2021年から2022年にかけて経済回復
ナティクシス・インベストメント・マネジメント調査が12月3日に2022年の株式市場の見通しを発表しました。
2021年の米国市場を振り返ると、年初から金利の動きに大きく影響を受けた年となりました。
また多くの企業はコロナ後の経済回復が大きく見られ、インフレやサプライチェーン問題以上にトップランクの企業の業績が予想以上に好成績を上げています。
2022年は同じくコロナ後の経済回復に向かうと予想していますが、2021年の成長率48%ほど大きくは見られないものの、予想では8%ほどの回復が見込まれるとしています。
2022年市場動向
同じくナティクシス・インベストメント・マネージャーズの最新の調査結果が12月9日に挙げられました。
投資家の多くはインフレへの懸念から利上げに対するボラティリティ上昇に対応策を考えているとしています。
コロナ間のロックダウンから解放され2022年はその反動で消費が増える(リベンジ消費)が市場に好影響と予想しています。
2022年に景気回復へと向かうセクターをエネルギーセクター、コロナ関連からヘルスケアセクター、またIT関連セクターがアウトパフォームすると予想。そして一方で、不動産セクターや公益企業のアンダーパフォームを予想しています。
またデジタル資産へ28%の投資家が仮想通貨関連へ積極的に投資を行っているという結果が出ています。
今後のインフレと金利の鍵を握っているのは全て政府当局のテーパリング政策などであると考え、そのタイミングの可能性は2022年以降であると見ています。
2022年強気相場継続か
2021年コロナ禍の中、株価の下落が心配されていましたが、政府のサポート、政策などにより株価は上昇へと向かいました。またM&A(企業間の合併・買収)によりさらに強化し事業拡大が活発に行われてきました。
Deutsche Bank Researchの調査報告によるとS&P500のバリューエーションは‘Extremely high’(非常に高評価)過去80年で最高値となっています。2022年も続けて上昇するであろうと考えられますので、米国株市場が世界の市場へのけん引きとなるでしょう。
3つのリスク要因
1.新型コロナの変異株による不安
11月に新たに変異株オミクロン感染が拡大してきています。ワクチン接種により経済回復に向かう中、再び新変異株による景気回復への影響や、今後も変異株が出続けるという不透明さから市場への影響が考えられます。
2.地政学的問題点
米中問題や中東、北朝鮮、ロシア、ウクライナなどの地政学的問題点が挙げられます。2021年6月にニューヨーク市場へ上場したばかりの中国の大手配車サービス業DIDIがニューヨーク市場から撤退し香港市場へ上場する方針を12月に発表しました。これは中国政府の圧力によるもので、今後アリババなどの巨大企業も同様検討される可能性があり市場への影響が懸念されます。
3.米国金融政策の影響
米国・欧州で物価上昇が進んでいます。サプライチェーン混乱や半導体不足、労働者不足などで供給が間に合わず、価格の上昇、加えて賃金上昇など様々な方面から影響が出てきています。この急激な物価上昇を受けて米国政府の政策金利の引き上げが行われます。
長期にわたり金融政策の発表は行われてきていますので、市場にはすでに織り込まれていると考えられます。そのため急激な株価下落や景気の後退を招く可能性は低いと考えられますが、数回に分けてテーパリングを行う地点で株価予想を下回るなど多少の影響を受ける可能性はあります。2022年は市場に金融政策の影響を織り込みながら、米国経済の自律的回復は継続するのではないでしょうか。
ただ全体的に成長は見られるものの、セクターにより業績赤字が続く企業もありますので注意が必要です。
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まとめ:市場の回復が期待できても油断は禁物

経済が回復傾向にあり、金利などの政策が株価に影響することは今後は少ないかもしれません。
市場としてはすでに折り込み済みで、全体的に回復していく可能性も考えられます。
しかし、何かが突発的に起きて株価が急落する可能性は十分あります。
政府の発表かもしれませんし、新たな感染症かもしれません。何が起こるか誰にも予測できないからこそ、ポートフォリオの銘柄選定は慎重に行うべきです。
どちらに転んでもいいように堅実なポートフォリオにしておくのも最適解です。
また自信がない人は運用パフォーマンスが高いファンドを利用するのもよいでしょう。
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大事なお金を運用するからには安心できるファンドを選びたいものです。



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