.162%
運用会社楽天投信投資顧問

本ファンドの特徴やおすすめポイントは以下の通りです。

  • 米国企業へ幅広く投資ができる
  • 大型株だけでは不安な人におすすめ
  • 低コストでの運用が可能

米国株式に興味はあるがリスク分散はしっかり、したいという人におすすめです。

楽天・全米株式インデックス・ファンドの特徴

出典:楽天投信投資顧問 楽天・全米株式インデックス・ファンド

楽天・全米株式インデックス・ファンドは、CRSP USトータル・マーケット・インデックスに連動することを目指す投資信託です。この株価指数は、米国株式市場の中小型株から大型株までの約4,000銘柄で構成されています。

本ファンドは「バンガード®・トータル・ストック・マーケットETF」というETFへ投資するという点が特徴です。このETFの組み入れ銘柄は、業種で見ると米国のテクノロジーを筆頭にヘルスケアや一般消費財が上位を占めています。

ETFとは「上場投資信託証券」のことですが、本ファンドは「ETFを買うのは難易度が高い」「ETFに興味はあるのでまずは敷居を下げて投資してみたい」という人におすすめです。

ひふみ年金:市場価値が割安な国内外の上場株式を厳選

ファンド名ひふみ年金
地域・分類国内株式・グローバル
ベンチマークなし
信託報酬(税込)0.836%
運用会社レオス・キャピタルワークス

本ファンドの特徴やおすすめポイントは以下の通りです。

  • 「割安」と判断されたものが厳選されている
  • 他の投信と少し性格が違うものを組み込みたい人におすすめ
  • 国内外への投資でリスク分散が可能

リスク分散しながら割安な株式へ投資できる点が特徴的な投信です。

ひふみ年金の特徴

出典:レオス・キャピタルワークス株式会社 ひふみ年金

ひふみ年金は、市場価値が割安な国内外の上場株式へ投資する投資信託です。

組み入れ銘柄を見てみると、上位9社は日本の企業が占めています。職種では情報・通信が約13%、銀行業が約8%、サービス業が約7%と続いていおり、特定の企業や業種が大きな割合を占めているのではなく、さまざまな業種がバランスを取って組み入れられている点が特徴です。

そのため、外国株式への投資や特定の業種への投資に偏ることへ不安が大きい場合におすすめできるideco銘柄となっています。

基準価額の推移を見ると米国株式市場よりは値動きが鈍いですが、国内株式中心であるためリスクを抑えながら中長期の運用をしていくことに向いているでしょう。

あおぞらDC定期:通常の定期預金より金利の高い元本確定型

あおぞらDC定期は元本保証型の運用商品です。特徴やおすすめポイントは以下の通りです。

  • 元本保証型で預金保険制度の対象
  • 金利は預入時から固定
  • 商品期間は1年間

投資信託など元本変動型の銘柄へ投資することに不安がある場合、資金の一部を元本保証型で運用することを考えてみても良いでしょう。

預金保険制度の保護対象であるため、万が一金融機関が破綻した場合でも元本1,000万円までと破産した日までの利息等が保護されます。

あおぞらDC定期の特徴

預入期間1年
商品提供金融機関株式会社あおぞら銀行
適用金利預入時の約定金利を満期日まで適用
満期日の取扱い満期日に元金に利息を組み入れ自動継続
中途解約の取扱い・6ヵ月未満
解約日におけるあおぞら銀行の普通預金利率
・6ヵ月以上1年未満
約定利率×50%

定期預金を選ぶ場合、気を付けておきたいのが手数料です。idecoでは運用管理機関などにに支払う手数料が毎月発生しますが、定期預金は運用益が大きくないためポートフォリオを定期預金だけで組むと手数料金額がリターンを上回って元本割れをしてしまうリスクがあります。

定期預金は投資初心者にもおすすめですが、元本変動型の銘柄と組み合わせることがポイントです。

ideco運用におすすめの銘柄はどう選ぶ?-リスクを減らす選び方-

idecoのおすすめの銘柄から選ぶ際は単にパフォーマンスだけを見るのではなく、各運用商品のリスクや投資先、投資商品のタイプや、自分がどのような運用を望んでいるかをしっかり整理した上で決断しましょう。

idecoは老後の資産形成を目的としており、資産保全の観点から特徴をしっかりと理解した上で銘柄を選ぶことが重要です。

元本確保型か元本変動型か

金融商品には元本確定型と元本変動型があります。

元本確定型とは、投資した後の元本の価格変動がなく、あらかじめ決まっていた金利で運用される金融商品をいいます。

元本確定型は価格変動のリスクがない分、安全性の高い金融商品ですが、逆に言えば変動がないがゆえに収益拡大の機会を逃す可能性があります。また、将来的なインフレに対応できないという側面を持つ点には要注意です。

元本変動型とは、投資した後に元本価格が変動し、その結果によって収益や損失が出る金融商品です。

長期間の運用で投資した当初よりも資産が増える可能性がありますが、マーケットの状況によっては損失が出てしまうリスクもあります。

各特性を理解した上でポートフォリオを考えましょう。

投資地域

元本変動型は銘柄により投資の対象地域が異なります。

例えば米国のみ、日本のみ、全世界、先進国、新興国などのバリエーションがありますが、国や地域によって経済成長率や企業の影響力などが異なるほか、政治や経済といった面から見たときのリスクの高さもそれぞれです。

特定の国や地域に依存した投資をしてしまうと、価格が下落した際の損失も大きくなるリスクがあるため、特徴を理解した上で世界へ分散して投資することが望ましいです。

例えば日本国内を含む全世界へ投資する銘柄を選んだり、日本国内に投資する銘柄と先進国へ投資する銘柄を組み合わせたりするなど、ポートフォリオが一定の国や地域に偏らないようにバランスをとりましょう。

運用方法

資産運用には、パッシブ運用とアクティブ運用といわれる2つの運用方法があります。

パッシブ運用は日経平均株価などの株価指数に連動した動きを目指す運用方法であり、パッシブ運用は株価指数を上回る動きを目指す運用方法です。

パッシブ運用はあくまでも株価指数と連動させることを目的としているため、大きなリターンは狙いづらい運用方法ですが、アクティブ運用と比較して安全性が高く、idecoのような長期でコツコツ資産を増やす運用に向いています。

アクティブ運用は大きなリターンが出る可能性もありますが確約はありません。

idecoは老後資産を形成するための制度であるため、リスクの許容範囲は慎重に検討し、両者のバランスをとることが重要です。

投資対象

idecoでの投資対象には、大きく分けると例えば以下のようなものがあります。

  • 定期預金
  • 生命保険
  • 投資信託

このうち投資信託では、以下の通りさらに細かく投資対象が分かれます。

  • 株式
  • 債券
  • REIT
  • 純金

株式投資を主とする銘柄は債券と比較し値動きが大きいことが特徴です。ハイリターンが狙える可能性がありますが、リスクも大きくなる点も押えておきましょう。

これらの分類の上に先に解説した投資地域が選択要素として加わり、バリエーションはさまざまです。

投資対象によって価格の動き方は異なるため、分散投資の意味では複数のタイプに投資することが望ましいですが、その際は必ず投資対象の特徴を理解してからポートフォリオへ組み込みましょう。

ideco投資がおすすめできる3つの理由-メリットは何?

ideco投資がおすすめである理由は、以下に挙げる4つのメリットがあるからです。

  • 掛金が全額所得控除
  • 運用益が非課税
  • 積立金受け取りでも控除対象
  • 運用の手間が少ない

上記の通りidecoには複数のメリットがあり、老後の資産形成として投資初心者にもおすすめです。順番に内容を深掘りしていきましょう。

掛金全額が所得控除になる

idecoでは、拠出した掛金はその全額が所得控除の対象となるという大きなメリットがあります。

老後の資産形成と同時に節税効果もある点がidecoのおすすめポイントです。

以下の仮定に基づき簡単なシミュレーションをしてみます。

  • 課税所得300万円
  • 所得税率10%
  • 控除額 9万7,500円
  • idecoの掛金は年間で36万円

ideco投資をしない場合、税額は以下の通りです。

300万円×10%-9万7,500円=20万2,500円

次にideco投資をした場合、税額は以下の通りです。

(300万円-36万円)×10%-9万7,500円=16万6,500円

この場合、3万6,000の節税ができることが分かりました。

掛金が多いほどメリットを感じやすくなるでしょう。

運用益が全額非課税になる

通常、株式の売買などで発生した運用益には20.315%の税金がかかってしまいます。

例えば投資により10万円の運用益が出たとしても、通常であればそのうち約2万円は税金で持って行かれてしまいます。少額であれば気にならないかもしれませんが、長期の運用で次第に大きな金額となる可能性もあります。

しかし、idecoであれば運用益に係る税金がゼロになるため、コストを抑えながら効率的に老後の資産形成が可能となります。10万円の利益が出た場合その全額が自分の手元に残り、再投資へ有効活用できます。

将来に備えて運用するなら運用益もガッチリ獲得して活用したい、という方にもidecoはおすすめできる資産運用手段です。

積立金受け取りの際も控除を得られる

idecoで運用した資産は「一時金」「年金」「一時金と年金の併用」という3つの受け取り方があり、いずれも各種控除が適用されます。

まず、一時金で受け取る場合は退職所得の扱いとなり、計算する上で退職所得控除額が適用されます。

idecoの場合、退職所得控除額は加入期間により決定されますが、例えば20年間加入して積み立てを続けていた場合、800万円の退職所得控除額が適用されます。受取金額が控除額内であれば税金はかかりません。

一方、年金で受け取る場合は雑所得の扱いとなり、公的年金等控除が適用されます。控除額は本人の年齢や収入によって異なり、公的年金等の雑所得以外の所得が1,000万円以下の場合、65歳未満は60万円までは非課税です。

運用に手間がかからない

資産運用に興味はあるけど、マーケット情報をいつもチェックしながら買付けのタイミングを見極めるのは難しそうだな、と感じる人もいるでしょう。

idecoはあらかじめ決まったタイミングで自動的に買付が行われるため、運用の手間が少なくて済みます。

また、idecoにおける積立投資は「ドル・コスト平均法」の効果があり、高いときは少なく、安いときは多く買付けられることで購入単価が平準化されていきます。一度に多額の買付けを行い、結果として高値掴みをしてしまうリスクを減らすことができるのは資産形成においても重要です。

このようにidecoは資産運用の初心者やこまめにマーケットを確認するのは大変だなと感じる場合にもおすすめです。

ideco投資はこの点がデメリット‐おすすめしないと言われる2つのポイント‐

idecoにはおすすめしないという声があるのも事実です。

その理由は以下のデメリットによるものと考えられます。

  • 引き出しは原則60歳から
  • 加入期間によっては60歳から受給不可
  • 掛金には上限がある
  • 元本割れのリスクがある
  • 手数料がかかる

まずidecoの制度内容や金融機関のサービス内容を理解しておくことが重要です。

原則60歳まで引出しできない

idecoで運用した資産は、原則として60歳を迎えるまで引き出せません。

その理由はidecoが老後のための資産形成手段であり、自由に引き出しができてしまうと、せっかく老後のために運用している資産が思うように増えなかったり、運用が途中でストップしてしまう可能性もあるからです。

例えば「急に多額のお金が必要になった」などの理由で途中引き出しはできないものの、運用資金が厳しい場合には一時的に拠出をストップさせることができます。

原則60歳まで引き出せないというルールはidecoがおすすめできないと言われる理由の一つになっていますが、idecoの主旨をよく理解して余裕資金での運用を行いましょう。

加入期間によっては60歳から受給できない

idecoは原則60歳以降に受け取り可能ですが、60歳時点での通算加入者等期間が10年未満の場合もしくは、満60歳以上で新規加入する場合は加入期間によって61歳以降からの受給となります。

加入期間と受給開始年齢の関係は以下の通りです。

加入期間受給開始年齢
10年以上60歳
8年以上61歳
6年以上62歳
4年以上63歳
2年以上64歳
1ヵ月以上65歳

60歳から受給するためには50歳の誕生日を迎えるまでにidecoへ加入する必要があります。

先に解説したようにidecoは長期間にわたってコツコツと老後資産を形成していく制度であるため、できるだけ早い段階で老後のライフプランを立て、加入タイミングを決定することが重要です。

掛金には上限がある

idecoには掛金の上限が以下のように決められており、いくらでも拠出できるわけではありません。

出典:iDeCo公式サイト

拠出金額は途中で変更も可能なため、自身の余裕資金の状況と照らし合わせて決めることをおすすめします。最初は小額からのスタートでも良いでしょう。

元本割れのリスクがある

投資する銘柄によっては元本割れを起こすリスクがあります。

元本割れとは、運用した資産が最初に投資したときの価格を下回って損失が出ることを意味します。せっかく老後の資産形成のために運用していたのに元本割れを起こしてしまうと、その後のライフプランにも影響が出てしまうかもしれません。

idecoは運用にかかる手間は少ないですが、少しでも元本割れのリスクを減らすために定期的に運用状況を確認することをおすすめします。

損失の許容範囲を決めておき、その範囲をオーバーした際は他の金融商品に切り替えるなど事前に対応を考えておくと安心です。また、状況によっては元本確定型の金融商品の割合を増やすといった方法も考えられます。

手数料がかかる

idecoでは原則以下の手数料が発生する点に注意が必要です。上記にある各種手数料は、金融機関により一部無料となっているケースもあります。

1. 加入・移管手数料

それぞれ2,829円かかります。

2. 管理手数料

支払先加入者手数料(月額)運用指図者手数料
国民年金基金連合会105円
運営管理機関(口座維持費)金融機関による金融機関による
事務委託先金融機関66円66円

3. 給付手数料

項目金額(給付1回)
給付手数料
440円

一回の手数料は少額でも、長期にわたって払えばコストが膨らみます。低コストで効率的な運用を目指すためにも、金融機関を選ぶ際は手数料がどれくらいかかるのか比較することをおすすめします。

ideco投資の始め方は?-初心者でも簡単に始められる4STEP-

idecoは初心者でも4ステップで簡単に始めることが可能です。

まずは加入資格を確認し、それから毎月の掛金額や運用商品、金融機関の選択を行います。

一度始めると途中で脱退はできない制度であるため、無理のない範囲で続けられるよう検討を重ねることが大事です。

具体的な手続き方法は各金融機関へ問い合わせてみましょう。

加入資格があるか確認する

idecoは20歳以上60歳未満の国民年金の被保険者であれば、基本的に加入可能です。任意加入被保険者の場合は64歳まで加入資格があります。

立場に関係なく幅広い層が加入可能ですが、加入対象とならないケースもあります。

まず、第1号被保険者で国民年金の保険料納付が一部でも免除されている場合、原則idecoに加入できません。

そして第2号被保険者のうち、勤務先で企業型確定拠出年金の事業主掛金が拠出限度額の範囲内での毎月拠出となっていない、あるいはマッチング拠出を導入している企業型確定拠出年金に加入しており、企業型確定拠出年金でのマッチング拠出を選択した人は加入対象外です。

特に会社で企業型確定拠出年金に加入している場合は要注意です。

毎月の掛金を決める

idecoの掛金は毎月5,000円から1,000円単位での設定が可能です。

ただし、既に解説したように掛金には上限が決められています。企業型確定拠出年金をしている場合は、掛金のバランスを考えた運用を行いましょう。

運用の途中で掛金の金額を変更したい場合は1年に1度変更が可能です。

idecoは長期にわたる運用で老後資産を形成する制度であるため、途中で掛金がの拠出が途切れてしまわないよう、無理のない金額で設定することが重要です。

どうしてもidecoへの掛金拠出が難しくなった場合は、一時的に拠出をストップすることができます。

運用に不安がある場合はまず少額からはじめ、慣れてきたら増額するなどの対応をとることをおすすめします。

自分に合った運用商品を選ぶ

運用商品選びにおいてはIdecoでの運用目標やライフプラン、そして投資に関する知識や経験などあらゆる観点から判断することが重要です。

例えばリスクを押さえたいなら元本保証型の運用商品を多くし、もう少し積極的に運用しようと思ったタイミングで元本変動型の投資信託などの割合を増やすという方法もあります。

まずはリスクの許容度を明確にした上で、運用商品の特徴やこれまでのパフォーマンスをしっかりチェックしておきましょう。

運用商品は後から変更することはできますが、内容が理解しづらいもの、リスクが大きいと感じたものについては無理に運用せず、自分が納得できる運用商品をじっくりと選ぶことが重要です。

口座開設する金融機関を選ぶ

idecoは多くの金融機関で取り扱いがあるため、どこでidecoを始めるべきか迷う人もいるのではないでしょうか。

金融機関選びでは、以下の点について比較検討することをおすすめします。

  • 取扱い運用商品のラインナップ
  • 運用にかかる手数料
  • 手続きの簡単さ
  • サポート体制の充実度

金融機関により取り扱い商品は異なるため、運用したいと思った商品が検討中の金融機関にもあるかどうか確認が必要です。

その他、できるだけ低コストで資産形成ができるよう手数料を比較したり、手続きの容易さを比較したりすることもポイントとなります。

idecoは長期での運用となるため、困ったことをすぐに相談可能な体制が整っているかどうかも重要です。

ideco投資はどんな人におすすめできる?

ideco投資は以下に当てはまる人におすすめできます。

  • 老後のための資産形成をしたい
  • 毎月5,000円以上は投資可能
  • 貯蓄の前にお金を使ってしまいがち

idecoなら、余裕資金を有効活用して将来のためにコツコツ資産を増やしていくことが可能です。少しずつでも準備を始めたい人にとって有益な制度でしょう。

老後のための資産形成をしたい人

老後の資産形成のために、とりあえず貯蓄だけしているという人もいるのではないでしょうか。

いざというときにすぐ使うための現預金を確保することは重要ですが、余裕資金の一部でもidecoで運用すれば貯蓄をするよりも大きな資産になる可能性があります。

idecoなら毎月5,000円から始められるので、少額でもコツコツと老後の資産形成の準備をしたい人にとってはおすすめです。

資産運用に不安がある場合は、元本確定型の運用商品の割合を多くすることで損失が膨らむリスクを抑えることができます。

自分の希望に合わせて運用の内容は変えられるため、投資初心者からある程度の経験や知識がある人までおすすめできます。

毎月5,000円〜の掛け金積み立てに余裕がある人

毎月5,000円以上を運用に回す余裕がある人にもidecoはおすすめです。

既に解説した通り、idecoは一度開始すると原則として60歳までは資産の引き出しができないため、資金に余裕がない中でidecoを始めると、いざというときに資金が足りないというリスクがあります。

最低5,000円の積立投資が無理なく行えるかどうか、自分の経済状況を把握してから始めることをおすすめします。

また、idecoは掛金が全額所得控除になるという税制上のメリットがありますが、そもそもの所得税がゼロである場合はその優遇はない点に注意が必要です。

積立投資はコツコツ続けることで効果を出す運用方法であるため、無理なく運用できるかどうかが重要です。

自分で貯蓄をするのが苦手な人

将来のために貯蓄をしたいけど、ついつい別のことに使い過ぎてしまう…という人にとってもidecoはおすすめです。

毎月5,000円から自動で買付けが行われる上に、運用商品はリスクが低い元本確定型もあります。また、一度始めると原則として60歳まで資産の引き出しはできないので、確実に資産形成をしたい場合に有効活用できます。

idecoを利用すれば少しずつでも資産を確保でき、運用でさらに資産を増やしていくことも可能です。

ただし、まずは銀行の預金口座での貯蓄とidecoでの運用との違いを理解しておく必要があります。

貯蓄代わりに使いたいという場合、原則として60歳までは引き出しができない点と口座の残高不足には注意しましょう。

ideco投資におすすめな証券会社5選

ideco投資では、以下の証券会社5社がおすすめです。

  • SBI証券
  • 楽天証券
  • 松井証券
  • マネックス証券
  • 大和証券

特におすすめできる理由として、口座管理手数料や加入・移管時の手数料がゼロであること、投資信託のラインナップが豊富であることが挙げられます。

人により重要視する点は違うため、その他の点も比較して決めましょう。

SBI証券(証券会社名):手数料・ラインナップはトップクラス

口座管理手数料0円
加入・移管時手数料0円
投資信託の取扱い本数37本
預金の取扱い本数1本
コールセンター8時~17時/平日・土日(祝日除く)
土日は新規加入の問い合わせのみ

SBI証券は口座管理手数料や加入・移換時の手数料がかからない、38本と豊富なラインナップが特徴のネット証券です。

「オリジナルプラン」と「セレクトプラン」がありますが、idecoの運用は「セレクトプラン」に限定されます。

idecoの申込みはWeb上で完結するため、手続きの容易さも含めてサービスが充実しているのが強みです。

また、YouTubeチャンネルの「ビジネスドライブ! by SBI証券」ではマネーに関する独自コンテンツを楽しみながら知識を深められます。

楽天証券(証券会社名):楽天のサービスの利用が一部お得に

口座管理手数料0円
加入・移管時手数料0円
投資信託の取扱い本数31本
預金の取扱い本数1本
コールセンター10時~19時/平日
9時~17時/土日祝

楽天証券は口座管理手数料および加入・移管時の手数料がゼロであり、運用商品も低コストで長期運用に適したものが厳選されています。

ラインナップ数は30本を超え、多くの運用商品の中から選びたいという人におすすめできます。

また、楽天市場で使えるクーポンの当選確率が上がる、楽天Koboでマネー本が無料になる、楽天マガジンが初回最大90日間無料で利用できるなど、楽天ならではの特典が用意されていることも特徴です。楽天サービスをよく利用する人にとってはidecoも楽天証券で始めることでメリットを感じやすいでしょう。

松井証券(証券会社名):低コストの投信が豊富!歴史ある証券会社

口座管理手数料0円
加入・移管時手数料0円
投資信託の取扱い本数30本
預金の取扱い本数1本
コールセンター8時30分~17時/平日

松井証券は、退職時期などターゲットイヤーが近づくにつれ、より安定した運用を行うために株式中心の運用から債券中心の運用へ商品の配分比率が変更される「ターゲット・イヤー・ファンド」を取り扱っています。

ターゲットシリーズを1本とカウントした場合でもidecoの商品数は31本と豊富なラインナップが強みであり、「eMAXIS Slim」シリーズなど低コストの投資信託が取り揃えられているため、コスト面を重視する場合は特におすすめです。

また、証券会社として創業100年の歴史があることより、安定した経営実績があると考えられます。

マネックス証券(証券会社名):ロボアドバイザーで初心者でも楽に始められる

口座管理手数料0円
加入・移管時手数料0円
投資信託の取扱い本数26本
預金の取扱い本数1本
コールセンター9時~20時/平日
9時~17時/土曜(祝日除く)

口座管理手数料や加入・移管時の手数料がゼロであり、運用商品も20本を超える中から選ぶことが可能です。

ideco専用のロボアドバイザー「iDeCoポートフォリオ診断」では、5つの質問に答えるだけで自分に最適のポートフォリオが提案されます。初心者にとってはどの運用商品をどれくらい組み込むか悩ましい場合もあると考えられますが、ロボアドバイザーが意思決定を支援してくれます。

運用商品は運用実績が良好であり低コストなものが厳選されているため、安心して選ぶことができます。

大和証券(証券会社名):店舗でじっくり相談できる

口座管理手数料0円
加入・移管時手数料0円
投資信託の取扱い本数21本
預金の取扱い本数1本
コールセンター新規
9時~20時/平日
9時~17時/土日(祝日除く)
加入者
10時~18時/月~土

全国に170店舗以上の支店を構え、ネットでも店舗での相談も可能です。

手続きや運用商品選びなどについて対面でじっくりと話を聞きたい人もいるでしょう。その場合、大和証券であればネット証券と対面式証券の両側を持ち合わせているため、状況に応じて柔軟な利用が可能です。

また、加入時の手数料に加え、管理手数料として加入者が国民年金基金連合会に毎月支払う手数料105円および運用指図者が事務委託先へ毎月支払う手数料66円が、大和証券なら0円になります。

まとめ:idecoの銘柄選びは特徴とリスクへの理解が大事

idecoの銘柄選びにおいては、以下の点について確認しましょう。

  • 元本は保証型か変動型か
  • 投資する国や地域の割合
  • アクティブ運用とパッシブ運用のバランス
  • 株式や債券などの資産バランス

最適なポートフォリオは投資への経験や知識によって異なります。

idecoを始める前には制度のメリットやデメリットを把握し、無理なく拠出できるかどうかも重要です。その上で運用商品や金融機関のサービスを比較し、自分に合った資産形成をしましょう。

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