米国株を円安で買うのは大丈夫?為替を気にしすぎない方が良い理由

・円安が急に進んで外国株を買うメリットがあるか不安
・円高に戻るまで米国株投資は控えた方がいいの?

このような疑問をもっている方が多いのではないでしょうか。

2022年から為替相場が円安に一気に振れました。それに伴い輸入品の価格が上昇。資源を海外からの輸入に頼る日本は原材料費も高騰しコストプッシュインフレと呼ばれる状態に突入したと言っても良いでしょう。海外旅行に行くのもサーチャージ高騰、現地の宿泊費も円建てで割高。

米国株も例外ではなく日本円で買うには高い買い物になってしまいました。このような状況では米国株投資は控えた方が良いのではと考えるのも無理はありません。しかし、為替リスクを気にしすぎることでかえって損をしてしまうこともあるため、円安だから米国株投資をやめるという結論を短絡的にとるべきではありません。

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目次

円安で米国株を買うデメリット

円安で米国株を買うデメリットは以下の2点です。

①円安だと米国株を買える量が減る
②円高が進むと円建て資産が目減りする

この2点を詳しく解説します。

円安だと米国株を買える量が減る

円安だと米国株を買える量が減ります。例えば1株100ドルの銘柄があったとします。

ドル円相場が1ドル110円ならば、11,000円出せば1株買える計算になります。しかし、ドル円相場が1ドル140円ならば、14,000円出さなければ1株買えないという計算になってしまいます。

しかも、現実的には日本円を米ドルに両替するのに手数料も上乗せされてしまいます。円安だと輸入品が割高になるのと同様に米国株も割高になってしまうのです。

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円高が進むと損をしてしまう

円高がこれ以上は進まず今度は円安の方に振れる可能性もあります。その場合は、ドル建てで買った資産が円高ドル安で目減りしてしまうことになります。

例えば1ドルを140円で両替し1株100ドルの銘柄を買ったら円建てで14,000円分の米国株を保有することになります。しかし株価が変わらず為替が1ドル120円になったら、円建てで12,000円に目減りしてしまいます。

これから円高に振れると考えるならば、確かに米ドル建て資産への投資を様子見する投資家が出てくるのも必然です。

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2022年は円安が大幅に進んだ

2022年初頭から2022年8月までのドル円相場を振り返ってみましょう。3月初旬まではドル円相場は115円前後を推移していましたが、3月半ばから急に円安が進行。レンジ相場を抜けて一気に130円を突破し7月には130円台後半まで円安ドル高が進みました。

約2割近くドルが高くなってしまいました。円安ドル高の背景にあるのは、日米の金利差拡大です。

日銀は短期金利をマイナス、長期金利を0%近くにする緩和政策を継続。一方で米国の中央銀行FRBは高騰する消費者物価の抑制に力を入れるため金利を上げています。

この日米の政策の違いによって、金利の高い米ドルを買って金利の低い円を売る動きが広がり2022年はドル高円安が進みました。

米国株に投資をする際には、ドル円相場の影響は避けられないため日米の中央銀行の政策関連のニュースは小まめに確認しておく必要があるでしょう。

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為替リスクをヘッジする手もある

外国株投資には為替リスクがつきものです。株の上がり下がりだけでなく、為替変動によって損をすることも得をすることもあるのが米国株投資です。

「為替の影響を受けずに米国の経済成長の恩恵のみ受けることはできないか?」と考える投資家におすすめなのが為替ヘッジされた投資信託やETFです。例えば日本に上場されている2563(iシェアーズS&P500米国株ETF (為替ヘッジあり)は、円安の影響を受けないように設計されています。個別株で為替ヘッジをするのは難しいかもしれません。しかし、投資信託やETFで為替ヘッジ型を選べば限りなく為替リスクを軽減できます。

ただし、為替リスクによる恩恵も受けられません。

上の図はS&P500に連動する為替ヘッジなしのETF 1557(SPDR S&P500 ETF)為替ヘッジなしとETF2563 iシェアーズS&P500米国株ETF (為替ヘッジあり)との比較です。

為替ヘッジなしの1557はドル高の影響を受けている分、2563に比べて円建てでのパフォーマンスが良かったという結果です。為替ヘッジをしてしまうと良くも悪くも為替の影響を受けません。そのためドル高による恩恵を受けることができない点も留意しておく必要はあるでしょう。

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ドル高と米国株高が進行する可能性も視野に入れる

円安が進んで米国株投資を控える選択が裏目に出てしまうこともあります。日本円を貯金だけでもっているのは、日本円に集中投資しているのと同じことです。そのため、さらなるドル高と米国高が進むと仮定した場合、米国株に投資をしないと日本円の価値は目減りしてしまいます。

「米国株を円安で買っても大丈夫?」と様子を見ている間に、さらなる円安と米国株高が進行してしまう可能性も同時に考えて米国株投資をするべきかどうかを判断するべきです。

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為替よりも米国株の方が大きく動く

米国株投資には為替リスクがあります。しかし、為替は過去の経験則では米国株ほど大きな値動きをしません。

2022年の春から夏にかけての為替相場の変動は大きいものでしたが、それ以上に米国株の方が大きく値が動きます。仮に為替で10%動いても、株価が1.5倍〜2倍に上昇すれば為替による変動は相対的に小さくなります。為替リスクを気にしすぎることで、米国株の上昇局面を捉えられないこともあります。

「円安だから様子見」という選択が裏目に出てしまうことや、機会損失につながってしまうこともあります。特に積立投資をする際には自分に都合が悪そうな時に「様子見」をしてしまうと、ドルコスト平均法のメリット
がなくなってしまいます。

「高い時に買って、安い時に売る」という結果になることもあります。

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投資の世界では様子見もリスクになる

「円高に戻るまで米国株投資は控える」という選択肢が間違いであるとは断言できません。しかし、様子見で日本円のままにしておくのも、また日本円に集中投資をしているのと同じことです。つまり、様子見にもリスクがあります。

例えば今までS&P500に連動するETFや投資信託の積立をしていたのに、円安だからと積立をやめてしまうのも機会損失になったり、更なる円安で後悔してしまったりするかもしれません。

・様子を見る(投資をしない)
・為替ヘッジの投資信託やETFを活用する
・為替リスクを気にせずに米国株投資を続ける

どの選択をしてもリスクはあります。米国経済の長期的な成長を信じるなら多少の円安が進行しても、米国株投資は続けるべきでしょう。どうしても為替リスクが気になるなら、為替ヘッジの手立てを活用するとよいでしょう。

様子見が結果的に良かったというシナリオもあり得ますが、様子見が裏目に出ることも考慮した上で最終的な投資判断を決定する必要があります。

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まとめ

2022年に日米金利差から円安が進み、円建てで米国株を買うのは割高になってしまいました。

しかし、日本円で様子見をしても投資機会の損失につながり結果的に損をしてしまう可能性もあります。米国経済の長期的な成長を信じるなら円安でも投資を継続した方が良い結果につながることもあります。また、為替リスクがどうしても気になるなら為替ヘッジをうまく活用してみるのも手です。

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