アメリカには株式市場がいくつあるかご存知ですか?ロイターによると、アメリカには現在13の株式市場が存在しています。その中で、アメリカを代表しているのがニューヨーク証券取引所とNASDAQです。本記事では、ニューヨーク証券取引所とNASDAQの概要と、違いなどについて説明します。
ニューヨーク証券取引所(New York Stock Exchange, NYSE)
ニューヨーク証券取引所は、世界最大の株式市場です。その歴史は古く、1792年5月17日に、現在のウォールストリートに立つスズカケノキの下で24日人の株式仲買人によって署名されたスズカケ協定に端を発します。1817年にニューヨーク証券取引所として正式にスタートしています。
ゴールドラッシュ、二つの世界大戦、世界大恐慌、冷戦などが刻まれた長い歴史を経て、ニューヨーク証券取引所は現在、フォーチュン500企業のインターナショナル・エクスチェンジの下に運営されています。なお、ニューヨーク証券取引所で取引されている株式の時価総額は26兆ドル(約2860兆円)に達します。
NASDAQ(National Association of Securities Dealers Automated Quotations)
200年以上の長い歴史を持つニューヨーク証券取引所に対し、NASDAQは比較的若い株式市場です。NASDAQは、1971年2月8日から取引を開始しています。NASDAQの最大の特徴は取引がすべて電子的に行われることで、NASDAQは世界発の電子的株式市場として運営されています。
NASDAQの特徴は、テック系の銘柄が多い点です。NASDAQには、Apple、Amazon、マイクロソフト、メタ・プラットフォーム(旧フェイスブック)、テスラ、インテルといった、アメリカを代表するテック系企業が上場しています。なお、NASDAQはニューヨーク証券取引所に次ぐ世界第二位の株式市場で、取引されている株式の時価総額は24兆ドル(約2640兆円)に達します。
ニューヨーク証券取引所とNASDAQの違い
なお、ニューヨーク証券取引所とNASDAQには、大きく以下の違いがあります。
オークションマーケット対ディーラーマーケット
ニューヨーク証券取引所とNASDAQの最大の違いは、ニューヨーク証券取引所がオークションマーケットである一方、NASDAQはディーラーマーケットであることです。オークションマーケットにおいては、市場参加者はそれぞれ直接売買を行います。一方、NASDAQはディーラーマーケットで、市場参加者はそれぞれ直接売買をせず、「マーケットメーカー」と呼ばれるディーラーを介して売買を行います。
上場銘柄のタイプ
ニューヨーク証券取引所とNASDAQでは、上場銘柄のタイプにも違いがあります。ニューヨーク証券取引所にはブルーチップ企業やインダストリアル企業と呼ばれる伝統的なアメリカの大企業が多く上場している一方、NASDAQにはテック系企業やバイオテック企業などの高成長セクターの企業が多く上場しています。それゆえ、NASDAQはニューヨーク証券取引所よりもボラティリティが高いとされています。なお、上場企業数は、ニューヨーク証券取引所が2400社超、NASDAQが3800社超となっています。
上場コスト
また、上場コストにも違いがあります。直近の平均上場コストでは、ニューヨーク証券取引所が50万ドル(約5500万円)であるのに対し、NASDAQは15万9000ドル(約1749万円)となっています。上場コストの安さを受け、直近のIPO資金調達額ではNASDAQがニューヨーク証券取引所を上回っています。
ニューヨーク証券取引所とNASDAQの取引時間は?
ニューヨーク証券取引所とNASDAQの取引時間ですが、いずれもアメリカ東部時間の平日9時30分から16時までです。日本時間では23時30分から翌朝6時までで、サマータイムは22時30分から翌朝5時までです。
なお、いずれもプレマーケットとアフターマーケットという時間外取引が可能です。NASDAQのプレマーケットが現地時間の平日4時から9時30分(日本時間の18時から23時30分、サマータイム17時から22時30分)、アフターマーケットが現地時間の平日16時から20時(日本時間の6時から10時、サマータイム5時から9時)となっています。
ニューヨーク証券取引所のプレマーケットが現地時間の平日8時から9時30分(日本時間の22時から23時30分、サマータイム21時から22時30分)、アフターマーケットが現地時間の平日16時から20時(日本時間の6時から10時、サマータイム5時から9時)となっています。
米国株の取引を行う際の注意点
米国株の取引を行う際の注意点ですが、最大のものは為替差益・為替差損と、確定申告の問題でしょう。日本から米国株の売買を行う場合、通常は円をドルに交換して行いますが、為替レートは変動しますので、売却時に円安になると為替差損が、円高になると為替差益が生じます。また、売却益や配当などのトータルのインカムが年間20万円を超えた場合に確定申告を行う必要が生じます。そのため、米国株投資を行う証券会社の口座を、あらかじめ「源泉徴収ありの特定口座」にしておくといいでしょう。
まとめ:ニューヨーク証券取引所とNASDAQの違いを理解して投資を始めよう
ニューヨーク証券取引所は歴史が長く世界最大の株式市場であり、NASDAQはまだ歴史は浅いものの、テック系の銘柄が多く規模も世界第2位の株式市場です。
米国株式への投資においては双方の違いを理解し、為替差損益などの扱いについても注意しましょう。
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(参照サイト)
https://www.lexology.com/library/detail.aspx?g=dddfef8c-f213-4822-a467-0ce810ba688a
https://www.investopedia.com/terms/n/nasdaq.asp



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