物価上昇や2000万円問題の影響で、10-20年先も安心して生活できるように株式投資を始めたい人も多いでしょう。
そこで米国株がおすすめです。
過去20年間でNYダウが約3倍まで上昇しているので、今後も増配や売却益を十分見込めるからです。日経平均株価と比較すると、過去20年間で約1.4倍の伸びと米国株と比べてパフォーマンスが低いため、利益のためには米国株が最適でしょう。
そこで今回は、長期保有におすすめな米国株や証券会社、長期保有のメリットデメリットなどを解説していきます。
- 長期保有におすすめの15銘柄
- 長期保有のメリットデメリット
- 失敗しないための銘柄の選び方4つ
- おすすめの証券会社10選
- 米国株の長期保有に関するよくある質問
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SBI証券 | 楽天証券 | 松井証券 | |
取扱銘柄数 | 約4,500銘柄 | 約4,500銘柄 | 約1,630銘柄 |
手数料 | 0.45% | 0.45% | 0.45% |
最低手数料 | 無料 | 無料 | 無料 |
上限手数料 | 20米ドル | 20米ドル | 20米ドル |
為替手数料(1ドルあたり) | 25銭 | 25銭 | 25銭 |
詳細 |
長期保有をおすすめしたい米国株15選-高配当銘柄はどれ?-
米国株を長期保有するには、利益を見込める銘柄を選ぶのが重要です。理由は簡単であなたの収益に直結するからです。
そこで今後も期待できる15銘柄を厳選してご紹介します。
- アップル(AAPL)
- アルファベット (GOOG)
- MetaPlatforms【旧Facebook】(FB)
- アマゾン(AMZN)
- マイクロソフト(MSFT)
- プロクター&ギャンブル(PG)
- コカ・コーラ(KO)
- ジョンソン&ジョンソン(JNJ)
- ユニオン パシフィック コーポレーション (UNP)
- 3M
- ビザ(V)
- メドトロニック(MDT)
- ローリンズ(ROL)
- American Water Works(AWK)
- McDonald’s
1つずつ特徴などを詳しく解説していきますので、銘柄選定の参考にしてください。
Apple(AAPL):時価総額1位
引用:Apple
iPhoneやMacBookといった電子機器・ソフトウェアなどを手がける時価総額1位の企業です。大きな特徴としてはこちらの5つです。
- ソフトウェアなどを手がける時価総額1位の企業
- 世界中でユーザー数を獲得している
- 安定して売り上げが継続する仕組みがある
- 今後もリピーターが購入を続ける可能性が高い
- 自社工場を持たないため利益を確保しやすい
スマートフォン=iPhoneと勘違いするほど身の回りで使用されています。ブランド力があり毎年買い換えるApple愛好家がいるほどです。
11年ほど連続増配で、利回りも6.14%となっており、今後も期待できる銘柄と言えるでしょう。
Alphabet (GOOG):検索エンジンでの世界シェア90%超え
引用:Google
スマートフォンやパソコンで調べる際に世界中で使用される検索エンジンを運営しています。Alphabetの特徴はこちらの4つです。
- Googleを運営する時価総額4位の企業
- 新しい事業へ積極的に投資している
- 株価も2020年4月から2021年10月頃までに2倍へ上昇
- 配当はなく株価で還元している
配当はなく利益を新しい事業に積極的に投資しており、企業の成長が望める銘柄です。今後は自動運転などの新規事業にも力を入れていくので、成果が出れば大きく株価が上昇すると考えられます。
配当を目的というよりは株価を上昇させることで投資家へ還元する銘柄です。
したがって配当金が目当ての投資なら投資対象としては合いません。
MetaPlatforms【旧Facebook】(FB):2022年もっとも使われたSNSランキング1位
引用:Meta
世界のSNSで1番の利用者数を誇るFaceBookを運営している会社です。特徴はこちらの3つです。
- 時価総額は25位
- 事業買収に積極的
- メタバース事業にも注力
主に広告を収入源としており、広告収入から得た利益を投資することで事業を拡大し続けています。
メタバース自体もこれからの段階ですが、社名をMetaにするほど本気度が伺えます。この事業で大きな成果が出れば株価上昇に期待ができるでしょう。
SNSユーザー数1位のFaceBook運営とこれからのメタバース事業があるので今後に期待できる銘柄です。
Amazon(AMZN):アメリカECサイトランキング1位
引用:Amazon
ネット販売のECサイトを運営しています。ほとんどの人が利用したことがあるぐらい身近になっている企業で、毎日何かを購入している人がいるほど人気です。特徴はこちらの4つです。
- 時価総額5位
- ほとんどの人が利用したことがあるぐらい人気のECサイト
- 事業展開ができていない国も実はまだ数多くある
- 収益性が高い事業も伸びてきている
世界中で広く利用されている企業ですが、事業展開ができていない国も実はまだ数多くあります。
事業展開できてない国で日本のようにAmazonの流通網が浸透すれば、それだけで株価の上昇も見込めます。
ただし、配当がないのでキャピタルゲインを狙う運用方法に適している銘柄といえます。
Microsoft(MSFT):時価総額2位
引用:Microsoft
パソコンで使用するWindowsやMicrosoft officeなどを展開する企業です。特徴はこちらの3つです。
- 時価総額2位
- パソコンOS世界シェア76%
- 2016年から2021年の5年間で5倍ほどに株価が上昇
ライバルがいない分野ではありませんが、WindowsやMicrosoft Officeを利用している人は多く利用者数が減少しにくい状況です。企業のパソコンでも採用されていることも多いため、簡単に変更することもできないのが売り上げを継続する要因の1つといえます。
つまり、今後も安定的に収益も伸ばし続けられる見込みです。
短期間では多少の下落はありますが、上昇傾向になるので今後も株価の上昇にも期待が持てる銘柄です。
Procter&Gamble(PG):66年連続増配
引用:P&G
日本でも販売されている髭剃りのGilletteや消臭剤のファブリーズなどよく利用する日用品を取り扱っています。特徴はこちらの4つです。
- 時価総額19位
- 66年連続増配
- 有名な製品を多数取り扱い
- 業績が景気に左右されない
成長というポイントは日用品を主力としているため課題がありますが、際限なく必要になる分野なので景気に左右されずに安定して売り上げを出しています。
今後も日用品は必ず必要になります。だからこれからも景気に左右されずに売り上げが伸びるのを期待できるでしょう。
さらに66年間も増配を続けているため、今後も増配が続くことが見込まれます。したがって長期で持つのにおすすめの銘柄です。
CocaCola(KO):59年連続増配
引用:CocaCola
誰もが知るコーラやファンタ、スプライトなどの飲料を製造販売している会社です。特徴はこちらの4つです。
- 時価総額32位
- 生活必需品のため取引先が多い
- ブランド力があり世界中にファンが存在する
- 59年連続増配
企業の歴史も長く創業から130年近く経過しており、世界中にファンも存在します。そのためブランド力があり競合よりも優位性が高く、事業が安定的に利益を出せます。
今後の成長のために事業を拡大する必要はなく企業としては十分成長しているため、59年連続で増配中です。根強いファンが多く存在するおかげで、利益を出して還元するサイクルが出来上がっています。
Johnson&Johnson(JNJ):医療機器世界シェア2位
医療品や医療機器・医薬品などに関する製品を世界中で販売する会社で、有名な製品はバンドエイドやリステリンなどです。特徴はこちらの3つです。
- 時価総額は9位
- 医療機器世界シェア2位
- 59年連続増配
ヘルスケアがメインで規模も大きく安定して収益を発生させています。しかも医療機器のため景気に左右されないのもポイントです。
創業が1886年と古く歴史のある企業で、59年連続で増配もしています。そのため今後も増配を続けると予測できます。
世界でシェアを取れている企業のため、今後の株価の上昇を期待するよりかは配当を得るのが目的になるでしょう。
Union Pacific Corporation(UNP):地球の約1.2周分の規模
米国最大規模の貨物鉄道会社で主に米国西部から中部を走っています。特徴はこの4つです。
- 全長約3万マイルの超巨大設備
- 参入障壁が高い
- 40%の高い利益率
- 15年連続増配
米国だけでなくカナダやメキシコにも設備があるほどの規模で、巨大な設備投資が必要です。しかも鉄道のため競合の参入障壁が高く簡単には入ってこれません。
つまり競合がいないような状況のため、安定した収益を見込める鉄道会社です。
利益率も40%ほどと高く、JR東日本の3倍の売り上げがあります。
増配も15年連続と続いているので、今後の増配は続いていくと見込まれます。そのため長期で保有するにはぴったりです。
3M(MMM):64年増配
引用:3M
電気、電子、ヘルスケアなどさまざまな分野に幅広く製品を提供している会社です。特徴はこの2つです。
- 幅広い消費財を主に扱う
- 安定した収益
日本ではポストイットや両面テープなどの消費財が有名ですが、複数の分野に広く製品を提供しているため、景気の影響も受けにくい企業となります。
収益が安定的に発生しているおかげで、連続で64年増配している企業です。半世紀以上増配しているのは驚異的で、今後も減配の心配はないでしょう。
半世紀以上増配している実績があるので、少しでも安定した資産運用に最適でおすすめです。長期で保有するには最適な銘柄といえます。
Visa(V):世界シェア率65%
引用:VISA
クレジットカードなどの電子決済を運営している会社です。特徴はこの3つです。
- 時価総額14位
- 65%を維持する高い利益率
- 配当が増加傾向
日本でも少しずつですがキャッシュレスも浸透しはじめており、クレジットカードで決済する人も増えています。
Visaは世界でもシェアの約半分の使用率を誇ります。世界中で使いやすいブランドのため利用数は増加するでしょう。さらには利益率も高く65%程度を維持しています。
クレジットカードから現金に戻ることは考えにくいため、キャッシュレス決済の手段として採用され増えることはあっても減ることはないでしょう。今後も使用率増加による収益アップが見込めます。
Medtronic(MDT):世界売上1位
引用:Medtronic
心臓ペースメーカーなど医療機器を主に製造販売する会社です。特徴はこの3つです。
- 景気に左右されない売り上げ
- 医療機器のため需要が尽きない
- 46年連続増配
心臓ペースメーカーのような医療機器は取り付け後も電池の交換や本体の交換作業も必要になります。
つまり、使い続けることが前提の仕組みになっているため、他社よりも有利な地位を保ちながら利益を安定して出せます。
さらには今後も高齢化社会は全世界で加速するので、需要が尽きるどころか増えてきます。だからこれからも常に売り上げを出し続けることが可能な会社です。
株価も上昇傾向にあり配当も46年連続で増配しているため、長期で持つにはおすすめの銘柄といえます。
Rollins(ROL):23年連続増収
引用:Rollins
シロアリやネズミなどの害虫の駆除を専門にしている会社です。特徴はこちらの3つです。
- アメリカ以外の70か国でもフランチャイズ展開
- 害虫駆除ニーズの増加
- 80%程度のリピート率
近年では地球温暖化の影響もあり害虫被害が増加しています。害虫駆除となると素人ではできないためプロに依頼するのがセオリーです。
しかし害虫駆除の業者には信頼性も必要になるので、1度依頼すると次回以降の継続契約の割合が高くなる傾向にあり80%程度まで上昇しています。
その結果、23年連続で増収しており今後の株価にも期待を持てます。
今後も地球温暖化で害虫は増えることはあっても減ることはないため、企業の成長が見込まれるでしょう。
American Water Works(AWK):米国1位の民間上下水道会社
米国最大の上下水道サービス会社です。特徴は次の4つです。
- インフラのため需要が耐えない
- 巨大設備が必要で参入障壁が高い
- 13年連続増配
- 利益率30%
インフラのため収益が減りません。参入障壁も高く、競合が現れて倒産するような事態は考えにくいです。そのため安定した売り上げを期待できるでしょう。
利益率が30%程度あり13年連続で増配も実施しているので、今後も成長を見込める銘柄といえます。
ポートフォリオのなかでは比較的守りに近い銘柄になるので、他の銘柄とのリスクのバランスを取りやすいです。リスクを減らすために、守りの銘柄を1つは組み込むのをおすすめします。
McDonald’s:世界の外食企業売り上げ2位
引用:McDonald’s
ハンバーガーでお馴染みのファストフードを販売する外食会社です。特徴はこちらの4つです。
- 世界119か国4万店舗を運営
- 安定した権利収入
- 高い利益率
- 40年連続増配
ハンバーガーなどの販売以外にも売上があり、フランチャイズのロイヤリティなど収入がある状況です。
ロイヤリティの割合は売上の過半数を占めており、多額の権利収入が安定して入ってくるため企業の体力は十分ある状態です。したがって、外食産業のなかでは考えられないような利益率となっており、利益を十分確保できています。
ただ外食産業のため、コロナのような事態が起きると営業利益も減ることには注意はしておくべきです。
連続増配も40年以上と長期間続いているので、今後も配当が減るというよりは増加が見込めます。
米国株は長期保有がおすすめ?-保有し続けるメリットとは-
米国株を長期保有するメリットはこちらの4つです。
- 複利効果を発揮しやすい
- 収益が安定化しやすい
- インカムゲイン(配当金)を狙える
- 精神的負担が少ない
米国株は過去に金融ショックがあっても増配当も繰り返しており、今後も成長を期待できる銘柄が多いです。そのため、保有することでメリットをいくつも享受できると予測できます。だから短期ではなく長期で保有することがおすすめです。
1つずつ解説します。
複利効果を発揮しやすい
- 配当で株を新たに買い増せば利益が伸びやすいから
配当で株を新たに買い増しすることで保有量を増やせます。
つまり、キャピタルゲインやインカムゲインの評価額が増えます。しかし配当をもらっても購入していなければ、収益は雪だるま式に増えません。
このように配当を活用し、再度購入を繰り返しているとタダでもらった配当にも複利効果が発揮されます。少しずつでも購入を続けると、時間が経つほど大きな利益に繋がります。
だから長期で保有するのがおすすめです。
収益が安定化しやすい
- 減配や配当が0になる可能性が少ない
米国株は企業の方針として業績が悪くても減配をすることが少ないです。
理由は経営が失敗しているのが露呈してしまうから。配当金額を決めたら配当金額を維持すればいいだけなのに、それすらできてない経営ということになります。
もし減配を発表すれば、株価は下落するので企業としても避けたい事態です。
さらには景気に関係しない日用品や食品などを扱う企業もあります。つまり生活の一部で常に需要がある。利用数が減らないので企業の収益が落ちにくく潰れにくいです。
だから配当が減ることはなく0になる可能性も低くなります。その結果、安定的に収益を得やすい仕組みになります。
インカムゲイン(配当金)を狙える
- お金を自動で生む不労所得の仕組みを作れる
配当金は保有する株の量に応じてもらえる量が変わります。1株あたりの金額は企業によって変わりますし、配当がもらえない企業もあります。
ですが配当が増えることで働かずしてお金を得ることが可能です。
配当の金額や頻度は企業によって変わりますが、基本的に大量に株を保有しているほど数十万や数百万の大きな配当を得られます。お金を得るには働くのが一般的ですが、株を保有しているだけなので働く必要は一切なしです。
だから高齢者になってから働くのが難しい状態でも、年に数回お金を安定的に手に入れられる方法といえます。配当があれば老後でも安心して暮らせます。もちろん会社員の副収入にもなります。
精神的負担が少ない
- 短期間での値動きを気にする必要がない
元本割れの状態では利益を確定しておらず、含み損の状態でも投資金額が減るのは精神的に負担になります。そのため、投資に慣れていないと余計にストレスも溜まってしまうでしょう。
しかし、長期間の保有になれば話は変わります。すぐに売るわけではないため、価格が下がっても問題ありません。むしろ価格が下がったタイミングで配当金や資金を増やして、買い増しすることで複利効果も狙えるので、精神的な負担は減少します。
細かく値動きをチェックする必要がなく定期的に確認するだけで済むため、精神的に楽に投資が続けられます。
米国株の長期保有のここがデメリット-おすすめしないと言われる理由-
米国株を長期保有するデメリットはこちらの3つです。
- 不確実性リスクが増大する
- 資金効率悪化の可能性も
- すぐに利益を得られない
今後の成長を見込めるのが米国株の特徴です。しかし、成長を見込めるから安心という理由だけで長期保有するのも実はリスクがあります。
投資に絶対がないからこそ、どのようなデメリットがあるかも把握したうえで長期保有していくのが最適解です。
では具体的に米国株の長期保有にどのようなデメリットがあるのか3つ解説します。
不確実性リスクが増大する
- 長期になるほど未来の明確な予測が難しくなる
米国株は順調に株価を上げて成長しているとはいえ、不測の事態が発生して-30〜-40%などの急落が起きることもあります。
1〜2年後ぐらいの期間であれば、経済状況や企業の業績などから判断して予測することも比較的簡単です。しかし5〜10年後のように期間が長くなるほど、明確な予測ができなくなります。
金融ショックやコロナショックなどが代表的な例。世界に影響を及ぼすのに、誰にも起こることが予測できませんでした。発生することが仮に予測できれば対処も可能ですが実際はできません。
だからこそ、米国株を保有する期間が長くなるほど不確実性のリスクが高まるためデメリットといえます。
資金効率悪化の可能性も
- あなたの使えるお金が固定され使えなくなる
長期で米国株を保有する=資金を入れっぱなしの状態です。短期なら購入して売却で利益を出し、また別の銘柄へ乗り換えて利益を出す。このようにうまく銘柄を変更を繰り返すと利益を取ることができます。
ですが、長期保有となると投資したお金を入れっぱなしにしておく運用方法のため、短期間で資金を増やせません。
例えば短期投資の場合。100万円で購入し上昇後に売却。別の銘柄へ再度投資し上昇したら売却。繰り返した結果、120万円まで増やせたとしたら効率よい投資です。
逆に長期投資の場合。5年経過して120万円だと、ずっと資金を放置している状態なので効率が悪いです。
すぐに利益を得られない
- 株価の上昇を待つ必要がある
短期投資は細かい売買を繰り返して、短期間での上下変動を積み重ね利益とする投資方法です。しかし長期投資となると真逆で、細かい利益を積み重ねる投資方法ではありません。
企業は日々利益を出すために行動し、その結果として株価が上昇します。つまり長期投資は時間をかけて上昇していく株価を待つような投資方法のため、利益を得るのに時間が掛かります。
だから長期投資はすぐには利益を得られず、利益を長期間待つ必要がある投資方法です。すぐに利益が欲しい人には長期は向きません。むしろ待てる人には最適な方法です。
長期保有する米国株の選び方-購入する基準は何?-
長期保有する米国株の選び方はこちらの4つです。
- 業績が成長している
- 利益率が高い
- 株価が割安である
- 株主還元に積極的である
米国株の将来性やリスクを把握できたら、次に把握すべきなのが選定基準です。どれだけ米国株がよいとはいえ、利益を得られない銘柄に投資したら全てが水の泡です。
利益を伸ばし投資する銘柄を失敗しないためにも、選定基準は把握しておくことが必須です。
具体的にどういった特徴を考慮して投資する銘柄を選ぶべきかを4つ解説します。
業績が成長している
- 株価の上昇を見込める
まずは何よりも業績が成長しないことには、投資家も利益を得られません。業績が伸びていれば事業が拡大でき、大きな企業へと成長できます。
規模が大きくなるほど株価も上昇するので、キャピタルゲインの増額も見込めます。場合によっては数年間で数倍にも株価が上昇することもあります。
しかし業績が伸びていなければ、会社の成長が見込めないため将来性を期待するのが難しくなります。キャピタルゲインが増えるどころか、配当がストップしたり元本割れのリスクさえ出てきます。
そのため、投資家にとって企業の業績は銘柄を判断するには重要な要素です。
利益率が高い
- 他社よりも優位で倒産のリスクが減る
「利益率が高い」は利益を事業で稼げていることを意味します。要は利益率が高いほどキャッシュが企業の手元に残る状態です。
他社と価格競争をする必要がなく、ブランド力などで安定して事業を展開し利益を出しています。少ないコストで事業ができるので競合よりも優位な立ち位置で事業を展開でき、倒産のリスクが低下します。
倒産のリスクが低ければ、投資家にとっては配当やキャピタルゲインなどで恩恵があります。安定した利益が取れる事業を展開できていると判断可能です。だから利益率の高さは重要です。
株価が割安である
- 資金が何倍にもなる可能性がある
例えばAppleやAmazonのような、将来大きく伸びるであろう株を安値で購入できれば、大きなリターンを期待できます。
現在Appleの株価は約132USDですが、もし1ドルで購入できていれば132倍になる計算です。しかし当然ながら初期の頃は業績がまだ評価されていない状態で、株価も安かったです。
このように業績が十分に評価されておらず、株価が割安なものを購入できれば、大きく資金を増やせます。
他にも世界動向の影響で一時的に株価が下げている銘柄も同様です。割安なものを購入できれば大きく資金を増やせるため、株価が過小評価されているものは選定するポイントです。
株主還元に積極的である
- 増配が期待できる
企業は利益を株主に配当という形でキャッシュバックしてます。増配している企業も多く、事業が順調に拡大していれば業績に合わせて株主に還元されます。
その結果、株主は株を保有し続けます。企業としては株を保有してもらうことで株価も下落せずに企業価値が保たれるため、win-winの関係になります。さらには資金が確保できるため事業も拡大しやすいです。
つまり、企業が成長を続けられる状態がキープされるので、投資家は儲かり企業は成長できる好循環が生まれます。
両者がwin-winなのは重要な要素のため、投資家としては配当も株価上昇もない状態は避けるべきでしょう。
長期保有する米国株を購入することがおすすめの証券会社10選
おすすめの証券会社10選はこちらの通りです。
- SBI証券
- 楽天証券
- マネックス証券
- DMM証券
- PayPay証券
- 松井証券
- IG証券
- 岩井コスモ証券
- SBIネオトレード証券
- GMOクリック証券
米国株を購入する際に使用する証券会社も、使いやすさや手数料など種類がさまざま。テキトーに選ぶと、使いにくかったり、手数料で損することもあります。
だから各証券会社の特徴を把握して、投資を行いやすいように最適なものを選ぶのがおすすめです。
ここからは米国株を購入するのにおすすめの証券会社を10社解説します。
SBI証券:個人取引シェアNO.1
引用:SBI証券
取り扱い銘柄の数も多く、手数料が業界最低水準のため取引がしやすいのが特徴です。
米国株初心者でも取引しやすい
ダウンロード数が840万を突破し、国内株取引の個人シェアも1位の人気の証券会社です。他にも投資信託やIPOを取り扱っていたりと、米国株以外の取引も可能で、さまざまな取引にもチャレンジできます。
さらにT-point、dPOINT、PONTAなど日常でもよく使うポイントカードに対応しており、取引に応じて付与されるのも嬉しい点です。
貯まったポイントで投資もできるので、お金を使わなくても投資ができるので損することがありません。特に投資初心者には心強いサービスです。
SBI証券 | 詳細 |
取扱銘柄数 | 6000 |
手数料(税込) | 0.495% |
最低手数料 | 0米ドル |
上限手数料 | 22米ドル |
為替手数料(1米ドルあたり) | 25銭 |
楽天証券:楽天経済圏を活かし投資ができる
引用:楽天証券
楽天ポイントや楽天市場の利用が多いなど、楽天経済圏を活用している人に最適です。楽天銀行からなら入金も簡単。
楽天経済圏で節約しながら投資できるためお金を増やしやすい
楽天証券は初心者にも使いやすい証券会社です。取り扱い銘柄も多く、米国ETFは398銘柄を取り扱いと他社よりも多い。さらには15種類のETFは買付手数料が無料。
さらには楽天証券は取引がやりやすいのが特徴。希望の銘柄を簡単に売買できるのは初心者にとってはありがたいポイントです。
操作画面が簡単だと、操作で迷うことがありません。慣れないうちは複雑な要素があると困ってしまうので、できるだけ簡単にまとまっていると初心者でも安心して取引できます。
アプリがあるのでいつでも売買可能です。
楽天証券 | 詳細 |
取扱銘柄数 | 4577 |
手数料(税込) | 0.495% |
最低手数料 | 0米ドル |
上限手数料 | 22米ドル |
為替手数料(1米ドルあたり) | 25銭 |
マネックス証券:100円から始められる
引用:マネックス証券
マネックスは銘柄数も豊富で、手数料も安く他社と比較しても遜色ありません。
1日100円から投資を始められるため、未経験でも始めやすい。
取り扱い銘柄が多いため購入の際に困ることはないでしょう。さらには1日100円のワンコインから投資ができます。これなら投資をしたことがない未経験の人でも安心して始められます。
マネックスには専用のアプリもあり、株価の情報はもちろん、マーケットの情報やセミナー情報など、アプリ1つで完結できるので、手軽に投資ができます。
さらには過去10年間の企業分析ができるスクリーニングを無料で活用可能です。投資先の判断をするために役に立つありがたいサービスです。
1株から購入もできるので、リスクを抑えてまずスタートさせたい人に最適の証券会社です。
マネックス証券 | 詳細 |
取扱銘柄数 | 4619 |
手数料(税込) | 0.495% |
最低手数料 | 0米ドル |
上限手数料 | 22米ドル |
為替手数料(1米ドルあたり) | 0円 |
DMM証券:取引手数料0円
引用:DMM証券
現物投資だけでなくFX投資もできます。
レバレッジ取引で少ない資金で大きく儲けることも可能
取り扱い銘柄は他社と比べると少ないものの、手数料が0円で取引が可能です。為替手数料で25銭が必要になるのは仕方ありませんが、それでも0円で米国株に投資できるのは大きなメリットです。
さらにはDMM証券では信用取引であるFX取引も可能です。
リスクは上がりますが、少ない資金で大きく利益を増やせるので、チャンスが広がります。FXになることで、現物取引ではできない「売り」いわゆるショートで入れるので、下落相場でも利益を出しやすくなります。
現物なら下落したら利益を出せませんが、FXの場合はショートポジションの下落予測でも利益を出せるのが強みです。
DMM証券 | 詳細 |
取扱銘柄数 | 2102 |
手数料(税込) | 0円 |
最低手数料 | 0米ドル |
上限手数料 | 0米ドル |
為替手数料(1米ドルあたり) | 25銭 |
PayPay証券:24時間取引できる
引用:PayPay証券
PayPay証券は他社と比べると手数料が高めです。ただ自動積立で投資を続けやすいです。
自動積立で投資を継続できる
Paypay証券には自動で積立ができるサービスがあります。積立ロボ貯蓄サービスは、1,000円単位であなたのスケジュールに合わせて投資が可能です。
最初に投資先の銘柄や金額などを決めるだけ。あとは自動で入金から購入までロボットがしてくれます。
株は常に価格が動くのでいつ買えばいいかわからなかったり、続かなくてやめてしまった人も多い。でも自動で決済してくれるので投資を続けやすいです。
投資では続けることがポイントなので、三日坊主で継続が苦手な人でも無理なく続けられるサービスがあると心強いです。
まずは手軽に1,000円からはじめるのがおすすめです。
PayPay証券 | 詳細 |
取扱銘柄数 | 137 |
手数料(税込) | 0.5% |
最低手数料 | 0.5% |
上限手数料 | 0.7% |
為替手数料(1米ドルあたり) | 35銭 |
松井証券:12年連続三つ星のお問い合わせサポートに相談できる
引用:松井証券
取り扱い銘柄もあり、手数料も安いです。しかし松井証券の1番の特徴は電話で相談ができることです。
プロの意見を参考にしながら投資ができる
米国株投資も今ではスマートフォンやパソコンでパッと購入できるぐらい手軽になってます。とはいえ、中には相談して決めたい人もいるでしょう。
購入タイミングやどの銘柄にするべきかなど、決めることが多い株式投資では初心者にはハードルが高いこともあります。
しかし、電話やチャットを活用して取引をどうするべきか相談できるため安心です。こういった相談は気軽にできないからこそ、ありがたいサービスといえます。
無料で活用できるサービスですが、あなたに合ってない銘柄を紹介されるリスクもあるので注意が必要です。
松井証券証券 | 詳細 |
取扱銘柄数 | 1600以上 |
手数料(税込) | 0.495% |
最低手数料 | 0米ドル |
上限手数料 | 22米ドル |
為替手数料(1米ドルあたり) | 25銭 |
IG証券:世界31万人以上が利用
引用:IG証券
IG証券は先物取引がメインの証券会社です。
先物のため相場に関係なく利益を出せる可能性がある
そのため、FXやCFDなどの取引が可能です。先物なので、上昇相場と下落相場の両方で資金を増やせる可能性があります。
レバレッジをかけて取引できるので、少額で大きく儲けられる分、損する可能性も高まります。したがって、リスクを取りながら大きく儲けたい人に最適な投資方法です。
通貨ペアの種類も多く、円からドルだけでなく円からユーロなどさまざまな状況に対応できます。
さらにはデモトレードができる機能もあります。トレードしたいけど、スキル不足で不安な人は、練習してから実践できるのはありがたいポイント。
IG証券証券 | 詳細 |
取扱銘柄数 | 12,000以上 |
手数料(税込) | 2.20セント |
オンライン取引手数料 | 16.50米ドル |
電話取引最低手数料 | 27.50米ドル |
最低手数料 | なし |
上限手数料 | なし |
為替手数料(1米ドルあたり) | 0.5% |
岩井コスモ証券:1株から購入できる
引用:岩井コスモ証券
取り扱い銘柄は他社よりも少なく、手数料は若干安いです。
手数料が抑えられるので利益を伸ばしやすい
1番の特徴は手数料のサブスクリプションがあること。基本的に手数料は売買するたびに購入金額に合わせて必要になります。
例えば1万円で購入するなら、0.44%で44円が手数料です。購入金額が変わるので手数料も変化しますが、イメージとしては計算した44円が売買のたびに資金から減る感じです。
けれども岩井コスモ証券なら、トレード頻度に合わせたサブスクリプションで手数料をお得にできます。
利益を出すには手数料を削るのが基本のため、手数料が抑えられるのはありがたい。ただサブスクリプションのため、先に1万1,000円払う必要があります。
岩井コスモ証券証券 | 詳細 |
取扱銘柄数 | 843 |
手数料(税込) | 0.44% |
電話取引手数料 | 約定代金×1.32% |
対面取引手数料 | 約定代金により変動 |
最低手数料 | 0米ドル |
上限手数料 | 22米ドル |
為替手数料(1米ドルあたり) | 25銭 |
SBIネオトレード証券:45IPO銘柄を取り扱う
引用:SBIネオトレード
銘柄の取り扱い数は少なめで、手数料は安いです。
新規公開株で利益を出しやすい
最大の特徴はIPO(新規公開株)に力を入れていることです。
IPO銘柄は証券会社に上場する前に、抽選で配布されるのが一般的。あとは上場直後に売れば、全て利益になりますし、長期保有して株価上昇を狙うのもよいです。
もちろんこの抽選は、外れることもあります。しかしSBIネオトレード証券では取引量に応じて、抽選を優遇するプログラムもあります。
そのため毎日活発に取引している人であれば、当選しIPO名柄を手に入れやすいのが特徴です。IPOに当選すると、普段のトレードと違い簡単に利益が出せるため、とても魅力的なサービスといえるでしょう。
SBIネオトレード証券 | 詳細 |
取扱銘柄数 | 2000 |
手数料(税込) | 0円 |
電話取引 | 約定代金×1.32% |
最低手数料 | 0円 |
電話取引最低手数料 | 2200円 |
上限手数料 | 約定代金により変動 |
為替手数料 | ー |
GMOクリック証券:金利と優待で2つの収益
引用:GMOクリック証券
個別銘柄ではなくCFDでの取り扱いとなります。
貸株を活用すれば、金利と株主優待の両方を受け取れる
5〜20倍のレバレッジシステムを活用でき、少ない資金からでも大きく増やすことが可能です。レバレッジの大きさは取引する銘柄で変わります。
さらに貸株サービスもあります。レバレッジ取引とは違い、長期保有している現物を活かすサービスです。長期保有株はそのまま保有しているだけになりがちですが、貸し出すことでレンタル料をGMOから受け取れます。
だからただ持っているよりも、効率よく資産運用が可能。レバレッジでリスクを取るのか、現物貸し出しで手堅く運用するのかを選択できる証券会社です。
GMOクリック証券 | 詳細 |
取扱銘柄数 | CFD |
手数料(税込) | 0円〜 |
電話取引手数料 | 約定代金×0.11% |
最低手数料 | 0円 |
上限手数料 | 約定金額・プランで変動 |
電話最低取引手数料 | 3,520円 |
電話上限取引手数料 | 220,000円 |
為替手数料(1米ドルあたり) | 0円 |
米国株の長期保有に関するよくある質問は?
米国株の長期保有に関するよくある質問はこちらの3つです。
- 今買うべきアメリカ株はある?
- 10年後も持ち続けたい高配当株のおすすめはある?
- 米国株でこれから成長株になるものはどれ?
おすすめの銘柄や証券会社などを解説しました。米国株についてある程度の理解は深まったことでしょう。しかし、このまま米国株投資を始めるのを難しく感じるのも当然です。
そこでよくある質問を追加で3つ解説します。
投資で資金を失う失敗を避けるためにも、今後はどのような銘柄を選ぶか判断する参考にしてください。
今買うべきアメリカ株はある?
- Microsoftがおすすめ
価格が上昇しており、安値で購入するタイミングが難しいかもしれません。ですが、今後も継続してソフトウェアの需要があるので、今買うべきアメリカ株といえます。
スマホが発展してもパソコンでの作業はなくならず、全世界でWindowsのシェアも高いため、Windowsの需要は続きます。
さらには、自動運転事業への参入など今後も伸びる分野への投資も積極的です。まだ自動運転は一般的ではないレベルの技術ですが、今後確実に伸びてくる事業なのは明らかです。
だからこそ少しでも早くから購入しておくことで、自動運転技術による成果が出たタイミングで株価も上昇した分の利益を得られると考えられます。
10年後も持ち続けたい高配当株のおすすめはある?
- Procter&Gamble(PG)がおすすめ
日用品を主に扱っている企業のため、10年後でも変わらず需要がある分野だからです。
さらには69年間も増配を続けているので、これから先の10年も増配が続くと予測できます。つまり、今からでも持ち続けていれば今後10年分の増配と、企業売り上げ増加による株価上昇の両方で利益を伸ばしていきやすいと考えられます。
だからProcter&Gamble(PG)は10年後も持っておくのに最適な銘柄といえます。
逆に需要の変動が起きそうな銘柄だと10年後は変わっている可能性があるので、10年後でも必ず需要があるものが最適解です。
例えば感染症が起きて、飲食店にいけなくなったこともあるので、飲食店よりも日用品の方がベターでしょう。
米国株でこれから成長株になるものはどれ?
- KLA(KLA)が狙い目
KLAは半導体製造機器メーカーで、今後も需要が拡大する半導体に関連した企業です。
半導体は車やパソコンなどあらゆる電子機器に使われる重要なパーツです。しかし、需要に対して供給が足りていない部分も実はあります。
需要に合わせて対応できれば、株価の上昇が見込めます。直近の値動きでは、2020年1月から2022年10月まででおよそ3倍の上昇。
したがって、今後10年でもまだ価格上昇する見込みがあると考えられます。
半導体は必要で、ないと自動車やパソコンなどの製品は作れないので、今後も需要が拡大していくことは自然の流れです。だから今のうちから仕込んでおくのもおすすめします。
まとめ:米国株の長期保有はおすすめの投資方法です
米国株は危険なものではなく、長期保有することでインカムゲインもキャピタルゲインも狙える銘柄が多くあります。
適切なものへ投資することで、利益を最大限に伸ばせるでしょう。ただ、長期投資にはメリットだけでなくデメリットもあるので、あなたに合った方法かどうか慎重に判断してから、銘柄を選定するようにしましょう。
また投資で資産を増やしていくには、安定した運用パフォーマンスが必要になります。
少しずつでも利益を重ねていけばいずれ大きな金額になります。
しかし、トレード経験が乏しいと安定して利益を積み重ねるのが難しいです。
そこでおすすめのファンドが「Goファンド」です。
年利15%以上のリターンを目指す高い運用パフォーマンスを誇るため、資産を増やしやすいでしょう。
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