アルファベット<GOOGL>が2022年第1四半期(1月−3月)決算を4月26日に発表しました。
四半期決算結果
ー売上高ー
売上高は680億1100万ドルを記録。
前年同期比で23%増となりましたが、アナリスト予想の681億ドルをわずかに下回りました。
前四半期の伸び率が34%であり、大きく成長率が鈍化していることがわかります。しかし2021年四半期ではコロナ影響の経済からの回復時で一気に上昇していますので、前期との比較は難しいと言えるでしょう。
ー純利益ー
純利益は164億3600万ドル。
前年同期比マイナス8%となりました。
ーEPS(一株あたり利益)ー
24.62ドル
アナリスト予想の25.94ドルを下回りました。
ー株価ー
株価は2,155.85ドル(5月27日現在)
決算発表後約2.5%下落を見せました。
セグメント別売上高
<検索/Google Search&other>
396億1800万ドル
Google広告全体の大きく占めるセグメントです。前期が318億ドル7900万ドルで24%増となっています。
<ユーチューブ広告/Youtube ads>
68億6900万ドル
アナリスト予想75億1000万ドルから大きく下回っています。 前四半期60億500万ドルから14.4%増と伸び率が減速しています。広告規制や競合のTikTokが原因の可能性が考えられます。
<グーグルネットワーク/Google Network>
81億7400万ドル
前四半期が68億ドルで20%増となっています。
<その他/Google Other>
68億1100万ドル
アプリストア、Pixel、Nest、Chromebook、広告以外のYoutubeの売り上げのセグメントになります。前四半期が64億9400万ドルで5%増となりました。
<グーグルクラウド>
58億2100万ドル
アナリスト予想57億で唯一このセクターが予想を上回っています。そして前年同期比43.8%増と大きな成長率を見せています。
<新事業部門/Other Bets>
4億4400万ドル
Waymo、Xなどムーンショットセグメントになります。前四半期では1億9800万ドルで124%増となっていますが、新事業で今の所損失が今期で11億5500万ドルの営業損失が出ています。
(参照:Alphabet Announce First Quater 2022 Result)
成長率鈍化の要因
セグメント別の売上高を見ると全体売上の主力はグーグルアドバタイジング部門だということがわかります。その主力に含まれるYoutube Adsセグメントが今期、予想から5億以上下回った理由とはなんだったのでしょうか。
考えられる要因は、前回の伸び率がコロナ後の成長で大きく伸びたため、今期の成長率が減少して数字に表れていると言えます。
またロシア・ウクライナ戦争からの影響で2021年のグーグル広告事業の1%をロシアが占めていたことで、今期の事業停止からの影響があると言えるでしょう。
そしてAppleのAPP Tracking Transparency規程による影響が考えられます。これは広告事業の独占・寡占批判などによる規定の強化で、同社にも影響が出ていることが考えられます。
自社株買い
4月26日に同社は自社株買い700億ドル(約8兆9300億円)を承認しました。過去自社株買いは2021年に500億ドル(6兆3780億円)、2019年に250億ドル(約3兆1890億円)をおこなっていますが、過去最高額となりました。
今後の見通し
全体の今四半期決算を見るとコロナ後と比較して成長率が鈍化しているように見られますが、クラウドセグメントなど大きく期待できる分野もありました。株価は決算後の下落がありましたが、影響は投資家への信頼を大きく損なうほどのものではなかったと言えるでしょう。
今後はロシア・ウクライナ戦争による近隣国の欧州国への影響や規定強化への対応へ注視する必要がありますが、将来的にクラウド分野での成長や、自動運転や配車などのWaymoが次世代分野として多くの投資家から期待が持たれています。
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まとめ:成長率鈍化は一時的と考えられる

前四半期と比較すると成長率が鈍くなっていますが、コロナの影響から経済が回復しており成長率を比較するのは難しい状況といえるでしょう。
とはいえ、将来的なクラウド分野や自動運転分野などので成長も期待できるため、長期的に見れば今後も成長していくと考えられます。
成長率の鈍化は一時的なものと考えていいかもしれません。
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