バフェットのポートフォリオを解説・その推移とは?

オマハの賢人の異名を持つ史上最強の投資家ウォーレン・バフェット。2016年5月から買い始めたApple株のウェイトを厚くし、現時点までにポートフォリオ全体の44.18%を占めるまで増やしているバフェットですが、過去のポートフォリオはどのようなものだったのでしょうか。バフェットの過去のポートフォリオと現在のポートフォリオを比較してみましょう。

バフェットの1992年のポートフォリオ

では、まずはウォーレン・バフェット率いるバークシャー・ハサウェイの1992年のポートフォリオを見てみましょう(数字は当時の時価)。

1. コカ・コーラ 3,911,150,000ドル
2. GEICO  2,226,250,000ドル
3. キャピタル・シティーズ/ABC 1,523,500,000ドル
4. ジレット 1,365,000,000ドル
5. フィレディ・マック 783,515,000ドル
6. ウェルスファーゴ  485,624,000ドル
7. ゼネラル・ダイナミクス 450,769,000ドル
8. ワシントンポスト 396,954,000ドル
9. ギネス 299,581,000ドル

バークシャー・ハサウェイのポートフォリオの時価総額は、1992年から17年で2300%拡大していますが、多くの会社が現在までにポートフォリオから消えていることがわかります。現在のバークシャー・ハサウェイのポートフォリオに残っているのはコカ・コーラ、GEICO、ウェルスファーゴくらいで、多くの会社が売却されています。

大手メディア会社のキャピタル・シティーズ/ABCは1996年にウォルトディズニーに買収され、ポートフォリから消えています。

ジレットは2005年にプロクターアンドギャンブルに吸収合併され、合併会社の株式も今日までにほぼすべて売却されています。

住宅ローン債権保証会社のフレディ・マック(米国連邦住宅金融抵当公庫)も、今日までにポートフォリオから姿を消しています。バークシャー・ハサウェイは、一時は同社の保有済み株式の9%を保有する筆頭株主でしたが、事業リスクが大きいとの判断から2000年までに全株式を売却しています。同社はその後金融危機により経営危機に陥り、2017年に上場廃止となっています。バフェットの慧眼を見事に証明する案件となりました。

ゼネラル・ダイナミクスも2013年に保有するすべての株が売却され、ポートフォリオから消えています。

ワシントンポストは2013年にAmazon創業者ジェフ・ベゾスに売却され、ポートフォリオから消えています。ギネスも1997年にグランド・メトロポリタンと合併した際に保有するすべての株が売却されています。

コカ・コーラ、GEICO、ウェルスファーゴなどの優良企業の株を長期で保有する一方、バリューやリスクなどに問題が生じると速やかに売却する。ウォーレン・バフェットはバイ・アンド・ホールドを好むパッシブ投資家である一方、積極果敢な一面を持つ投資家であることがわかります。

バフェットの2020年のポートフォリオ

今度は、・バフェットの2020年のポートフォリオを見てみましょう(数字は2020年6月30日時点の時価)。

1. Apple 89,432,750,000ドル
2. バンク・オブ・アメリカ 21,968,954,000ドル
3. コカ・コーラ 17,871,999,000ドル
4. アメリカン・エキスプレス 14,433,339,000ドル
5. クラフト・ハインツ 10,384,494,000ドル
6. ムーディーズ 6,777,528,000ドル
7. ウェルスファーゴ 6,082,118,000ドル
8. USバンコープ 4,858,836,000ドル 
9. ダヴィタ・ヘルスケアパートナーズ1号ファンド 3,014,883,000ドル

なお、2020年のポートフォリオからは消滅していますが、バフェットは2011年からIBMの株を買い始め、2018年まで保有していました。バークシャー・ハサウェイが所有するIBMの株は、一時は時価総額でポートフォリオの4位を占めていましたが、バフェットは2018年までにIBMの株をすべて売却し、ポートフォリオから完全に消しています。

そのIBMと入れ替わるようにポートフォリオに入ってきたのがAppleです。バフェットは、2016年5月からAppleの株を買い始め、2020年6月までに245,155,566株を保有。時価総額89,432,750,000ドル(約9兆3870億円)、ポートフォリオ全体におけるシェア44.18%となっています。

またバンク・オブ・アメリカ、ムーディーズ、USバンコープ、ダヴィタ・ヘルスケアパートナーズ1号ファンドなどの金融セクターの企業がポートフォリオ上位に新たに入ってきています。金融とIT、厳密にいえば金融とAppleが、バフェットのポートフォリオを牽引する両輪の形になっています。

未来のバフェットのポートフォリオは?

未来のバフェットのポートフォリオを予想することは困難ですが、2020年においてバークシャー・ハサウェイはいくつか動きを見せています。

まず、VSA、マスターカード、バンク・オブ・ニューヨーク・メロン、M&T銀行、PNCフィナンシャルサービシス、JPモルガンチェイスなどの一部の金融セクターの企業の株式を売却し、ポジションを下げています。ある専門家は、バフェットが保有する金融セクターの企業の選別を開始した可能性があると指摘しています。

また、エネルギー企業のオキシデンタル・ペトロリアム、ゴールドマンサックス、レストラン・ブランド・インターナショナル、アメリカン航空、デルタ航空、ユナイテッド航空、サウスウェスト航空のすべての株式を売却し、ポートフォリオから削除しています。

さらに、大手スーパーマーケットのクローガー、エネルギー企業のサンコア・エナジー、不動産投資ファンドのアウトドア・ワールドなどの株を買い増し、金採掘会社のバリック・ゴールドの株を新たに取得しています。そして、日本の総合商社5社へも投資したことは別の記事でご紹介した通りです。

(参照サイト)

https://www.fool.com/investing/2017/02/15/heres-what-warren-buffetts-portfolio-looked-like-2.aspx

https://www.marketfolly.com/2010/05/warren-buffett-berkshire-hathaways.html

https://warrenbuffettstockportfolio.com/

https://www.kiplinger.com/investing/stocks/601222/stocks-warren-buffett-buying-selling-q2-2020

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