S&P500は、2019年に28.88%、2020年に16.26%、2021年に26.89%とそれぞれ上昇し、好調なパフォーマンスを維持しています。2022年度においても好調を維持するのでしょうか。それとも、今年は違った展開を見せるのでしょうか。今年2022年度の米国株式市場の見通しについて考察します。
2022年度のS&P500の見通し
多くのエコノミストが異口同音に主張するのが、今年2022年の米国株式市場は、2021年度の姿とは違うものになるという点です。2021年の米国株式市場は、歴史的な低金利と、アメリカ政府による大規模な景気刺激策とそれによる企業業績の回復により、総じて良好なパフォーマンスを維持してきました。一方2022年は、3月から実施が予定されている金利引き上げの影響を受ける年になりそうです。米国連邦準備制度理事会(FRB)は、2022年内に3回の利上げを見込んでいると発表しています。
S&P500の見通しですが、2021年度と同程度のパフォーマンスを出すことは難しく、10年平均の5%を若干上回る程度になると予想します。なお、本記事執筆時点(2022年1月11日現在、S&P500は2.01%のマイナスとなっています。
気になるインフレ
さらに、インフレも気になります。先月12月11日に2021年11月の消費者物価指数(CPI)が発表されましたが、前年同月比でプラス6.8%と、過去39年間で最大の上げとなりました。米国連邦住宅抵当公庫(通称ファニーメイ)は、2022年度第一四半期のインフレレートを7.0%とし、2022年末までにかけて3.8%へ低下すると予想しています。また、2022年の平均インフレレートを4.8%と予想しています。エネルギー価格の上昇や世界的なサプライチェーン停滞など、インフレ圧力を押し上げる要因が並んでいますが、2022年は、インフレという厄介な問題に直面しなければならない一年となりそうです。
インフレに強い産業セクターへ投資を
2022年がインフレと歩む一年になりそうなのは間違いないようですが、株式投資の見地では、どういった産業セクターへ投資すべきでしょうか。ハートフォード財団が行った調査によると、1973年から2020年においては、エネルギーセクターは同期間中の71%において、インフレレートを上回るパフォーマンスを示したそうです。また、年間の平均リターンレートは9%だったそうです。
また、REIT(不動産投資信託)も、上期間中の67%においてインフレレートを上回るパフォーマンスを示したそうです。また、年間の平均リターンレートは4.7%だったそうです。他にも、生活必需品、ユティリティ、ヘルスケアなどの産業セクターがインフレレートを上回るパフォーマンスを示したそうです。一方、銀行などの金融関連銘柄のパフォーマンスは、インフレに完全にやられてしまっているそうです。インフレの時代は、銀行への投資を控えた方がいいかも知れませんね。
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(参照サイト)
https://www.investors.com/news/2022-stock-market-forecast-investor-risk-inflation-stocks/
https://www.macrotrends.net/2526/sp-500-historical-annual-returns
まとめ:リスク分散しておこう

インフレの影響を受ける産業は株価下落が発生し資産が減少します。
したがってインフレに強い産業セクター銘柄への投資をしておくことは、資産を守り配当を得られる堅実な点で最適な選択肢といえます。
不動産や日用品はインフレの影響が大きく出にくいです。さらには配当も安定しやすいため、分散して投資しておくといいかもしれません。
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