利益優先?民主主義を破壊?Facebookに対する内部告発とは?

利益優先?民主主義を破壊?Facebookに対する内部告発とは?

アメリカ現地時間の今月10月3日日曜日夜、CBSテレビの人気番組「60ミニッツ」に一人の女性が登場、元勤務先のFacebookに対する内部告発を行いました。その人の名はフランシス・ハウゲン(Frances Haugen)さん37歳。ハーバード大学ビジネススクール出身でGoogleやPinterestなどの名門IT企業を渡り歩いてきたプロのデータサイエンティストです。彼女の口から一体どのような告発がなされたのでしょうか。

ヘイト、フェイクニュース、分断を煽るコンテンツを意図的に表示

ハウゲンさんは、Facebookはヘイト、フェイクニュース、分断を煽るコンテンツを意図的に表示し、利益を得ていると言います。ヘイトやフェイクニュースなどを扱う投稿や動画は、Facebookユーザーの利用時間と利用頻度を増加させ、結果的に広告の表示回数やエンゲージメントを増やすことになるからです。

同様の手法はFacebookの子会社Instagramでも行われており、ネガティブなコンテンツを優先して表示することでユーザーの利用時間と利用頻度を増加させていると主張しています。

子供への悪影響を知りながらInstagramを放置

ハウゲンさんはさらに、FacebookはInstagramが多くの子供に悪影響を与えていることを知りながらInstagramを放置していると非難しています。Facebookは、自ら行った社内調査で、Instagramが10代の少女の精神状態に重大な悪影響を与えるという事実を把握していながら、利益を優先しているというのです。これが事実だとすると、Facebookに対するユーザーや社会の評価は大きく下がることになるでしょう。

米上院小委員会でも証言

ハウゲンさんは「60ミニッツ」出演後の翌火曜日、米上院小委員会でも証言しています。「60ミニッツ」と同様の証言に加えて、より具体的にFacebookのアルゴリズムがフェイクニュースのコンテンツに適切に対応していないとしています。例えば、コロナワクチンに関するフェイクニュースに対しては、全体の20%程度しか適切に対応していないとしています。議員達を前にして、ハウゲンさんは、「現在のFacebookは、コロナワクチンに関するフェイクニュース拡散を防ぐ能力をまったく有していません」と断言しています。

なお、ハウゲンさんは今月10月25日に英議会の「オンライン安全法案草案に関する合同委員会」にも招聘されており、そこでもFacebookの内部事情についての証言を行う予定です。

米国証券取引法違反の疑いでSECに告発も

ハウゲンさんはさらに、これまでに弁護士を通じてSEC(米国証券取引委員会)にFacebookを米国証券取引法違反の疑いで告発しています。告発が受理されると、Facebookには株主に対する説明責任を果たす義務が生じます。

アメリカ議会からの追求に加え、Facebookは今後、SECおよび株主からも追及される可能性があります。荒波の中で航海を続けるFacebookですが、今後の展開と株価の動きを注視する必要がありそうです。

(参照サイト)

https://indianexpress.com/article/explained/who-is-facebook-whistleblower-frances-haugen-7556326/

https://apnews.com/article/facebook-frances-haugen-congress-testimony-af86188337d25b179153b973754b71a4

https://www.cbsnews.com/news/facebook-whistleblower-sec-complaint-60-minutes-2021-10-04/

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