今回は2022年に入り早々話題になっている次の3銘柄、高配当連続増配等を打ち切ったAT&T、増配当継続中のフランクリン・リソーシズ、そして最も期待できる銘柄テスラについて解説していきます。
AT&T <T>
AT&Tは36年間増配当を継続してきましたが、今期でストップすることを発表しました。メディア事業を分社化することで、事業を強化していく意向により減配することとなりました。減配後の今期の配当率は9%とそれでも高配当を保っています。
減配によって得た資金は5G関連設備へ投資するなど新しい事業への強化を行う予定です。
投資家の中には減配にも関わらず、相変わらず高配当であるために「今買い」という声もありますが、次のようなリスク要因もあるということを念頭に入れておきましょう。
まず株価が長期で低迷していることや、今期の配当率は9%と高配当率となりましたが、今後も継続するかどうかは不明であること。そして連続増配を継続しながらの事業強化を行う企業も多くある中、これほどの大企業が増配を取りやめするとなると、やはり今後の動きに注意していく必要があるでしょう。
フランクリン・リソーシズ<BEN>
世界の35ヵ国に拠点を持ちグローバルに活躍する資産運用会社です。投資顧問、投資信託、年金などのコンサルタントや株式市場、ファンド、ヘッジファンドなどの管理も行っています。
昨年末はコロナ禍からの回復時期でもあり、米国株全体の市場が上昇するしました、そのため株式市場を取り扱う同社も好成績を残し、第3四半期の前年同期比で売上高が28%増、純利益が8.7倍と大きく上昇へと向かいました。
また2020年のレッグメイソンを5000億円での買収に次いで、昨年2021年は同業社のフランクリン、レキシントン・パートナーズを17.5億ドル(約2000億円)で買収し、さらに専門性の高いサービスを拡大しています。
配当金は42年連続増配が継続中で、今期の配当利回り予想3.30%となっています。買収による企業規模の拡大から思わしくなかった業績の回復が期待できます。高配当狙いの投資家にとっては安定の配当金が期待できる銘柄だと言えるでしょう。
テスラ<TSL>
EV自動車のテスラはアナリストのダニエル・アイブス氏の予想で2022年は極めて良好であるとされています。理由としては今期は新たに建設中であるドイツのベルリン工場やアメリカオースティン工場などが稼働されることや、世界中で起きているコロナ後のボトルネックの解消により半導体の供給が追いつくようになることが予想されていることが要因でしょう。
また中国市場での需要の増加、世界中でEV車の加速なども成長を促す要因となるでしょう。
下の表では2021年8月地点でEV車のシェアを表しています。
(参考:SNE research)
現在の株価は1026.96ドル(1月10日地点)となっています。10倍以上過大評価されているという声もある中、2022年も引き続き期待が続き、さらに上昇すると予想されています。
アイブス氏の株価予想では今年の12ヶ月間で30%上昇の1400ドル(約16万円)としています。
次の表は電気自動車市場の成長率を表しています。
(引用:Low-carb Style)
残念なことに日本でのクリーンエナジーの意識はまだ低いのでしょうか、日本以外の主要市場でそれぞれ過去最高の数値を記録しています。また今後5年、10年とガソリン車廃止に向け市場はますます拡大に向かいます。今後さらに激戦市場となり競合相手が出てきますが、現在トップシェアを占めるテスラは今後も大きく期待ができるでしょう。
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まとめ:3銘柄の動向は要注目

AT&Tは増配をストップしても9%の高配当ですが、今後はどうなるか不透明のため購入するかどうかは慎重に検討する必要があるでしょう。
フランクリン・リソーシズとテスラ は事業の拡大が今後も続く可能性が高いため、配当と株価上昇に期待できると考えられます。
高配当だからと飛びついてしまっては、今後の配当も高いとはいえず損する可能性も高まるため注意が必要です。
ただ株の運用に自信がなければ、安定した運用パフォーマンスを誇るファンドを活用するのもよい選択肢です。
少額でも取引できるため、損するリスクを抑えながら始められます。



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