ファストリー[FSLY]今期決算投資家の期待に沿えずも将来長期成長

ファストリー[FSLY]

会社概要

ファストリー【YSLY】2011年にアメリカカリフォルニアで設立、2019年5月にIPO上場を果たしています。エッジコンピューティング企業で他社にはない技術を使うことで超高速通信を可能にしています。エッジとはユーザーまたはユーザー端末のことを指し、その近くにサーバーを分散配置させること、超高速で最大量の情報を安全にクラウドへ送信することができます。この技術は現在スマホの高速化、自動運転の促進、動画配信やセキュリティーカメラ画像認識などの技術へ利用されています。

エッジコンピューティング分野はまだ発展途上で、アマゾンAWSは昨年2020年にエッジコンピューティングの計画を発表しました。同社はこの分野での先駆けとなる企業です。

顧客企業

収入の約90%は企業顧客からの収益になります。現在多くの世界で活躍する企業の約2000社と契約を結んでいます。例えば、Spotify、Pinterest、ニューヨークタイムズ、マイクロソフト、Vimeo、TED、Twitter、Airbnb、Googleなどの有名企業があり、独自のCDNサービスを持つGoogleでさえ、一部で同社の利用をするなど同業者からの評価も得ています。

日本の企業も多く採用をしており、日本経済新聞社、クックバッド、一休、メルカリなどがあります。

最大顧客TikTok影響

顧客は上記のように大口顧客が多く、一顧客による収益が大きいために、契約間に問題があったり契約終了となった場合のダメージが大きくなります。

例えば、昨年に米中関係が悪化し、TikTokがアメリカ全州での使用禁止となったために、全体の売り上げの12%を占めていた最大顧客TikTokからの収益が全て消失し株価38%暴落という大打撃をうけました。

IPO後の動き

2019年5月にIPO入り後から2021年前半までの動きは2020年のTikTokの影響後のV字回復も一旦見られ、影響も受けながらも順調な動きをみせていました。IPO価格から昨年2020年頃までの株価の成長は437%と急速な成長がみられました。

新しい分野といえるエッジコンピューティング市場の成長率はこの5年間で34%とされており、アナリスト予想では2025年までに年間157億ドル支出の規模にも拡大するといわれています。そのため、市場のリーダーである同社に対しての期待はとても大きいものです。

2021年第1四半期決算

2021年の第1四半期結果での売り上げは前年期比較で35%増しの8500万ドルと勢いは以前ほどはないものの、なだらかに成長は続けているという結果がでました。しかしアナリスト予想を下回ったことや投資家の期待率が大きかったこと等が原因となり、投資家の失望売りの傾向がみられ、株価一時31.8%の急落となりました。

今後の見通し

現在の株価は前年期比で約50%減となっています。成長は以前ほどの勢いはみられませんが、同社は長期にわたる成長で確実に利益がでることに自信をもっており、今まで短期間で成長率が異常に急速であり、今年の伸び率は一桁台で終わる可能性もありますが、エッジコンピューティングの需要と5Gの需要によりさらに来年は加速すると考えています。

具体的なポジティブ要素としては昨年の10月にGoogle cloudとパートナーシップを結んだことで、今後の収益成長が見込めること。そして業界の最大リサーチ企業であるGartnerは今後近い将来データの75%以上はデータセンターやクラウド以外の場所で処理や保存がれるようになり、エッジコンピューティングへとシフトしていく可能性が高いことが予想している点です。

また昨年のシグナルサイエンス買収も将来大きく好影響をあたえると考えています。シグナルサイエンスは急成長しているウエブアプリケーションセキュリティー企業でDuo security、Doordashなどの大口顧客を持っています。エッジコンピューティング(Compute@Edge)とエッジセキュリティ(Secure@Edge)が協力することによる同社への好影響は多大なるものであると予想できます。

IPO直後のPSRは54.6倍で非常に割高株となっていましたが、現在は15.19倍と標準基準をとり戻してきていますので、この機会にエッジコンピューティングの重要性に期待して長期投資を考えるのも良いかもしれません。

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