アメリカでインフレが進行中ですが、医療や製薬などのいわゆるヘルスケア銘柄は、景気変動の影響を受けにくい「ディフェンシブセクター」として知られています。本記事では、アメリカを代表するヘルスケア銘柄4選を挙げ、直近の動向や株価などについて触れてゆきます。
ジョンソン・エンド・ジョンソン
まずは大手ヘルスケア企業のジョンソン・エンド・ジョンソン(Johnson & Johnson, NYSE: JNJ)です。アメリカ最大の製薬企業でもあるジョンソン・エンド・ジョンソンは、昨年2021年11月にコンスーマー製品部門をスピンオフさせて新たに上場させると発表しました。ジョンソン・エンド・ジョンソンは、60年に渡って増配を続けている、アメリカを代表する優良企業でもあります。新型コロナウィルスの感染拡大を受け、いち早くワクチンの開発と供給を行ったことでも知られています。
新型コロナウィルスのパンデミックが始まった直後の2020年3月に株価が119.89ドルに突如下落しましたが、その後右肩上がりで値上がりを続け、本記事執筆時点(2022年2月1日)では、170.88ドルで取引されています。5年間の値上がり率は50.37%となっています。
ユナイテッドヘルス・グループ
次に大手医療保険ネットワークプロバイダーのユナイテッドヘルス・グループ(UnitedHealth Group, NYSE: UNH)です。ユナイテッドヘルス・グループは先月2022年1月に、2021年度売上高が2876億ドル(約33兆740億円)に達し、前年比で11.8%増加したと発表しました。アメリカ最大の医療保険ネットワークプロバイダーであるユナイテッドヘルス・グループは、奇しくも新型コロナウィルスの感染拡大により、売上的には大きな恩恵を受ける立場となったようです。ユナイテッドヘルス・グループは、今年2022年度の売上高はさらに増加し、3170億ドル(約36兆4550億円)から3200億円(約36兆8000億円)程度になると見込んでいます。
好調な業績を受けて株価も好調です。本記事執筆時点でユナイテッドヘルス・グループの株は468.41ドルで取引されています。5年間の値上がり率は189.37%となっています。
メルク・アンド・カンパニー
次に大手製薬企業のメルク・アンド・カンパニー(Merck and Company, NYSE: MRK)です。先月2022年1月28日、メルク・アンド・カンパニーは同社が開発した新型コロナウィルス感染症用経口治療薬「モルヌピラビル」が、新型コロナウィルスのオミクロン株にも有効であると発表しました。「モルヌピラビル」は、ファイザーが開発中の経口治療薬とともに、FDA(米国食品医薬品局)の承認を受け、アメリカやイギリスなどですでに使用されています。「モルヌピラビル」は、新型コロナウィルスのパンデミックを収束させる一つの大きなカードになると期待されています。
メルク・アンド・カンパニーの株価も比較的順調に推移しています。本記事執筆時点でメルク・アンド・カンパニーの株は81.92ドルで取引されています。5年間の値上がり率は33.64%となっています。
ファイザー
最後に大手製薬企業のファイザー(Pfizer, NYSE: PFE)です。ファイザーと言えば新型コロナウィルスのワクチンですが、ファイザーは最近、パートナー企業のビオンテックと共同で新型コロナウィルスのオミクロン株用新型ワクチンの開発に着手したと発表しました。また、先進諸国を中心にいわゆるブースター接種を行う機運が高まっており、ファイザーのワクチンは相変わらず供給過少の状態が続いています。
新型コロナウィルスのワクチンとともに、ファイザーは新型コロナウィルス用経口治療薬「パックスロビッド」の提供も開始しており、日本でも今年2022年2月から使用が開始される予定です。
皮肉にも新型コロナウィルスの追い風を受け、ファイザーの株価も順調に推移しています。本記事執筆時点でファイザーの株は53.07ドルで取引されています。5年間の値上がり率は74.57%となっています。
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(参照サイト)
https://www.cnbc.com/2022/01/10/johnson-johnson-spin-off-consumer-division.html
https://www.reuters.com/business/healthcare-pharmaceuticals/mercks-covid-19-pill-effective-against-omicron-lab-studies-2022-01-28/
まとめ:手堅く資産運用するならヘルスケア銘柄は最適

ご紹介したヘルスケア銘柄は5年間で約30~190%の伸び率と申し分ない成長率を誇ります。
ヘルスケアは人類が生きていくには必須のセクターのため今後も需要の維持・増加が期待できます。
つまり株価や配当の減少が考えにくく、手堅く資産運用するには最適な銘柄といえます。
とはいえ資産運用する場合は、あなた自身で選択し購入必要があり損する可能性が高まるのも事実です。
もし選別が不安ならプロのファンドを活用するのがおすすめです。
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