CRM(顧客管理)開発大手のセールスフォース・ドットコムがSlackを買収か

CRM(顧客管理)プラットフォーム開発大手のセールスフォース・ドットコム(Saleforce.com)が、ビジネスチャットプラットフォーム開発のスラック(Slack)を買収する意向であるとアメリカのメディアが報じています。セールスフォースがスラックを買収する目的について解説します。

突如報じられた買収のニュース

現地時間の先週水曜日、CRMプラットフォーム開発大手のセールスフォース・ドットコムが、ビジネスチャットプラットフォーム開発のスラックを買収する意向であるとのニュースが報じられました。報道を受けてニューヨーク証券取引所のスラックの株価は急騰、前日終値から37.6%値上がりして取引を終えました。一方、セールスフォースの株価は5.4%値下がりしました。

伸び悩むスラックを追い込むマイクロソフト

あるアナリストは、スラックの最近の業績低迷により株価が適正だとセールスフォースが判断したと分析しています。実はスラックは2016年にマイクロソフトから買収を提案され、拒否した過去があります。スラックに買収を拒否されたマイクロソフトはその後、ビデオ通話プラットフォーム「チームズ」を開発、スラックを窮地に追い込みます。特に今年発生した新型コロナウィルスのパンデミックにより在宅勤務者が激増、1日当たりユーザー数1億1500万人を記録するまでになります 

チームズがユーザー数を増やす一方で、スラックの1日あたりユーザー数は1500万人と伸び悩みます。マイクロソフトに顧客を奪われている現状を危惧したスラックは、EUにマイクロソフトを独占禁止法違反で告訴しています。

セールスフォースにとってもマイクロソフトは「敵」

一方、セールスフォースに対しても、マイクロソフトはDynamics 365(ダイナミクス365)をもって攻勢を仕掛けています。ある報道によると、マイクロソフトはDynamics 365の営業チームを強化し、セールスフォースの顧客をDynamics 365へスイッチさせる活動を展開しています。つまり、スラックにとってもセールスフォースにとっても、マイクロソフトは共同戦線を張るべき「共通の敵」なのです。セールスフォースはスラックのユーザーを取り込み、自社サービスの拡充を図ることでDynamics 365に対抗しようとしているのです。

170億ドルのM&Aは来月にも成立か?

ウォールストリートジャーナルは、セールスフォースによるスラックの買収は、早ければ来月にも実施されると報じています。買収金額は170億ドル(約1兆7850億円)とされ、実現すればセールスフォースが行った過去最大の買収案件になります。一方で、アナリストの中には買収が不成立に終わる可能性を指摘する人もいます。いずれにせよ、セールスフォースによるスラックの買収劇の行方は、12月中にはその方向性が見えてきそうです。

(参照サイト)

https://www.investors.com/news/technology/salesforce-talks-acquire-slack-stock-microsoft-competition/

https://fortune.com/2020/11/25/salesforce-slack-acquisition-chatter-microsoft/

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