ウォーレン・バフェットってどんな人?その人となりや生活ぶりをまとめてみた

株式投資をしている人であれば、ウォーレン・バフェットを知らない人はいないでしょう。2022年4月時点での保有資産残高1,180億ドル(約14兆51億円、当時のレート1$=123円で換算)、世界第5位の資産家であり、人類史上最も成功した投資家として知られています。ウォーレン・バフェットとはどのような人で、その生活ぶりはどのようなものなのでしょうか。ウォーレン・バフェットの人物像についてまとめてみました。

目次

ウォーレン・バフェットの生い立ち ≪少年期≫ 

ウォーレン・エドワード・バフェット(Warren Edward Buffet)は、1930年8月30日にネブラスカ州オマハで生まれました。
専業主婦の母レイラ・バフェットと、証券マンから米国下院議員になった父ハワード・バフェットの長男として誕生しました。幼い頃から計算が得意で、お金とお金儲けに対して異常な興味を持っていた子供でした。

実際にバフェットは、わずか6歳の時にビジネスを始めています。その内容はシンプルで祖父が経営していた食料品店から25セントで仕入れた6瓶入りのコカ・コーラを1瓶5セントで販売し、5セントの利益を得ていたのです。周りの子供がコーラは飲み物という認識しかなかったのに対し、バフェットはビジネスの対象としてみていました。

バフェットはお金を稼ぐ喜びを少年の頃に覚えてしまい、11歳の時、生まれて初めて株を購入しています。バフェット少年が初めて購入した株は、ガス会社シティーズ・サービシス・プリファード社の株で、投資額は114ドル75セントでした。
その後、納税申告書を提出し、新聞配達やピンボールマシンを所有するなどいくつものビジネスを手がけました。そして、高校を卒業するころには40エーカーの農場の株を購入しています。

ウォーレン・バフェットの生い立ち ≪青年期≫ 

17歳で高校を卒業したバフェット青年は、名門ペンシルバニア大学ウォートン・ビジネススクールに入学します。しかし、「(ペンシルバニア大学に存在する)どの教授よりも自分の方が優れている」との理由から、わずか二年で退学してしまいます。

その後、コロンビア大学ビジネススクールへ出願し、見事合格。そこで人生の師となる投資家ベンジャミン・グレアムとの運命的な出会いを果たすことになります。バフェットはグレアムのもとで働けるよう投資にまつわるアイデアを提案したり、時には無料で働くことも試みたりしましたが、すべて断られました。

しかし、バフェットの努力の甲斐があり、年収1万2,000ドルで雇われるようになります。これは当時の平均的な年収の3倍にあたります。その後、26歳になるころには資産額が14万ドルを超えるようになりました。そして30代になるとバークシャー・ハサウェイの株を購入し、35歳の頃には経営権を握るまでになります。

意外と質素な暮らしぶり

14兆円を超える巨大な資産を持つバフェットですが、その暮らしぶりはどのようなものでしょうか。多くの人が指摘するのが、バフェットの暮らしぶりは極めて質素だということです。

バフェットは、他の多くの資産家が住むような豪邸に住んだりはしていません。バフェットは、1958年に31,500ドルで購入したネブラスカ州オマハの平凡な住宅に現在も住み続けています。その価格は、現在の水準にすると276,000ドル(約3,864万円)程度で、アメリカの一般的な労働者が暮らす住宅と変わりません。バフェットは、「私はこの家で十分に幸せだ。ほかにもっと幸せになれそうな家が見つかれば、そちらへ引っ越すよ」と説明しています。

バフェットはまた、他の多くの資産家が好む美食などにも興味を持ちません。バフェットは、毎朝朝食に3ドル17セント(約443円)のマクドナルドのエッグマックマフィンを食べ、1日に5缶のコーラを飲みます。しかもバフェットはコカ・コーラの大株主であるにもかかわらず、小売店で購入しているそうです。好きな食べ物はデイリークイーンのアイスクリームとシーズのキャンディーで、友人のビル・ゲイツによると、「ウォーレンが好きな食べ物は、(クッキーやアイスクリームなどの)彼が6歳だった頃に好きだったものばかり」だそうです。

慈善家としてのウォーレン・バフェット

浪費を嫌う節約家のバフェットですが、一方では巨額の寄付を行う慈善家としても知られています。バフェットは、2000年から今日までに累計460億ドル(約4兆8760億円)ものお金を女性支援団体などへ寄付しているアメリカ最大の慈善家です。また、自ら設立した非営利団体ギビング・プレッジを通じて、世界中の億万長者達に自らの資産の半分を恵まれない人へ寄付するよう呼び掛けています。バフェットは自身が会長兼CEOを努めるバークシャー・ハサウェイの株をすべて寄付すると表明しています。現時点では半分を達成しており「きょうはわたしにとってマイルストーンだ」と感慨を述べています。

2000年から始まっていた、毎年恒例のバフェットとランチをする権利を得るオークションは2022年で最後を迎えました。年々高額化するオークションですが、最後は過去最高額の1,900万ドル(約25億6,000万円)で落札されました。収益は累計5,300万ドルにのぼり、サンフランシスコ地域の貧困層を支援する団体、グライド財団に寄付されます。

頭脳を駆使して投資をし、巨額の利益を得る。小国のGDPに匹敵するほどの資産を築く一方、恵まれない人に十分過ぎる施しを与える。人類史上最強の投資家は、一方では慈悲に富んだ憐み深い人でもあったのです。ウォーレン・バフェットという人物は、投資家としてのみならず、一人の人間としても興味深い人物なのです。

まとめ:投資家としてだけでなく、興味深い側面を様々持っている人物

この記事では、ウォーレンバフェットについて少年期から青年期までの生い立ちから暮らしぶりまで詳しく解説しました。

幼少期からビジネスを通じてお金を稼ぐ喜びを知り、幼少期から培われたお金を稼ぐ才と努力が相まり、35才にはバークシャー・ハサウェイの経営権を握るようにまでなりました。

一方で浪費を嫌う倹約家でもあり、その生活ぶりは意外と質素であるようです。

しかし投資家だけでなく巨額の寄付を行う慈善家としても活動しているウォーレン・バフェットは、投資家としてのみならず、一人の人間としても興味深い人物といえます。

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