相場が不安定なときに注目したい有事の金鉱株

新型コロナウイルス感染症の流行を発端にした原料高によって懸念されているインフレや、中国周辺やロシアとウクライナの戦争など、有事に強い資産として知られています。そんなときに注目されるのが、金や金鉱株です。またドル安時には、ドルの代替資産として金が買われることも少なくありません。そこで今回は、このようなリスクオフのタイミングに注目される金鉱株をご紹介します。

金鉱株とは、金の採掘や精錬などを事業内容とする企業の株式のこと。金(ゴールド)には貴金属としての価値があり、金の価格は投資対象として日々変動しています。そのため、金を鉱山から掘り出して精錬する企業は、業績に金価格の影響を受けて株価も金価格に連動して動くのです。また、個別株を選べないという場合には、同じく金価格に連動して動く金ETFや金鉱株ETFを選ぶこともできます。金価格の動向を日頃から注目しておくためには、米国の金関連株の動向を示す指数として「フィラデルフィア金銀鉱山株指数」が適しています。

目次

高い操業コストを誇る金の生産高で世界最大級の鉱山会社 [NEM/NYSE]ニューモント

https://www.newmont.com

金、銅、銀、亜鉛、鉛の生産と探査に注力する、金の生産高で世界最大級の鉱山会社です。米国、カナダ、メキシコ、ドミニカ共和国、ペルー、スリナム、アルゼンチン、チリ、オーストラリア、ガーナで事業を展開。2020年度の生産高は、金が590万オンス、および、副産物の販売が100万超金相当オンスとなっています。長期的には、4大陸に広がる鉱山ポートフォリオから年間650万ポンドから700万ポンドの金を生産し、2020年度は1オンスあたり1045ドルだった、金1オンスに対する鉱山の維持管理を含めた採掘コスト(AISC)を、1オンスあたり800ドルから900ドルのレンジに下げることを目標としています。

14の金鉱の権益を保有する世界最大の金生産会社のひとつ [GOLD/NYSE]バリック・ゴールド

https://www.barrick.com

主に金と銅の生産と販売、探査や鉱山開発などをおこなう、世界最大の金生産会社のうちのひとつです。6つのティア1資産(現金と同等の安全資産)を含む、14の金鉱の権益を保有。カナダのトロントに本拠を構え、金鉱山は、アルゼンチン、カナダ、コートジボワール、コンゴ民主共和国、ドミニカ共和国、マリ、タンザニア、及び米国と地理的に多様で、銅鉱山はザンビア、チリ、及びサウジアラビアにあります。これらの鉱山の操業をはじめ、開発プロジェクトを展開しています。2020年度の生産量は金が約480万オンスで、銅が約4億6,000万ポンド。2020年末時点の、確定と推定を合わせた可採粗鉱量は、金6,800万オンス、銅130億ポンドとなっています。

多角的な資源を取り扱うカナダ拠点の貴金属製造者 [AUY/NYSE]ヤマナ・ゴールド

http://www.yamana.com

南北アメリカ全土に金と銀の生産、探鉱施設、土地の位置を持つ、カナダが拠点の貴金属生産者です。2007年に同業のメリディアン・ゴールドとノーザン・オリオン・リソースを買収し、アルゼンチン最大級の金・銅鉱山であるアルンブレラ鉱山の権益を取得しました。カナダ、ブラジル、チリ、アルゼンチンなど米州全域で、開発段階の鉱山、探査鉱山、土地区画を有し、金および銀の生産を手掛けています。ポートフォリオには、5つの操業中の金鉱山のほか、開発段階に近い段階にあるプロジェクト、探査鉱山を含んでいます。アルンブレラ鉱山の近隣で進められているAgua Ricaプロジェクトではレアメタルであるモリブデンの生産も見込まれており、取り扱う資源も多角化する予定です。

アフリカを中心にオーストラリア、米国に鉱山を保有 [AU/NYSE]アングロゴールド・アシャンティ

https://www.anglogoldashanti.com

アフリカ大陸、オーストラリア、米州の各部門からなる、最大級の金鉱山会社のひとつです。10カ国に鉱山を保有し、主に金を産出しているほか、副産物として銀や硫酸の生産もしています。ガーナ、ギニア、マリ、コンゴ民主共和国、タンザニアを含むアフリカ大陸部門から収益の大部分を生み出しています。南アフリカの4つの鉱山、サンライズダムとトロピカーナから構成されるオーストラリアのセグメント、アルゼンチン、ブラジル、米国の米州セグメントて運営されています。同社は南アフリカが本社のため、時価総 額を確認埋蔵量で割り算する指標に対して株価は低評価に甘んじています。

安定した業績に高い評価を受ける国際的な金生産会社 [AEM/NYSE]アグニコ・イーグル・マインズ

https://www.agnicoeagle.com

カナダ、フィンランド、メキシコで鉱山を運営する国際的な金生産会社です。カナダ、メキシコ、フィンランドの鉱山で金鉱業を運営。また、カナダのマラーティク鉱山の50%を所有しています。2008年までは、北米で最も深いラロンド鉱山のみの運営でしたが、翌年から他の鉱山を創業し急速に成長。リスクの低い管轄区域での金の増産に注力し、2020年の金生産量は約170万オンスとなっています。最近の株価をみると60ドル台まで下げています。同社が、AISCで697.3ドルという高評価を受けている理由は、金価格に関わらず安定した業績が出せるようにロー・コスト経営を徹しているためです。

金ETF、金鉱株ETFもチェック!

個別銘柄を選ぶのは難しいという場合には、金ETF、金鉱株ETFを購入するという手段もあります。ETFは上場投資信託のことで、株式と投資信託の両方の側面を持った金融商品です。上場しているため、個別銘柄を売買するのと同様にETF自体を市場で取引することができます。

金ETFなら、米国の金地金の価格動向を反映させることを目指したSPDRゴールドシェア(GLD)が主流なもののひとつです。金鉱株ETFでポピュラーなものは、大手の産金会社を投資対象にしたヴァンエック・ベクトル金鉱株ETF(GDX)です。また、小規模な産金会社を主に組み込んでいるヴァンエック・ベクトル中小型金鉱株ETF(GDXJ)は、金価格の変動に応じて荒っぽう値動きをします。金の代わりの購入で短期的にスピーディな売買をしたいという場合は、こちらが適しているでしょう。

まとめ:金鉱株はリスク分散の役割もある

新型コロナウイルス感染症の感染拡大、ロシアによるウクライナ侵攻など、世の中の情勢はいつ先行き不透明な状況になるか分かりません。

金鉱株は有事に強いため、これから投資するのであればリスク分散の意味を込めてぜひ買付けを検討してみましょう。

ただ、投資先の情報はしっかり分析しておく必要があります。もし自分で投資するのはリスクが高いと感じる場合はファンドへ投資することも有効です。

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≪参考≫
https://us.kabutan.jp/themes/%E9%87%91
https://diamond.jp/articles/-/229789
https://money.rakuten.co.jp/woman/article/2021/article_0298/
https://media.rakuten-sec.net/articles/-/27597?page=4
https://jp.reuters.com/companies/NEM
https://jp.reuters.com/companies/GOLD.C
https://jp.reuters.com/companies/AUY.N
https://resource.ashigaru.jp/top_company_yamana.html
https://strainer.jp/companies/3712

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