金の価格が値上がりを続ける中、金鉱株へ投資する金鉱株ETF(上場投資信託)が人気を集めています。中でもGDXとGDXJは、純資産総額それぞれ180億ドル(1兆9800億円)、64億2000万ドル(約7062億円)の、大型ETFです。本記事では、GDXとGDKという、二つの金鉱株ETFをご紹介します。
GDXについて
GDX、正式名称ヴァンエック・ベクターズ・ゴールドマイナーズETF(VanEck Vectors Gold Miners ETF)は、ヴァンエックが組成・運用している金鉱株ETFです。ヴァンエックは1955年設立の、ニューヨークに拠点を置く投資管理会社で、主にミューチュアルファンドやETFなどの金融商品を多数開発し、運用しています。1955年に世界初のゴールドエクイティ・ミューチュアルファンドを開発した、ゴールド投資の世界では老舗と言っていい企業です。
そのGDXですが、金鉱株54銘柄へ投資しています。保有比率が高い順から挙げると、ニューモント・コーポレーション(12.99%)、バリックゴールド(12.25%)、フランコ・ネバダ(7.30%)、ウィートン・プレシャスメタルズ(5.63%)、ニュークレスト・マイニング(4.98%)となっています。上位10銘柄で保有比率が62%に達する、正真正銘の金鉱株ETFです。
GDXJについて
GDXJ、正式名称ヴァンエック・ベクターズ・ジュニアゴールドマイナーズETF(VanEck Vectors Junior Gold Miners ETF)も、ヴァンエックが組成・運用している金鉱株ETFです。GDXとの違いは、GDXが比較的大型の金鉱株へ投資しているのに対し、GDXJは、その名の通り小型の金鉱株へ投資している点です。
GDXJは80銘柄に投資していて、保有比率が高い順から挙げると、ゴールドフィールド(6.27%)、キンロスゴールド(6.14%)、ノーザンスター・リソーシス(5.36%)、パンアメリカン・シルバー(5.34%)、エボルーション・マイニング(4.78%)となっています。上位10銘柄の保有比率は45%と、GDXよりも分散性が若干高くなっています。
カナダ、アメリカ、オーストラリアへの投資が大半、リターンは好調
GDXとGDXJに共通する点として、カナダ、アメリカ、オーストラリアへの投資が多いことが挙げられます。GDXの場合、その三国への投資で全体の89.94%に達しています。GDXJも、全体の80.1%に達しています。
なお、両者ともにパフォーマンスは好調です。1年リターンはGDXが48.0%、GDXJが47.9%となっています。5年リターンではGDXが25.4%、GDXJが27.2%となっています。経費率はGDXが0.52%、GDXJが0.53%と、他の金鉱株ETFよりも若干高めですが、配当利回りはGDXが0.46%、GDXJが0.28%と、他の金鉱株ETFと比べても遜色ない数字となっています。
金の価格は、2015年末に一次1オンス1100ドルを割りましたが、その後乱高下しながら値上がりを続けています。金の値上がりトレンドは、今後もまだ続きそうな勢いですが、それと併せて金鉱株ETFへの投資を検討してみるのもいいかも知れません。
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(参照サイト)
https://www.vaneck.com/us/en/investments/gold-miners-etf-gdx/
https://www.vaneck.com/us/en/investments/junior-gold-miners-etf-gdxj/
https://goldprice.org/gold-price-charts/10-year-gold-price-history-in-us-dollars-per-ounce
まとめ:GDX、GDXJは値上がりが期待できるETF

金価格は一時的な下げこそあるものの、値上がりが続いているため今後も上昇継続が期待できるでしょう。
GDXとGDXJはどちらもリスク分散して投資できるため金鉱株に投資したいなら最適なETFといえます。
とはいえ今後も期待できそうな銘柄を選び投資するのは大変で、心理的ストレスも大きく感じるでしょう。
そこでおすすめがファンドを活用することです。
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