米国株の板情報とは?投資への活用方法や実際に見る方法を解説

株式投資で板情報という言葉を聞いたことがあるでしょう。初心者の方はどんな情報なのかよくわからないかもしれません。株式投資で板情報は欠かせない情報の1つで、米国株でも見る価値があります。

今回は板情報を確認する意味、米国株の板情報を見る方法について解説します。板情報について把握して、米国株投資に役立ててください。

※本記事は投資関連の情報提供を目的としており、特定のサービス・金融商品への投資を勧誘するものではありません。また将来の値動きについて確約するものでもありません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断で行っていただきますようお願いします。

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目次

米国株の板情報とは

株式投資の専門用語の1つが板情報であり、価格ごとに買い注文と売り注文の一覧表の形式で表示されます。買いを希望する株数、売りを希望する株数がぱっと見で分かります。

板情報の例

売り気配株数値段(米ドル)買い気配株数
2000110.3 
1400110.2 
500110.1 
 1101200
 109.92500
 109.84000
 109.75000

※上記は架空の例です

この板情報では、110.1ドル~110.3ドルで売り希望が出されています。一方で買い希望は110~109.7ドルです。また売り気配株数より買い気配株数が大幅に上回っており、買いの需要がやや高いかもしれないと推測することもできます。

この状態のままだといつまでも取引は成立しませんが、売り手や買い手が価格を変更することで、取引が成立するようになります。

なお全ての価格が表示されるわけではなく、上下10本、上下30本などに制限されることがほとんどです。何本表示されるかは、アプリなどによって異なります。

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板情報における約定ルール

株式取引の基本ルールとして、価格優先・時間優先があります。

  • 価格優先:買い注文はより高いほうから、売り注文はより安いほうから約定する
  • 時間優先:同じ価格の注文は、先に発注したほうから約定する
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板情報を見ることのメリット

株式投資をするうえで、板情報を見ることには複数のメリットがあります。

銘柄の需要と供給を把握できる

板情報を見ることで、その銘柄の需要と供給の状況がどうなっているかが分かります。たとえば売り希望が1,000米ドルで集中している一方で、買い希望が900米ドルの状況では、取引が成立しません。

そこで売り手が希望の価格を950米ドルに下げる、買い手が950米ドルに上げることで、取引が成立するようになります。自分がいくらの注文を出せば約定しやすいのか、板情報を見ることで判断できます。

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想定していない価格での取引を防げる

板情報がないと、勘違いして合理的な取引ができないことも。実際には1,000米ドルで買えるのに、1,500米ドルで買い注文を出してしまうということも起こりえます。意図せず大きな損失につながることもあるのです。

板情報を見ながら注文を出せば、市場の実態からかけ離れたような価格での取引を防ぐことができます。

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株価の方向性を推測するヒントになる

板情報の左側に表示される売りの株数、右側に表示される買いの株数を比較することで、今後の方向性を推測する1つのヒントになります。たとえば買いの株数が売りの株数より大幅に多い場合、その銘柄の株価は今後上昇するかもしれません。

ただし、株価の変動にはさまざまな要素が絡むため、板情報だけで判断できるものではありません。あくまで判断材料の1つとして捉え、他の情報も見たうえで判断しましょう。

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板情報に関する注意点

板情報については、下記の点に注意が必要です。

板の厚さに注意

投資の用語で「板が厚い」「板が薄い」という表現があり、これは注文の多さを表すものです。板が厚いとは注文が数多く出ている状態、板が薄いとはあまり注文が出ていない状態を意味します。

板が薄い銘柄は注文が少ないため、取引が成立しにくくなります。なかなか希望する価格での取引にはならず、成行注文を出すと想定していない価格での売買になるリスクも高いです。投資の初心者の場合、板が薄い銘柄の取引は控えるのが望ましいでしょう。

逆に板が厚い銘柄は人気があり、さまざまな価格で注文が出されているため、希望する価格で取引しやすい状況です。板が厚い状態なら、初心者の方でも取引しやすいでしょう。

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表示されるのは指値のみ

板情報として表示されるのは、指値のみであり成行は含まれていません。すべての取引を反映しているわけではないため、株価の予測で使うときには注意が必要です。

大口の機関投資家は自分の注文を他の投資家に知られないよう、指値ではなく成行注文を出すことが多いです。よって板情報だけで判断するのはリスクが高いと言えます。

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米国株の板情報を確認する方法

米国株の板情報は、証券会社の取引ツールで確認できます。ここでは主要なネット証券の中でも米国株に強い、楽天証券・SBI証券・マネックス証券・サクソバンク証券での確認方法を紹介します。

楽天証券

楽天証券は、2022年6月27日から、「米国株オーダーブック(板情報)」のサービス提供を開始しました。米国ナスダック取引所から配信される、上下30本の気配値情報をリアルタイムで見ることが可能です。

米国株オーダーブックとは、アメリカの取引所すべてに上場されている株式の気配値情報をリアルタイムで提供するサービスです。楽天証券ではスマホアプリのiSPEED、PCウェブで見ることができます。

米国株オーダーブックの利用料金は、一般(ノンプロフェッショナル)は毎月2,200円です。なお申込みから1か月後に自動的に解約され、再度利用する場合は改めて申し込みが必要です。料金が高めなことからも、必要性が高い時だけ利用するのが良いかもしれません。

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SBI証券

SBI証券では、「米国株アプリ」という米国株取引のスマホ専用アプリを提供しています。ランキングや銘柄検索で銘柄を選択すると、銘柄情報画面が表示され、ここで板情報を見ることが可能です。

銘柄選択をすると、過去の価格の動きがチャートで表示されます。ここで板情報を確認できますが、事前に「リアルタイム株価」の申込みを済ませておく必要があります。

リアルタイム株価を利用するには通常、毎月330円(税込)の料金が必要です。ただしネット経由で米国株式(ETF含む)の売買約定が1回以上あると、1ヵ月間は利用料が無料となります。

その後も条件を達成すると無料の期限が延長されていくので、1ヵ月に1回以上売買すれば、ずっと無料で利用できます。

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米国株アプリ・ブラウザ版(マネックス証券)

マネックス証券では、米国株のウェブブラウザ・アプリに「マトリックス」という機能があり、ここで板情報を確認することが可能です。価格別出来高、気配、注文状況、ポジションの損益確認が簡単に行えます。

マトリックスで気配を観察しながら、素早く発注することが可能です。

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サクソバンク証券

サクソバンク証券が提供している取引ツール「SaxoTraderPRO(サクソトレーダープロ)」は、プロクオリティの本格的な取引プラットフォーム。このツールで板情報を見ながら取引をすることができます。

チャート機能も充実しており、50以上のインジケーター(指標)を用意。チャートの描画機能や注釈を入れる機能を備え、分析に役立ちます。発注や保有ポジションの管理をチャート上から行うことも可能です。

サクソトレーダープロはデモ版も公開しているので、事前に操作方法を確認したい方にもおすすめです。デモ版は無料で利用できるので、使いやすさを確認してみてはいかがでしょうか。

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まとめ:板情報で銘柄の需給バランスをチェックしよう

板情報とは、価格ごとに売り株数・買い株数が一覧で表示されるものです。板情報を見ることにより、銘柄の需要と供給を把握できる、想定していない価格での取引を防げる、株価の将来予測に役立つといったメリットがあります。

その一方で、板情報は指値注文のみであり、成行注文は含まれていません。機関投資家は成行注文を出すことも多いため、板情報だけで株価予測を判断するのは危険です。

米国株でも板情報を提供するサービスが増えてきています。SBI証券・楽天証券・マネックス証券・サクソバンク証券などで見ることができるので、これから口座を開設する方や別の口座を保有したい方は、検討してみてはいかがでしょうか。

板情報については理解できたけどやっぱりどの銘柄を買うべきか分からない、相場を読むことは難易度が高いので運用はプロにお任せしたいという場合は、ファンドへ投資することも有効です。

当サイトでは少額から投資可能な「GOファンド」をおすすめしています。

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